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    キラライ

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    キラライ

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    リアス式世界小話

    傷物ここは魔界の国の城、今日もいつものように魔王のお茶会が行われていた。魔王のメアのティーカップにお茶を注いでいる側近のズィーガが、次は自分のティーカップにもお茶を入れようとしていたのだが…

    「おや?」

    ズィーガの使っているティーカップには少し欠けている部分が見つかりそこからヒビも入っている。

    「随分長く使用しておりましたが、そろそろ手放す頃合いですか…」

    ズィーガは少し寂しそうな顔をした。思えば、先代の魔王であるノキアが聖界の文化に興味を持った時に、ズィーガと情報共有をするために、このお茶会をするようになり、初めてお茶会をした時からずっと使っていたティーカップであったのだ。ズィーガが他のティーカップを用意し、お茶を注ぐと、メアは先程のヒビの入ったティーカップを目にした。

    「それ、まだ使えそうだけど?」
    「いえ、怪我しても困りますし、形あるものいつかは壊れてしまうものですから。」
    「修繕頼めば?ノーム系の魔物とかそういうの得意そうじゃない。」

    ズィーガは少し考えるが、やはり一度、傷の入った物は脆くなってしまうのではないかと心配した。そんな時にメアはズィーガに言う。

    「ズィーガだって片目を失っているけどちゃんと生きているじゃん!俺はその傷があるだけで捨てたりはしないよ。もったいないじゃん!」

    ズィーガはそれなら修繕に出そうという気が起きた。何より、メアに傷物でも生きているのだと言われたことが嬉しかったのだ。

    それから数日後、ズィーガがその日のお茶会を終え、食器洗いをしている。そこには修繕されたティーカップがあり、傷の目立たないように完璧に修繕がされているというよりは、傷が模様として残るように、金継ぎのようなやり方で修繕されていたのだ。ズィーガにとってメアに必要とされていることを再認識するために、そのような直し方をしたようで、ズィーガはノキアとの思い出とメアとの思い出をそのティーカップに込めたのだった。
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    キラライ

    MEMOハロウィンネタ2024
    幸と雫のハロウィンSS10月31日の昼間、幸の家では人形達が玄関の装飾やジャックオランタン作りをしていた。一方で幸は唯と雫を誘ってカップケーキを作っていた。

    「幸さん、材料はこれで揃いました?」
    「そうね、唯と雫はこの作り方をみて、カップケーキを作ってね。フレーバーや飾りはこっちで切っておくから。」
    「わかり…ました…、できるかなぁ…」
    「少しずつやっていきましょう。唯もカップケーキなら包丁を使わないから安全にできると思うし。」
    「でも料理なんてあんまりしたことないからなぁ。」
    「落ち着いてやればできるものよ。」

    幸は唯と雫に指示を出しながら、色とりどりのかわいいカップケーキを作っていた。幸が珍しく張り切っているのは、先日、将信がハロウィンの日に地元の仲のいい子供たちを連れて知り合いの家を何件か周るというので、幸もなにかのインスピレーションになるかと思い、将信に家に来てもいいと言ったのだ。子供たちに配るためのお菓子として、カップケーキを作ろうと思い、たくさん作るために二人を誘ったのだ。結果的に料理の経験や、楽しい思い出になっているので、すでにとても楽しめている。不安と言えば、いきなりきた子供たちにお菓子をあげたところで、いたずらされたりたくさん話すことになって緊張したりないかと言ったところだが、そのときはそのときで将信にフォローしてもらうことにしよう。
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