あとがき的な物本日はお足元の悪い中お疲れ様です…！
混乱の後、奇跡的に会場に来られた私含め稀有な方へ向けたペーパーを突貫で作りました！読み直す時間もないので、（平時以上にあるであろう）誤脱字、ご容赦ください。
本日発行した本のことについて、あとがき的な物を書くので暇つぶしに見ていただければ幸いです！

■ＨＯＮＥＹＤＡＹＳの話■
色々書いたようでそうでもないような…記憶にあったものが無いなあと探してみたら、なんとデータを残していなかったり連ツイだったりして、その辺のチェックや捜索にものすごく時間がかかった感じです。……毎回毎回総集編はそういう行為に時間がかかり過ぎているので、もうちょっとどうにかすることが目標です。

【タイトル】

【いつかそれが、とどくまで３】おまけ小話
　
　

　そして、春の陽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　
　人生の忘れられない瞬間、というものは誰にだってひとつやふたつある。
　

　その瞬間もきっと、そうなるのだろうと尾形は思った。
　
　それが耳に入った時、尾形はコーヒーを持つ手を止め、顔を上げた。リビングのテレビから流れてくる音は、あのカバー曲、あの男の声だ。
　
　あの動画よりもう少し落ち着いて、投げやり気味な歌詞なのに、歌う声はどこか柔らかい。
　そこに流れる映像には、誰とも分からない役者が出ていた。
　慌ただしそうなどこかの社内。
　書類を抱えて走り回り、バラバラと落としてしまう。