あとがき的な物本日はお足元の悪い中お疲れ様です…！
混乱の後、奇跡的に会場に来られた私含め稀有な方へ向けたペーパーを突貫で作りました！読み直す時間もないので、（平時以上にあるであろう）誤脱字、ご容赦ください。
本日発行した本のことについて、あとがき的な物を書くので暇つぶしに見ていただければ幸いです！

■ＨＯＮＥＹＤＡＹＳの話■
色々書いたようでそうでもないような…記憶にあったものが無いなあと探してみたら、なんとデータを残していなかったり連ツイだったりして、その辺のチェックや捜索にものすごく時間がかかった感じです。……毎回毎回総集編はそういう行為に時間がかかり過ぎているので、もうちょっとどうにかすることが目標です。

【タイトル】
ハニー、はちみつ。言わずもがな杉元の眼の色。と、蜜月とかそういう意味を込めたタイトルです。杉元に愛される日々。そんな感じです。
杉元は好きになったら重いくらいだし、尾形は重いくらいが心地いいのでとてもいいバランスの二人ですね！！！

【思い出のあの夏】
高校生の恋愛です。
尾形がセンパイです。センパイ。この二人ってどうやって付き合うことになったんでしょうね…？？
本文にありますが、尾形は杉元に進学先を教えていません。県外に進学するからです。もちろん引っ越しやなんだかんだ、知らないうちに済ませて杉元がどうにかして見つけ出す感じです。尾形は姿を消してなんぼ。それを杉元が追ってこそ杉尾では？みたいなところがある……
もともとセーラー服と夏、というお題みたいなものがあって、ノリで書いた作品ですが、意外と気に入っていました。

【若者の懊悩】
上手く馴染めない尾形。バレーをやっていると知った時、チームから浮いてそう…と思ったところから書き出した話。頭が良くてトス回しも上手くて、でもその思考を理解するにはちょっと周り（の知識）が足りていない、自分勝手だと言われてチームで浮く……そんなところを見かけていて、杉元が声を掛ける。チームワークって目の前のことだけじゃなく、相手チームを見てどういう流れに持って行けば…みたいなところも含めて尾形は上手そうだなって。というところと、派手なグループに居る杉元も、彼は彼で思うところや孤独を抱いている。正反対に見えて実は孤独な二人がひかれあう話。初体験はきっと尾形はかなり痛い想いするパターン。杉元が慣れていない+急くみたいな…。杉元の古めかしいけれどそれなりに整頓された家で。そんなことをいちいち考えては一本に書き起こそうかなっていう欲が毎回出て来るのです。

【選ばれし者】
アイドル！アイドルです！！髭の生えた低音ヴォイスのアイドル！！これはさび恋シリーズの絵をずっと描いて下さっているしよさんが描かれたアイドル尾形のイラストがあまりに刺さって描いたもの。コンサート会場で互いに一目惚れする話笑。尾形はたぶん、そこにくるまでの幼少期、かなり苦労していた過去がある。杉元は仕事もなにもかも上手くいっていない。こじれてセフレになるけど、いっつも騎乗位でハハアみたいな尾形だったのに、互いの気持ちが分かってからは初心になるっていうパターンなんで、そこまで書きたかったんですけど長編になる未来しか見えずに断念しました。

【ラブレター】
歯医者の尾形を書きたくて…！でも全然歯医者活用できなかった…！
転がり込んだ先、尾形が家賃だちんぽ貸せみたい感じのノリの話。まったく書けていないけれども。騎乗位シーンも書いたんですけどやたら騎乗位ばっかりになってないか？ってやめました。私の脳内だけの話かな……？現場仕事している杉元と歯医者尾形。良いバランスな気がする。

【おせち】
ここに私の杉尾がある程度詰まっているな、と思います。「いつかそれが、届くまで」シリーズの内容にも通ずるものがあり、根無し草の杉元の帰る場所になる尾形。

【結婚合同誌】
楽しかった思い出…！杉元って、結婚指輪、ティファニーにあこがれてそう…という安易な思い付きから始まった話。私が初めて勇作さんを書いた話でもあります。とてもいいストーカーとして今後も二人を見守ってくれることでしょう。
ティファニーの隠し部屋。小市民の私もいざ見た時はおお～～って思いました。そしてきっといつかこれを、杉尾結婚ネタで書く！！と心に決めていたのを活かせて良かったです。あの金持ちの世界を…
どうせひとめぼれなんですお互いに。そして幸せになれ！
この二人もものすごく気に入ってて（まあ書いた杉尾はどれも好きですが）、でろでろに幸せになっているところを書きたくて書き下ろしもただ仲良しな二人を書きました。挿入まで掛けなかったのは心のこりで、あの後…ってネタは考えていたのですが、体力と時間が圧倒的に足りない夏でした。
【おせち】を書いた合同誌で、『食と風呂、どっちの合同誌が良い？』というアンケートで食が選ばれ、ずっと風呂も書きたいな、ネタは風呂が壊れる感じの…という色気もなにも無い感じを思い付き、いつか書きたいと思っていたので絶好のチャンスでした。ちょうど風呂のシャワーも壊れたので妙なリアリティを持って書けました。杉元は尾形の家を本人以上に大事にする。彼自身のように。貧乏くさいエピソードですが、杉尾もこういう泥臭い庶民（？？）に身を置いてほくほくといつまでも幸せに過ごしてほしいのです……。勇作さんに提案された莫大な遺産に眼もくれないくらいにしあわせな尾形。それが同じように染みている杉元。
そして本庄さんもシャワーが壊れたそうです。呪いか？？？？これは奇跡なんですが、描いて下さったイラストと買ったシャワーヘッドがそっくりです…（リファに似てますが違います）。




■恋に気付いて愛になる■
表紙のイメージ、ちょっと色が暗くなってしまって分かりにくいかもですが（…）二人が何かを持っているのは分かりますでしょうか。裏表紙を見て一佐の手です。彼は二人にとって光。そんなイメージがあってということで描いて下さいました。ひかり。ひかりかあ。彼のせいで尾形は姿を消したけど、彼のお陰で付き合えるようになった経緯を思えば、なんとも言い難い気持ちになります。
さび恋の続編です。二年経って一年後の話ってなかなか聞かない気がします。知らんけど。
タイトルと内容は早々と浮かんでいたのですが、福音シリーズとかいろいろ回り道をしていたら二年経っていました。
こういう二次創作、ただ二人の恋愛を書けば良いだけなのに子供やあまりに生活感溢れる話になり過ぎたかな～～なんて思っていた部分と、本編書いている時から（特に後半）「尾形のしあわせを祈っている」「早く幸せになってほしい」という内容のコメントをよくいただくようになり（嬉しい限りです、ありがとうございました）、これ、やっと終わって幸せになったところなのにすぐこれもどうだ？というところと、もうちょっと幸せな期間、生活を送る二人を書いてからじゃないと私も物足りないというか…結果的には良いタイミングになったなと思っています。
尾形と杉元、変わらずどこかすれ違うというか、遠慮ないようでいてお互いに『他人に頼ったことがないし、（身内以外を）愛したことがない』から、どうも不器用で空回るし。
杉元は恋すら気付いていなかったですしね。それを知ってから、愛になっていく。いつの間にか愛になっている。それに気付いていく頃。そんな話です。まだきっと、お互いにちょっと自信がないとこともあったり。
これからどうなるのか、ゆっくり見守って頂けると嬉しいです。

20240901インテックス大阪　honey2 ゆべし