湿度が高いはるかず「ね、増長さん。俺、すげぇ好きなの増長さんのこと。…増長さんはどう思ってる?俺のこと好き?」
「…遙日は唯月にべったりだったから、驚いてる」
「あはは、唯月のことはもちろんだいだいだーいすきだよ?でもそれは兄弟のキズナってやつ?」
「うそ、唯月が健十といるとき、」
「それがどうしたの?」
「遙日…自分の気持ちに嘘つくのはよくないよ」
「嘘なんかついてない!増長さんのこと、大好きだよ…俺が寂しがりだって増長さんは気遣って、昨日だって一緒にいてくれて…こうやって心配してくれて…大好き。好きだもん。だから、増長さんにずっとそばにいてほしい…」
「…唯月のことは、いいの?」
「増長さん案外いじわるだね」
「いじわる?…そうだね。でも、俺を見る遙日の目、すごく悲しそうなんだ」
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