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    625文字
    ガリカジのタイカケ

    「ねぇね、タイガきゅんなんか機嫌悪くない?」
    「別に、悪くねぇよ」
    「そー?」
     ソファに座る俺の膝に頭を乗せて横になるタイガは、先程から眉間にしわを寄せて、ふぅーっと溜息を吐いている。その度、前髪が揺れて、可愛いおでこが見える。機嫌の悪さを否定してはいるけど、明らかに不機嫌だ。いつもタイガの傍にいるから、わかっちゃうもんね。
    「よしよ~し」
     頭を撫でてやると、タイガは少しムッとしたものの「嬉しい!」というオーラを出した。こういう時、タイガからはふわふわした魔力が溢れ出す。おれはこっそりソレを吸い取って、自分の中に貯めている。
    「なぁ、カケル……」
    「ん?」
    「俺、おめぇが努力家でホントにすげぇと思ってるし、自慢の寮長だと思ってる。それに、お、俺が……カケルの、一番で……腰巾着じゃなくって、俺、カケルの……っ」
    「うん。タイガきゅんが思ってくれてること、ちゃんとわかってるよ」
    「……ん」
     自分の気持ちを言葉にするのがあまり上手じゃないタイガだけど、時々こうして一生懸命伝えようとしてくれる。
     そして、タイガの不機嫌な理由が何となく想像がついた。
    「おれっち、タイガきゅんがそう思っててくれるから、すっごく頑張れちゃう! 俺も、タイガの事自慢の寮生だと思ってるよ」
     そう言ってもう一度タイガの頭を撫でると、タイガが手を伸ばして俺の頬を撫でた。
     やだ、ドキドキしちゃう。こんなドキドキすることしちゃって、いいのかにゃ?
     まぁ、今は二人きりだし……もう少し、触れ合ってもいいかな?
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