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    キラライ

    自創作の過去絵まとめたり
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    キラライ

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    フォーチュンドール本編32

    フォーチュンドール5章4話唯は幸たちが鍛錬している場所に凛太郎と共に行った。幸たちが唯を見かけると少し休憩しましょうと言い、室内の休憩室に向かっていった。

    「唯、そちらの方は?」
    「凛太郎さんです。この前仲良くなってからいつも話し相手になってくれるんです。」
    「えへへ、よろしくお願いします。」
    「おや、お前はいつぞや魔導書を盗んだクズ魔導士ではないか。」
    「ひぃ!何でそんなこと!」
    「魔導書を盗んだ?」
    「こいつは魔導書を盗んでいろいろやっていたようだが、その時の能力は魔導書に戻させてもらった。だがそのための魔女が力を使い果たし眠っている状態だ。」
    「魔導書に能力を戻すことは可能なのか?」
    「今はできぬぞ、へっぽこ魔導士。」
    「魔導書を読んだ尼波に何も起きなきゃいいんだが。」
    「え?この中にも魔導書を読んだ人がいるの?」

    話をしていると、いつの間にか外は雨が降り出しそうなほど雲に覆われていて薄暗くなっていた。雫が電灯をつけようと立ち上がった瞬間、大きな音とともに外が光った。雷が鳴ったのかと思い、ヒッと声をあげる雫。しかし、外は光ったまま、窓から外を見ると何かがヒラヒラと動いていた。

    「おや、最近所々で出てきている魔物というやつか?」

    信楽は窓の方を見ていたが、幸達の方を見き直し、お前らの実力を見せてみろと言い、全員外へ向かわせた。すると外には巨大なクラゲのような魔物が雷撃を放ちながら居座っていたのである。

    一方その頃、誉は親友の望とともに散歩をしていた。この前来た科学部の施設の近くを歩いていると、何かが目の前を横切った。そしてそれは勢いでその建物にぶつかると建物の一部が崩壊した。何事かと思い、その方向を見るとそこには3匹ほど魔物がいた。誉と望は目を合わせて頷くと武器を構え、魔物の方へと向かった。
    科学部の施設の中には夏希がおり、大きな揺れが起きたため、何事かとひとまず、屋上に駆け込み、翔織に何が起きたのか聞こうとした。翔織の叫び声が聞こえ、夏希が翔織の見ている方向を見ると建物が壊れているのがわかった。そして翔織曰く、ちょうど建物の壊れた部分には粒体マナの貯蔵庫があったようで、翔織は半狂乱で、武器に乗りその場所へと向かっていった。夏希がライフルのスコープでその場所を見てみると、ケンタウロスと思われる魔物が3匹、そのうちの1匹は頭が立派なライオンになっているいわばレオケンタウロスで、大きな盾と槍を装備していた。あれが突っ込んできたんだから貯蔵庫はひとたまりもないだろう。そして、その周りには他の科学部の人たちもなんだなんだと集まってきた。レオケンタウロスが槍で薙ぎ払いを行うと、そこそこの人数だった科学部の人たちを一気に蹴散らしていく。それから、その散り散りになった人たちのもとにケンタウロスが突進していくのである。夏希はどこから狙いを定めるべきかわからず、一旦スコープから目を遠ざけ、現場の状況を見渡している。そうしているうちに、レオケンタウロスのもとに望が現れた。望がレオケンタウロスを挑発して意識を向けさせると、翔織は望の後ろに誉がいることを確認した。いろいろと事象が重なり眉間にしわを寄せる翔織はレオケンタウロスを2人に任せて、ひとまず2匹のケンタウロスを片づけることにした。そのうちの1匹は周囲の科学部の人らに指示を出し、倒してもらう。そしてもう1匹はまず自らの武器を当て、動きを鈍くさせ、翔織は夏希の方を向き、合図する。それに夏希は気づき、ライフルでケンタウロスを撃ち、ダメージを与える。そうこうしているうちにケンタウロス2匹は撃破できた。望と誉はかなりの連携力でレオケンタウロスと戦っているが、相手もかなり強く苦戦していた。望の二つの剣、誉の二丁拳銃、互いの炎魔法でレオケンタウロスを弱らせ、さらに、望の剣術でレオケンタウロスの盾をぶっ壊した。その瞬間、ケンタウロスを倒した翔織や夏希、他の科学部の人たちの一斉攻撃がレオケンタウロスにトドメを刺した。落ち着いたところで翔織は貯蔵庫となっていた、建物の一部を見た。大きくため息をつき、後ろを向くとテレポートしてきた夏希が脅かしてきた。ビクリとした翔織を見て、夏希は笑った。それを見た誉は夏希に話しかけた。

    「おう、なかなかいい性格してるなおい。」
    「はははっ。まぁ翔織さんも落ち込んでないでまた粒体マナ作ればいいでしょ?」
    「これだけ作るのにどれだけの労力がかかったと思っているんだ!ふざけんなお前ら!今は顔も見たくねえ!帰れ!」
    「まぁ、落ち着けよ。あ、そうだ…蛇でもなでるか?」
    「それで落ち着けるバカがいるか!いるなぁ!勝手にやってろ!」
    「みんな疲れてるだろうし、とりあえず今日は…ってあれ?」

    夏希が場を解散させようとすると、近くに数人の魔女が現れた。魔物の情報をかぎつけてきたようで、騒動に巻き込まれた人たち全員が魔女たちに引き留められた。

    幸達は苦戦していた。メンバーが魔法中心の戦闘力の中で相手の魔法抵抗が高く、攻撃が全く通らない。戦闘中に分かったことはクラゲの上部に三つの核があり、それを全て壊せば倒せるというところだが、将信のゴーレムの拳ですら、魔物の雷撃に憚れてまともにダメージを与えることができない。その時、雫が泣き出しそうになり、魔力暴走してしまう。幸はいつもの癖で衝撃吸収を行うが、雫の魔力なら相手をひるませるくらいはできたかも思った。ならば、この衝撃を相手に撃てば…幸は衝撃を解き放ち、相手はひるんだ。その隙に将信がゴーレムで拳を魔物に当てるが、核までは届かず…再び魔物が動き出すと。また、雷撃を放った。信楽は加勢することなく、様子を見ている。凛太郎はこんな時マナイーターがあればなと思うが、何もできない以上、唯と逃げることを考えていた。

    「唯ちゃん、ここじゃ危ないから逃げよう!」
    「だめだよ!仲間を置いてなんて逃げれないよ。」
    「相手に魔法も効かないんだよ、僕にだってどうすることもできないよ。」
    「魔法が効かないなら物理でどうにかしよう。そうだ!しず、銃か何か出して。」

    雫は戸惑いながら、急いでスケッチブックを取り出し、急いで銃だと思うものを描き、実体化の念を込めてその紙を唯に手渡した。
    出てきたものは手斧であった。

    つづく
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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編37
    フォーチュンドール5章9話ドクターが幸の魔力強化をしようとしたが、魔導書の能力がドクターの魔力を吸い取り、巨大なクジラの魔物と化した。ドクターは逃げ出し、幸も気絶している状況で将信たちはクジラの魔物と戦うことになった。将信は幸を守るため、ひとまず地属性魔法で幸の周りを囲う。将信は室内戦があまり得意ではない旨をクランたちに伝えるとクランはここは任せてくれといい、光の弾を宙に浮かせ、魔物の周りで爆発させた。しかし、その爆発をの魔物は大きな口を開けて吸い込み、その後に咆哮をした。クランたちは何とか持ちこたえる。零子が後ろにまわり剣を投げ、雨は念力で宙に浮き、魔物の上に乗っかり拳で思いっきり殴りかかる。すると、魔物は大きく尻尾を動かし、零子は上手くよける。そしてクジラ型の魔物であるために潮吹き攻撃をする。ちょうど雨のいる足元から光が当たると虹色になる白濁とした液体が吹き出し、雨に直撃する。雨に纏わりつくその液体は次第に凝固していき、雨は上手く身動きが取れなくなり、下まで落ちてしまう。それをクランがキャッチしに行き、ダメージを抑えることができた。零子も雨を心配し、そちらに行く。
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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編36
    フォーチュンドール5章8話幸、唯、雫の3人はカフェで女子会をして楽しんだ。しかし、幸の様子が何かいつもとは違うように唯は感じた。幸に調子が悪いのか聞くと、何でもないというが明らかに表情は険しかった。雫も唯に言われて幸の表情を見る。幸は二人の視線が鬱陶しいのか早歩きをして、2人の前を歩くようにした。唯が何かしたなら謝ると言い、幸に手を伸ばすと、幸はその手を振りほどき、唯にビンタをした。雫は動揺し、幸の腕をつかみ揺さぶると、幸は雫を突き飛ばす。唯が幸の名を呼ぶと、幸は我に返り、何が起きたのかわからず、頭を抱える。

    「幸さん?どうしたんですか?本当に幸さん?」
    「わからない…今私は何を?」

    「っていうことがあったんですよ。」

    唯と雫は昨日の幸の事を凛太郎に話した。凛太郎は幸が魔導書を読んでいるという話を聞いていたので、それは魔導書の副作用のようなものではないかという。実際に凛太郎も魔導書を読んだ時に常に空腹を覚えていたので、魔導書の有害性を2人に話した。雫はぎょっとして、幸の性格が治らなかったらと心配した。唯が凛太郎の魔導書の能力がなくなった時はどうしたかを聞くと、魔女たちに捕まっていろいろされたというのだ。そして、魔導書の能力を本に戻す魔女は今は眠っていると聞いているので、他に案はないだろうかと考えていると、そこに信楽が現れた。信楽にも幸の話をすると、ちょうどいい機会だと雫に魔女の集会場に行ってみることを提案する。しかし、凛太郎はあまり乗り気ではなく、また魔女たちに何かされると考えると恐怖でしかなかった。そのため、雫と信楽で魔女の集会場へ行くことになった。と言っても信楽は場所を案内しただけで、あとのことは雫1人に任せたのだった。一人ぼっちになった雫は戸惑った。これなら唯ちゃんも連れてきたら心強かったなぁと思うが、せめてこの場所を一通り覚えようと見て周っていた。どこがどういった場所か聞こうにも、知り合いの魔女がほかにいるわけでもなく、話しかけるのも難しいと思っているし、さらに言えば他の魔女たちに怪しい視線で睨まれているような気がして、怖くなってきた。そんなところに、博士のような帽子に袖の長い白衣、ぐるぐる眼鏡をかけた女性が話しかけてきた。
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