ToriMizu22☆quiet followDONEタイユニ長編パスワードは作者の誕生日(Xのフォロワー限定で公開しています)※1月1日の場合「0101」 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow ToriMizu22DONEタイユニ連載パスワードは作者の誕生日(Xのフォロワー限定で公開しています)※1月1日の場合「0101」 9515 ToriMizu22DONEタイユニ長編【#07】背伸びをしても届かない第7話「重なる顔」 仕事に集中しすぎると頭が痛くなる。 ずっとPCの前から動かず、ブルーライトを浴び続けているせいだろう。 言語を打ち込む作業に一区切りつけたタイオンは、深く息を吐きながら椅子の背もたれに寄りかかり、かけていた眼鏡を外す。 割り当てられたプロジェクトのリリース日が近いせいか、最近は残業続きの日々が続いていた。 毎晩終電近くに帰宅しているため、体に疲労感が蓄積している。 目頭を右手でマッサージしていると、少し離れた席で作業している上司、部長のイスルギの姿が目に入った。 同じようにPCの前でタイピングを続けている彼を視界に入れた瞬間、数日前の居候との会話を思い出してしまう。 イスルギから届いた結婚式の招待状が届いたあの日、ユーニはイスルギの結婚相手であるナミの名前を言い当てていた。 10982 ToriMizu22DONEタイユニ長編パスワードは作者の誕生日(Xのフォロワー限定で公開しています)※1月1日の場合「0101」 13202 ToriMizu22DONEタイユニ長編【#06】背伸びをしても届かない第6話「こっち向いて」 初めてシティーを訪れた時の衝撃は今でも覚えている。 触れたことのない価値観、見たことのない光景、新しい世界。 目に入るものすべてが新鮮で、それでいて理解不能で、これが“正しさ”というものなのかと初めて実感できた。 とりわけ誰よりも思慮深いタイオンは一行の中でも一番シティーへの興味関心が強かった。 シティーに滞在している最中は、暇さえあれば寄宿舎を抜け出し、医療施設や軍事施設を見回り、街中を歩いて人々を観察する。 好奇心に満ちた目をしながらじっくり観察した結果、シティー独特の文化風習の一部は理解することができた。 だが、いくら考えても理解が及ばない分野もある。 その代表ともいえるのが、“愛”や“恋”と言った感情に紐づく曖昧な概念である。 12356 ToriMizu22DONEタイユニ長編パスワードは作者の誕生日(Xのフォロワー限定で公開しています)※1月1日の場合「0101」 9654 ToriMizu22DONEタイユニ長編【#05】背伸びをしても届かない第5話「青臭い価値観」 タイオンの仕事はそれなりに忙しいらしく、終電近くに帰ってくることも多かった。 夕飯は作り置きしてもらえれば自分で温めるから気を遣わなくていいと言われていたが、本当は一緒に食べたい。 遅くまで起きて待ってみるけれど、結局眠くなっていつも寝落ちしていしまう そんな生活のせいで、ユーニがまともにタイオンの顔を見れるのは学校に行く前の朝くらいだった。 一緒に住んでいるにも関わらず、同じ時間を共有できる機会はあまりにも少ない。 ユーニがタイオンの家に居座り始めて2か月ほどが経過したある日のこと。 その日は珍しくタイオンの仕事が休みで、1日中家で暇を持て余しているようだったから買い物に付き合ってもらうことにした。 8790