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    zenra0

    不健全と特殊性癖置き場 普通のはメディア欄

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    ヤバい性癖を抑圧した捏造父親×ショタ巽(分類はモブ巽?)のぬるい緊縛目隠し木馬責めです。エロくはない。
    拷問の話がたくさん出ますがプレイは着衣SMです。
    1行目から潔く捏造!!父親も間取りも家系の事情も何もかもありもしない幻覚!!

    Thanks!ネタ提供:白菜さん@hksiums

    風早巽の実家の教会には、地下へと続く階段がある。


    正確には、自宅を兼ねた敷地内の庭の奥。

    巽は物心ついた頃から何度か「この下はなあに?」と父に尋ねたものだったが、その都度「ここから先へ降りてはいけませんよ。危ないですからね」と優しく繰り返されてきた。



    **********



    そよそよと気持ちの良い風が吹く、ある初夏の休日。
    淡いブルーの空にうっすらと広がる巻雲が穏やかに日差しを柔らげている。


    巽は透き通るようなボーイソプラノを弾ませて聖歌を口ずさみながら、日課である庭の植物への水遣りを終えた。
    両親から生まれて初めての水遣りを教わった日以来、この時間は彼のお気に入りだった。

    歌うように風にそよぐ葉の揺れる微かな音も、陽の光に透けてきらきらと光る雫も、しっとりと重く濡れた土の匂いも、全てが彼に鮮やかな感動と癒しをもたらしてくれる。
    そして毎日地道に世話をすることで、植物たちがゆっくりと少しずつ健やかに成長していく様子を見守るのが好きなのだ。


    植物の様子を両親に報告すると、話を聞きながら喜んでもらえることもお気に入りの理由の一つ。
    報告も兼ねて次はいつものように両親の手伝いをしよう、と巽が室内へ戻ると、ちょうどよかったとばかりに母に呼び止められる。

    電話があったのでお父さまにその旨を、早めに折り返すようにも伝えてきてほしい……との母の頼みを快諾した巽は、渡されたメモを片手に父を探すこととなった。



    **********



    「……いない……」


    礼拝堂にも執務室にも父の姿は見当たらず、懺悔室や先ほど水遣りをした庭、玄関やお手洗いまでと巽の思いつく限りで探し回ったものの、やはり、いない。
    とりあえず一息つこうと無人の礼拝堂に戻ってきた巽は、近くの長椅子の端に座って足をぶらぶらと揺らした。


    部分的にステンドグラスの嵌め込まれた窓から差す光が、荘厳なパイプオルガンにただただ柔らかく反射している。
    あくまでも礼拝堂の大きさに見合った比較的小規模なものではあるが、十二分に圧倒される存在感がある。

    両親……とりわけ父はこのオルガンの演奏が得意なようで、巽は時折父が奏でる賛美歌の、その穏やかで癒される音色も、鍵盤やペダルを優雅にエスコートして踊るかのような指先も、特別な宝物のように大好きだ。
    今はまだ身長が足りずにペダル演奏が習えないこともあって、ワガママを聞いてくれそうな時には真っ先にこれを弾いてくれとせがむ程だが、改めて思えば巽が歌を好きになったのも音楽好きの両親あってのことだろう。
    寂しい時や落ち込んだ時には、父のオルガンの音色が恋しかった。


    父は黙って外出するような人物でもないことを考慮すると、もしかしたらどこかで入れ違いになっている可能性が高い。

    ふぅ、と小さく一呼吸した巽は、母のもとまで戻るためにぴょこりと両足を揃えて長椅子から降りる。
    窓から差す眩しい光がちょうど目に当たり、きゅっと瞼を閉じた瞬間……ふと、ずっと昔から「降りてはいけませんよ」と言われ続けてきた階段のことを思い出した。


    もしかしたら父は、その下にいるのではないか?という新たな選択肢が巽の頭を掠める。
    探していない場所は、もうそこだけだった。


    言いつけを破る気はないが、“降りてはいけない階段”に改めて湧き上がってきた興味と好奇心は、幼い巽の全身を駆け巡って熱くする。
    むしろ父が見当たらない今は、地下を覗きに行ける好機のようにすら感じられた。

    しかし同時に、もしも降りた先で見つかった場合は、伝言はできても厳しく怒られてしまうかもしれない……
    ただ、今ならば。
    悪戯で言いつけを破るのではなく、伝言のためにという言い訳はある……


    巽はひとしきり逡巡した後、少し、まずは少し様子を見るだけ……と、汗ばむ手にメモを握り締めて地下に降りてみることにした。



    **********



    庭の奥、湿気た日陰にある目立たないその階段は、さほど段数が多くないために照明もない。

    そっと一段ずつ降りていく毎に深く濃くなっていく暗闇のグラデーションは、巽の全身を足の爪先からゆっくりと呑み込むようで、緊張や恐怖と同時に非日常的な冒険心も掻き立てられた。


    一番下まで降りた時には辛うじて足元が見える程の暗さで、目の前にはあまり新しいとは言えない木製の扉があった。


    「お、お父さまぁ……?」


    コンコン、と扉を叩いてから数秒待ったが、返事はない。

    鍵が必要かどうかも見て取れないまま試しにそっと押してみると、扉は軋んだ音を立てながらすんなりと開いてしまった。
    この先はもう何らかの部屋なのか、あるいは、まだ別の扉があるのだろうか。


    「お父さまぁ、お、おられますかな〜…!?」


    中はぼんやりと薄暗い程度に明るく、巽はそれが自然光によるものか照明なのかだけでも確かめようと、ちらりと中を覗く。



    「…!?」



    小学校の教室ほどの地下空間の中には……
    巽が見たことも聞いたこともない大小様々な器具類が、博物館か何かのようにいくつも置かれていた。


    これは、一体。


    どれも古いか相当使い込んだかのように見える雰囲気で、椅子のようなものや台のようなもの、農具のようなもの。
    巽には用途がさっぱり分からず、不気味に感じられながらも探究心をくすぐられた。


    巽が思わず数歩ほど足を踏み入れ、全体をよく見渡そうとした瞬間。


    「こら!!」
    「わあっ!!?ごっごめんなさぁっ…!!」


    部屋の奥からランプを持った父が現れ、巽は驚いて縮み上がってしまった。
    ゆらゆらと揺れる明りに照らされる見知った父の姿に安心するも、同時に冷や汗も止まらずにばくばくと鳴る胸を押さえる。


    「巽。ここの階段は降りてはいけませんと言っていたでしょう?」
    「あっ、あ……ごっ、ごめんなさい……。お母さまが、お父さまを探してきてって……えと、電話が……電話があって………!」
    「電話?」
    「はい……それで、どこにもお父さまが見つからなくて……あのっ、すみませんでした………」

    免罪符宜しく震える手で差し出されたメモを受け取った父は、内容をちらりと一瞥する。

    「……そうですか。まあ、ここは外からしか鍵がかかりませんし、入ってしまったのは仕方ないでしょう。
    ただ、言いつけを破ったのはよくありませんな……その分だけは、軽くですが後でお仕置きですよ」
    「はい……。ごめんなさい……」


    軽く、と付け加えられているものの、お仕置きという言葉に巽はびくりとする。
    かつて一度だけ受けた“お仕置き”の痛烈な記憶も蘇り、すっかり大人しくなって項垂れた。


    「あの……。……ここって……?」

    しおらしく反省した様子だが、無邪気にも巽の瞳には好奇心の色が消えないままだった。
    父はおずおずと尋ねてくる巽を少しの間じっと見つめると、くすりと笑う。

    「……巽にはまだ怖いかもしれませんよ?でも、気になるでしょう。いらっしゃい」


    再度侵入を試みられても困ると思ったのか、父は……思いのほかあっさりと中を案内し始めた。



    **********



    「この道具たちはね……拷問器具なんですよ」

    教会の地下室は、元は先代以前が地域絡みの事情で、現在は物だけを継いだ父が……拷問器具を集めてそのまま保管するための空間だった。


    「半分はレプリカといって似せて作ったものなんですが、全部ではありません。
    道具としては勿論、恐ろしいものや人の念が染み付いていたりもして……危ないから、許可なく触ってはいけませんよ」

    事実なのか誇張混じりの脅しなのか、父はおぞましい話を淡々と口にする。
    真偽のほどは定かでなかったが、既に第六感が敏感な巽は古めかしい拷問器具たちがすっかり怖くなって寒気を覚え、足を震わせた。
    大人の歩幅で歩みを進めていく父に、巽は必死についていく。


    「ごう……もん……?」
    「あぁ…情報を引き出したり言う事を聞いてもらうために、人の身体を痛めつけることですな。だいぶ昔のことで、今は世界的に禁止されているので安心してくださいね」
    「ひぇっ…………」
    「ふふ。まだ怖いかも、と言ったでしょう……キリシタンというだけで拷問された歴史もあるんですから。その辺りも今度詳しくお勉強しましょうね」
    「………は、はい……」

    「今はもう地域のしがらみもないので、巽にはこれらは継がずに地下室ごと綺麗さっぱり改装する予定だったんですが……どうするか迷っているうちに、見つかってしまいましたな」
    「……?」
    「ええ、万が一にも貴方もこの価値が分かるしれないと思ったら、ちょっと勿体ないでしょう?……どうですか、興味は?」
    「……ひぇ……えっ、と……怖い、です……」
    「あはは、でしょうな。……地下は冷えますし、もう出ましょうか」


    普段の優しい笑みのまま器具を見つめる横顔と発せられる言葉の違和感に、巽は無意識ながら、子供にはまだ理解し得ない何かを感じ取って身震いする。
    堪らずぎゅっと父の腰にしがみつくと、怖がらせて申し訳ないとばかりに頭をぽんぽんと軽く撫でられた。



    **********



    「あれ?お父さま、これは……?」

    出入口に戻ってくると、入室した時には見えづらかった位置に、明らかに新品のような……
    この中でも一つだけ怖い感じのしない、木馬のようなものが置いてあることに気づいた。


    「あぁ、それはもう処分する予定の……」
    「じゃあ、これを持って上、に……」


    気づいた時には遅かった。
    巽は、うっかりそれに触れてしまった。


    「巽。触ってはいけませんよと……」
    「あ、っ……」

    さっと青褪めて手を離したが、父は厳しい目つきでその器具を見つめる。


    「ふむ………、まぁ、これなら、多少工夫すれば……」
    「……お、とう……さま?」
    「……決まり事には必ず、理由があってそうなっています。それは神の教えもお家での言いつけも同じでしょう。
    理由を理解しないと、決まり事は覚えられませんな……危ないから、と言ったのを、理解していなかったんですか?」
    「えっ、ええっ、」
    「あぁ、別にこれに手を触れただけでは何も起きませんよ……しかし、結果何も起きなかったというだけで。もし本当に危なかったら?……好奇心があることやお手伝いしようとしてくれたのはいいことです、賢い貴方ならちゃんと理解すれば、触ってもいいかをパパに聞けるはずですな」
    「うぅ……、ごめんなさい……」
    「何が重要かが理解できない限り、また別の場面で繰り返しますから……そこに、気をつけてほしいんです。
    分かったら、階段を降りたことに今のも加えて……これはどう使うものなのか、教えてあげましょう」
    「え?えっ……おとうさま?あの……」


    普段通りの優しい声音と落ち着いた表情の父に、あまりにも恐ろしい話をさらりと提案され、巽は狼狽える。
    それは、もしかして、先ほど話を聞いた“拷問”なのだろうか。全身に嫌な汗が滲み、心拍数が上がっていくのを感じた。


    「そこの縄を持ってきなさい」
    「………………は、い」


    父を、怒らせてしまったかもしれない。

    彼は基本的に温厚である分、怒らせると本当に怖い。
    いつも躾で叱責する時には諭すように丁寧に理由を説明するだけであり、感情を露わにして“怒られた”ことは、巽が彼の礼拝用の服を着て見せに行ったあの一度だけだった。

    生まれて初めて体罰らしい体罰をされたのもその時で、所謂“お尻ぺんぺん”というものだったが……痛みよりも激しい恐怖で更に粗相をしてしまった程だ。
    それに比べれば、ほぼ普段通りであるものの……だからこそ、予想のつかない恐ろしさで巽はがたがたと震える。


    指示された位置に目を遣ると、脇に荒縄が掛けられている棚が視界に入った。
    ドクドクと不快な動悸と冷や汗に呼吸も圧迫されながら、恐る恐るそれを掴むと、震える足を動かして父へと手渡す。


    「いい子です」
    「ひっ!!……」

    荒縄を渡した瞬間に手首をぐっと掴まれる。
    反射的に手を引こうとしたものの、大人の大きな手はびくともしなかった。

    「大丈夫、痛くはしませんよ。後ろを向きなさい」
    「……っ……、はい………」


    か細く柔らかい腕を後ろ手に揃えさせ、少し動かすと食い込む程度の力加減でしっかりと縛り上げていく。
    これから何が起こるのかが不安で堪らなくなった巽は、振り返った背中越しに今にも泣き出しそうに潤んだ瞳で父を見つめる。

    父はそんな幼い息子の様子を憐れんだように目を細め、数秒のあいだ何か考えると、ハンカチを取り出してさっと広げた。

    「目を閉じて」

    細長く畳み直したハンカチを巽の目元にかけ、そっと結ぶ。
    柔らかく上質そうな布の感触と共に、ふわりと慣れ親しんだ柔軟剤の香り。

    いよいよ父に全身を委ねることとなってしまった巽はどうかこれ以上恐ろしい目に遭わぬよう、彼の優しさを信じることしか出来なかった。



    **********



    父は巽を抱き上げると、木馬に跨らせる。

    これは通常拷問器具とされる“三角木馬”よりも背の鋭角が丸く造られており、処分予定であったのも、そういった紛い物を掴まされたからに過ぎなかった。
    それでも遊具としての木馬とは異なり、背に座るというよりは鉄棒に跨るような感覚に近い。


    「これはね、たまたまあまり痛くない形のなんですが……本来もっとお馬さんの背が尖っていて、お尻をとっても痛くするための拷問なんですよ。
    身体の縄も上から吊るして固定して、足に重りをつけたり鞭で打ったり……」
    「そ、そんな……」


    固定されずに腕を縛られているため落ちないように父が腰を支えているが、視界を奪われた巽にはその手の体温だけが命綱のように感じられる。


    「主に女性の拷問でしたが、場合によって少年にも用いられたそうなので、丁度いいですかな。まあ今は拷問ではなく、ただの悪い子へのちょっとしたお仕置きなので……
    貴方はまだ小柄ですし、痛くはないでしょう?」
    「……は……っ、はい……」


    痛いほどではないが、性器や後孔だけが圧迫されて食い込んでいくという感覚は、楽でもなかった。

    体重のかかる部位が偏らないように身じろぎをすると、微弱な刺激がより陰部に走る。
    真っ暗な視界で感覚だけが頼りの今、巽はあらゆる下半身の筋肉にきゅっと力を込め、父の優しい声に縋るような気持ちで何とも言いようのない感覚に必死に耐えた。


    「でも、これだけではお仕置きになりませんので……」

    父はゆるく曲げた膝で木馬の背を挟み込むようにして体重を分散させている巽に、足を伸ばしきるように指示をする。


    「んぅっ……!?」

    足を伸ばし、少し前屈みになることで、より性器に圧がかかる。
    普段“お風呂とお手洗い以外では下着の中を触ったり人に見せたりしてはいけません”という言いつけを律儀に守っている巽には、そこが圧迫や摩擦の刺激でぞわぞわとする奇妙な感覚が、とても恥ずかしいことのように感じられた。

    あくまであの怖い“お尻ぺんぺん”をされない代わりにお尻が痛くなるお仕置きを受けているだけ、堪えきって悔い改めたことを示さなければ……と巽は自分自身に言い聞かせながら、少しでも違和感を和らげようと身をよじる。



    「さて、何に反省しているのか言って御覧なさい」

    父は腕の縄を片手で支えながら、もう片方の手で木馬を持ち上げるように揺すって振動させた。

    「ひ、あっ……!?」

    絞り出すような短い叫び声を上げ、巽はびくびくと跳ねる上体を反らす。
    ぐりぐりと刺激されて堪らず身悶えするが、必死に全身を緊張させて食いしばる。


    「あっ、ん、ぐっ……!ぼっ、僕……は、入っては、いけない、お、お部屋に……!はい、って……ぇっ………ぅうっ!」
    「それから?」
    「はぁ……はぁっ………」

    「悪い子は天国へ行けないんです。神に謝るよりも前に、まずはちゃあんと悔い改めないと……」
    「んぅっ、くぁ……!い、言いつけ!をっ……やぶっ、てぇ!……すみま……、せ、でし……、ぁ……!」


    木馬を離した父は巽の腰を掴むと、そのまま前後にぐっと押し付けるように絶妙な加減で揺さぶった。


    「ひあぁあああ!?やだっ、これやだ、嫌です…ああぁ、おと、さまっ……いやぁあぁああ!!」
    「巽、パパは、何に気をつけろと?」
    「うあぁああ、や、だめ、やぁああぁあ!すみませ、ゆる、して…くださいぃっ…!」
    「こら、逃げようとするんじゃありません」
    「やだあぁあああぁっ!や、うぁああ、あぁあああん!ごめ、っごめ、なしゃ……!あああぁあっ、あああぁああぁああ!!」


    陰部全体を強制的に擦り付けさせられるような一層強い刺激に、性器の先端がじわりと熱くなり、失禁に似ているようで違う未知の感覚に襲われた。

    姿は見えないが、聞き慣れた優しい声すらも今はまるで別人かのように聞こえてくる。
    もしかして父は、自分のせいで悪いものに憑かれでもしたのではないだろうか。
    巽は何もかもに堪えきれなくなり、ついに取り乱して堰を切ったように泣き喚いた。


    父がぶつぶつと話しかけてくる言葉も自分自身が何を叫んでいるのかも分からないまま、必死に許しを乞い……ふらりと重心のバランスを崩して血の気が引いたその瞬間、巽の身体は父の腕に抱き止められた。



    「あぁ、すみません…………少し、やりすぎましたな。
    パパも悪かったです、ごめんなさいね、巽。」
    「わぁあああぁ、ああぁああん、うええぇ、うあぁああ……!」


    父はすっかり怯えきって泣きじゃくることしかで きなくなっている巽をゆっくり荒縄から解放すると、優しく抱き上げて地下室をあとにする。


    「よぉしよし……ああ、怖かったでしょう。もう終わりましたからね、いい子いい子……。
    電話でしたっけ、待たせて悪いですが、まずは巽のお部屋が先ですな」

    片手でがちゃりと施錠を終えて扉にランプを掛け、解いたハンカチをそのまま巽の手に握らせて自ら顔を拭うよう促す。
    巽は慈しむように髪を撫でてあやされ、自分を抱き上げた父が階段を上っていく振動を感じ……終わったとは分かりながらも、ぶるぶると震えたまま泣き止むことができなかった。


    「それから。この部屋のことも、ここであったことも、全てお母様には内緒ですよ」

    父が優しい声のまま低くそう囁くと、巽は泣きじゃくりながらも必死にこくこくと頷く。




    父と巽は、大変な秘密を共有してしまった。


    もしまた父を怒らせてもっとひどいお仕置きをされたら、もしあの部屋に真っ暗なまま閉じ込められたら……
    そんなことが起こるかは分からない、ただし可能性が無いとは言えない想像をしてがたがたと震える。



    「もうすぐ貴方のお部屋に着きますよ」

    恐ろしいほどにいつも通りの優しい声に、堪らなくなってまた涙を溢れさせ、巽は父の首元に強く強くしがみつくのだった。
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    拷問の話がたくさん出ますがプレイは着衣SMです。
    1行目から潔く捏造!!父親も間取りも家系の事情も何もかもありもしない幻覚!!

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    正確には、自宅を兼ねた敷地内の庭の奥。

    巽は物心ついた頃から何度か「この下はなあに?」と父に尋ねたものだったが、その都度「ここから先へ降りてはいけませんよ。危ないですからね」と優しく繰り返されてきた。



    **********



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    淡いブルーの空にうっすらと広がる巻雲が穏やかに日差しを柔らげている。


    巽は透き通るようなボーイソプラノを弾ませて聖歌を口ずさみながら、日課である庭の植物への水遣りを終えた。
    両親から生まれて初めての水遣りを教わった日以来、この時間は彼のお気に入りだった。

    歌うように風にそよぐ葉の揺れる微かな音も、陽の光に透けてきらきらと光る雫も、しっとりと重く濡れた土の匂いも、全てが彼に鮮やかな感動と癒しをもたらしてくれる。
    そして毎日地道に世話をすることで、植物たちがゆっくりと少しずつ健やかに成長していく様子を見守るのが好きなのだ。


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