湿度が高いはるかず「ね、増長さん。俺、すげぇ好きなの増長さんのこと。…増長さんはどう思ってる?俺のこと好き?」
「…遙日は唯月にべったりだったから、驚いてる」
「あはは、唯月のことはもちろんだいだいだーいすきだよ?でもそれは兄弟のキズナってやつ?」
「うそ、唯月が健十といるとき、」
「それがどうしたの?」
「遙日…自分の気持ちに嘘つくのはよくないよ」
「嘘なんかついてない!増長さんのこと、大好きだよ…俺が寂しがりだって増長さんは気遣って、昨日だって一緒にいてくれて…こうやって心配してくれて…大好き。好きだもん。だから、増長さんにずっとそばにいてほしい…」
「…唯月のことは、いいの?」
「増長さん案外いじわるだね」
「いじわる?…そうだね。でも、俺を見る遙日の目、すごく悲しそうなんだ」
「そう…か、うん…まだ忘れられないもん。この気持ちのこと。頭の中増長さんでいっぱいにできなくてごめんね…」
震える肩を抱いて、さらさらの金髪を撫でる。
「増長さん…大好き…」
「俺も」
「え…?」
「遙日のこと、好きだよ」
深い海のような潤んだ瞳に光を戻したくて。時間はかかっても。
「うぅ…っ…はやく言ってよぉ…すき…好き。増長さん…」
「ごめんね…遙日の気持ち、ちゃんと確かめたくて。あの日付き合ってたら、遙日をまた苦しませると思ったんだ…」
「…そうだね。…ごめんなさい。あと、ありがとう…もう大丈夫だから。増長さんが1番好き」