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    キラライ

    自創作の過去絵まとめたり
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    キラライ

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    フォーチュンドール本編14

    フォーチュンドール2章4話昼休みの時間、幸は自分の手作り弁当を食べていた。座っている席の向えには唯と雫がおり、幸の彩り豊かな弁当を見て目を輝かせていた。

    「わー、幸さんのお弁当、おいしそうだな~。」
    「唯はいつもパンを買っているけどたまには作らないの?」
    「俺は包丁が使えないんで…あ、クッキーとかなら作れますよ。」
    「ジンジャーマンクッキーかしら?私は頭から食べるタイプよ。」
    「あー人型のクッキーですね!タイ焼きはどこから食べるんですか?俺はあんこたっぷりのお腹から!」
    「唯ちゃん…どんどん話がずれてるよ?」

    他愛もない話を食堂でしていると、3人のもとに将信が話しかけてくる。たまたま見かけたので、幸に人形を返そうとしたのである。しかし、幸はもしもの時のために持っていてもいいというのだ。幸はなぜか具体的に言おうとして、将信に失礼なことを言い始めた。

    「先輩、運が悪そうなので。」
    「やかましいわ!」

    雫は将信が持っている人形を見て、男の形をしていることを確認すると、幸に珍しいと言って作品つくりについて何かあったのか問いただそうとするが、言葉足らずだったため、幸は鯆のことを思い出してしまい、少し落ち込んだ。

    「おー!なんかみんな集合してる感じ~?」

    そこに空気を全く読まずに夏希が走ってやってきた。初対面の唯と雫は誰だろうとキョトンとしている中、将信が呆れた顔でもう少し声を小さくしてほしいというと、夏希はわざとらしい泣き声を出し、目をウルウルとさせながら、今どき流行らないようなTTポーズをして、将信に助けてと言ってくる。女の子にこんなことをされているが、将信は夏希のテンションに慣れているのか、全く動揺などしていない。夏希の話を聞くと、将信も薄々こうなるだろうと予測はしていたが、学校行事の夏希の不正参加の事であった。

    「あーやっぱりか…。」
    「ってことだから~、この調査依頼、一緒にお願いしたいんだけどさ~。」
    「別に行事のことなくても海外留学でいろいろ学んできたからいいだろ。」
    「せっかくもらえる単位はもらおうよ~頼むよ、この通り!」
    「はぁ、わかったよ。」
    「やったー、そうだ幸ちゃん達も一緒にどう?」
    「え…その…。」
    「やっぱりみんなでやったほうが楽しいよね~、ということで一年生の二人も一緒に行こうか!ってこの子が噂の澪先輩の妹さん?」
    「お前は勝手に物事を…まぁこいつが妹であるのは確かだけど。」

    夏希は雫が澪の妹であることを確認するとすぐさまスマホを取り出し、澪にビデオ通話を持ちかけた。雫の方に腕を回して一緒に映るようにもう片方の手でスマホを持ち上げるとスマホ画面には驚いた澪の顔があった。焦った顔をする雫をよそに夏希はどこの同人誌のワンシーンだよと言わんばかりの言葉を澪に投げかける。

    「いえーい!澪先輩見てる~?今、妹ちゃんと一緒にいるんですけど~、この前の件が先生にバレたから成績のために今から調査依頼に一緒に行ってきますね~。」

    調査する場所を大まかに澪に伝えた後、澪の怒鳴り声をさえぎるように通話を終了した夏希は将信から今から行くのかと聞かれて、善は急げと言い、どこぞのRPGを連想させる準備は整ったか?という一言を放ち、校門で待ってると言って先に食堂を出た。
    幸は自分たちも行くのかと将信に問うが、唯が面白そうな先輩だし仲良くなりたいからと、一緒に行くことを決める。

    準備ができた後、校門のほうへ向かうと夏希が変わった色の飴を舐めていて、他のメンバーにもおすそ分けと言って、もはや何の味かわからない色の飴を幸たちに差し出す。幸がこれは何の味ですかと聞いても、夏希は答えず、さっさと行こうと言って調査する研究所に向かった。

    研究所に行くまでにある程度の幸たちの能力を聞いた、夏希と将信は調査の方法を考えていた。作戦はこうだ、唯のぬいぐるみを操作する能力でぬいぐるみを研究所に潜入させる、その際にぬいぐるみには監視カメラを内蔵し、その様子をパソコンで見る。調査の結果、やばそうな施設だった場合、突撃するという。
    そんな、監視カメラとかパソコンがどこにあるっていうんだと将信が聞くと、夏希はカバンの中にサバイバルグッズとしていろいろ便利なものを入れているという。何ならトランシーバーもあるぞ。

    研究所に近い所に到着すると、夏希はさっそく準備を始め、なんでここの調査をするのかと説明をしようとした瞬間、夏希の首根っこをつかむ影がいた、澪だ。
    目元を暗くして、不気味な笑みを浮かべる澪は夏希に技をかけようとすると、夏希はすぐさまテレポート能力で脱出し、澪に挨拶した。

    「泉谷!何してんだ!」
    「おー、澪先輩やっぱり来てくれましたか~、計画通り。」
    「計画通りじゃねえんだよ、僕はともかく妹も巻き込まないでくれるかな?」
    「ははは、人数が多いほうが楽しいし、旅は道連れじゃ~。」

    夏希の言葉に怒りをピークにする澪だが、あまり乱暴にすると妹に見られることを考えると、深呼吸して夏希の作戦を聞くことにした。

    聞くところによるとこの研究所は能力者を怪しんでいるのではないかという情報があり、その話を聞くと将信は魔女狩りの一派ではないかと問う。しかし、他のメンバーは魔女狩りというものを知らず、将信が説明した。
    魔法や能力はまだ世に知れ渡っていないので、その一般に扱えないものを使っているとその能力を奪ったり、利用したり、研究するグループが存在するという。将信も過去に魔女狩りに誘拐されたことがあり、魔導士である将信は、魔力をとられると魔導士としての人権がなくなるので、そうなると実質死んだようなものだと教えを受けていたため、命の危機を感じたという。
    とりあえず、先程の作戦を実行し、ぬいぐるみを潜入させ、パソコン画面から研究所の様子を見る。研究所の裏では幸と将信が待機し、トランシーバーで指示を待っていた。
    パソコンの前にいる残りの4人は状況を2人に伝えながら見ていると、何の研究かは分からなかったが明らかに縛られている人がいることに気が付き、どっちにしろ助けたほうがいいと判断、合図をしたら中に入るように2人に指示を出して澪も正面玄関から向かおうとしたが、唯が方向音痴であることを夏希と澪は知らずに、困った顔の唯が道に迷ったことを伝えると、夏希はこんなこともあろうかとカメラには爆弾を仕込んでいたという、これで研究所にぬいぐるみという証拠を消すことができるというと、澪はよくやったと言い、夏希に爆発のタイミングを任せた、なぜかトランシーバーにその声が漏れており、幸と将信は呆然としてそれを聞いていたが、何より唯はそれを聞いてかなり驚き、声を上げた瞬間、夏希は爆弾を爆発させた。唯の悲鳴が聞こえた。幸と将信と澪は研究所に入り、拘束された人たちを助け、研究所をぶっ潰したという。雫は唯を慰めていた。

    数日後…
    夏希は調査の結果、大胆に研究所を爆発させたとはいえ、拘束された人たちを助けたので、評価はある程度頂いたようだ。

    唯は大好きなぬいぐるみを爆発させられて、もう能力使わないというし、夏希と澪に対して、苦手意識を持つようになった。そんな唯を見て雫はどうにか新しいぬいぐるみを用意できないかと幸に提案、幸は人形なら作ることはできるがというが雫は幸の器用さならぬいぐるみも作れるでしょうという。そして、雫はどんなぬいぐるみが唯の好みそうか考えて犬の絵を描いてきた。幸はあまりの画力に顔をしかめるが、雫の頑張りも無下にはできないのでどうにかその絵の形を自分なりに解釈して、ぬいぐるみを作り上げた。全体的に緑色で舌を出した犬のぬいぐるみなのだが幸が作った中では全くかわいくない…。手直しを終えた後、雫と一緒に幸は落ち込む唯のところへ向かった。

    「唯ちゃん…私、唯ちゃんのために…ぬいぐるみ…考えて、幸さんに作ってもらったの。」
    「え?俺のために?」
    「うん、これプレゼント…」
    「はっきり言って、手は尽くしたわ…。」

    唯がプレゼントの箱の中を見てみると目を見開き輝かせて、やったーを言い両手で掲げて、満面の笑みを浮かべる。その後、ぬいぐるみの抱き心地を確認し、2人に感謝の言葉を言って、大切にすると誓った。

    「これいい!しず、幸さん本当にありがとう!」
    「これで本当にいいの?」
    「すっごい満足です!この子の名前は~そうだ!ティンダロスにしよう!」
    「え…、あなたどんなセンスしてるのよ…」
    「え?だって~犬の名前って、なんとかロスってつくこと多くないですか?ケルベロスとか、オルトロスとか。」
    「だからってその名前はセンスがないと思うの…それにウロボロスだったら蛇よ。」
    「でもいい名前だと俺は思いますよ~。えへへ~。」

    まぁ、作ったこのをこんなに喜んでもらえるなら、それに越したこのはないかと思う幸であった。

    つづく…?
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    キラライ

    MEMOハロウィンネタ2024
    幸と雫のハロウィンSS10月31日の昼間、幸の家では人形達が玄関の装飾やジャックオランタン作りをしていた。一方で幸は唯と雫を誘ってカップケーキを作っていた。

    「幸さん、材料はこれで揃いました?」
    「そうね、唯と雫はこの作り方をみて、カップケーキを作ってね。フレーバーや飾りはこっちで切っておくから。」
    「わかり…ました…、できるかなぁ…」
    「少しずつやっていきましょう。唯もカップケーキなら包丁を使わないから安全にできると思うし。」
    「でも料理なんてあんまりしたことないからなぁ。」
    「落ち着いてやればできるものよ。」

    幸は唯と雫に指示を出しながら、色とりどりのかわいいカップケーキを作っていた。幸が珍しく張り切っているのは、先日、将信がハロウィンの日に地元の仲のいい子供たちを連れて知り合いの家を何件か周るというので、幸もなにかのインスピレーションになるかと思い、将信に家に来てもいいと言ったのだ。子供たちに配るためのお菓子として、カップケーキを作ろうと思い、たくさん作るために二人を誘ったのだ。結果的に料理の経験や、楽しい思い出になっているので、すでにとても楽しめている。不安と言えば、いきなりきた子供たちにお菓子をあげたところで、いたずらされたりたくさん話すことになって緊張したりないかと言ったところだが、そのときはそのときで将信にフォローしてもらうことにしよう。
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