「え、お前生徒会だったわけ」
あまりの衝撃に、せっかくつまんだソーセージを取り落としてしまった。
「学芸委員長やってた」
「お前が生徒会の学校、大丈夫?」
少し本音を出しすぎた。ソナタはあからさまに眉をひそめ気を悪くしたことを示したが、発言を追及されることはなく、彼も自分の弁当のオムライスをすくった。
「まじで優等生だったんだわ」
今もだけど、と付け加える彼を適当にあしらう。それならその破天候さはなんだというんだ。本当に優等生だったら、俺が被る迷惑は激減するだろうに。
「生徒会とか雲の上だわ。たとえばなにしてたの」
喚いても仕方がないと、普通に疑問だったことを訊ねてみる。
「俺ん中学さ、生徒会室の隣が音楽室でさ」
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