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    colorless_mono

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    colorless_mono

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    佐助×夢主前提の、イベント向け限定夢主×佐助話。
    今回の話の中では逆転なしです。R18.

    パスを解除し、全体公開へ変更しました。

    #女攻めが見たいオンリー

    【R18 / 戦国BASARA】ロールプレイ(夢主×佐助)「さて……どうする?」
    声の主は余裕たっぷりに私を見上げる。
    まだ時刻は昼。太陽の日差しがたっぷり届くこの部屋で、私たちは睨み合っていた。

    「お前にできるかねぇ」
    「っ……」
    「いつも俺様にひんひん言わされてるのはどこの誰かなぁ」
    「そ、それは……!」
    「ははっ!」
    どっかりと床へと座り込み、胡坐をかいている男ーーー佐助は私の言わば上司だ。
    真田忍隊。
    忍びの精鋭集団の長、それがこの「猿飛佐助」である。

    私は小さい頃からこの武田軍で育ち、約2年前に真田忍び隊へと入隊したまだ新入りの忍びだ。
    入隊したとはいえ、まだまだ修行の身。
    現場である戦での経験はまだ浅い。
    その代わり、町や人々からの情報、罠の設置や、忍び隊の世話を主に担当している。

    お館様は勿論、真田の旦那様も忍び隊の人たちも孤児である私に優しかった。
    だからもっと彼らの役に立ちたかった。
    戦に参加して戦果を上げて、喜んでもらいたかった。
    しかし既に立派な忍びである先輩たちに追いつくのがやっとで、佐助さまは現場への立ち入りをまだ許してくれない。

    ------------------

    『佐助さまは過保護です!私だって……私だってもう一人前!とは言えませんが、あの、限りなく……近いと思うんです』
    勢いよく言いだしたはいいが、果たして本当にそうなのかとだんだん小さくなる声に、彼は笑った。
    『へぇ? お前に何ができるの?』
    『ば、バカにしてるんですか!?』
    『大真面目に訊いてるんだけど?』
    『っ………』
    声色が一段落ちる。栗色の丸い目が私を見つめる。
    いつもの飄々とした雰囲気は潜み、真剣な眼差しで射抜く。
    『私だって役に立ちたいから……だから!』
    『そう。……じゃあ密偵できる?』
    『で、できます!』
    『どんなスケベじじぃ相手でも?』
    『え、ええ!?』
    『取引が必要な場面もあるだろう。そこで”ワシを気持ちよくしてくれたら情報をやろう”なーんて言われちゃったりして』
    『げっ……そんな変態いるんですか!?』
    『やれやれ。これだから新人は。お前みたいな可愛い女相手なら求めるものは金じゃない。決まり切ってるだろ?性的な奉仕だ』
    『っ……それは……』
    『できる?』
    『で、できます!』

    ……と勢いで言ってみたが……。
    佐助さまは一瞬暗い表情を見せ、私はすぐに後悔した。
    『じゃあ俺様を気持ちよくしてみな』
    『へ?』
    『できるんだろ?奉仕。じゃあ、見せてみなよ。明日の昼、やるから。そのつもりで』

    そう冷たい目で言い放つと、彼は背を向けて去って行った。
    不機嫌になったの……?
    でも、自分から提案したのに……?
    変な佐助さま。

    その態度に不満が募るものの、急に突き付けられた課題に焦りを覚える。
    明日!それまでに佐助さまを気持ちよくする術を見つけなければならない。

    彼と私は言わば恋人同士だ。
    共に過ごしてきた時間は長い。
    忍びの広くはない世界の中で、重ねた時間は濃く深く、恋に落ちるのは容易だった。
    ゆえに、男女の交わりはそれなりに重ねてはきたものの……
    いつも彼の技巧で攻め立てられるのは私の方だった。
    飄々としていて何に対しても執着なんてなさそうな彼が、獰猛に私を求める姿に、声に、いつも翻弄されてしまう。
    そんな私が彼を攻める側に……!?
    一体どうしたらいいの!?

    彼が去った後も暫くそこを動けないでいた。

    ----------------

    そして今日。

    昨日の不機嫌な様子は鳴りを潜め、佐助さまは逆に楽しそうにさえ見える。
    両腕を組み、こっちを見上げつつ私の出方を伺っていた。
    二人とも忍び装束ではなく普段の部屋着を着用している。
    密偵の際に忍び装束で相手に近づくことはないからと、佐助さまの提案だった。

    「なーにしてくれるのかな~」
    「っ……」
    挑発するような声色に少し苛立つ。
    私がそんなこと絶対出来ないと思っているんでしょ!
    「後悔しても知りませんよ……!」
    「おっ、それは楽しみだねぇ」
    「じゃあ始めますから!」
    乱暴に言い放つと、出入り口の扉を閉めに向かう。
    感情が態度にも出てしまい、床をドスドスと踏み鳴らしてしまう。
    いけない、これじゃ始まる前から忍び失格だ。
    開いていた窓、扉を全て閉める。鍵は閉めない。
    「…………」
    それから、床へと滑る。
    胡坐を掻く佐助さまへと目線を合わせるように屈む。
    「……佐助さま」
    「ん?」
    「私……佐助さまの持ってる秘密が知りたいんです」
    密偵の職務の練習をしようと提案されたのだ。それを遂行しなければならない。
    まずは雰囲気を作らなくては。
    私の目的を察して、佐助さまはニヤリと笑った。
    「さぁて。なんのことかな~」
    これはどうやら変態すけべじじい役に徹してくれるらしい。

    身体を密着させ、両腕を彼の首にまわす。
    軽くしなだれかかり、少しだけ押し倒ている状態へ。
    「もう……意地悪しちゃやだ……」
    耳に唇を寄せ、熱い吐息を添えて囁く。
    「っ……そうだな~見返りはなにかあるのかい?ダタってわけにはいかないっしょ」
    「そ、れ、は……」
    更に唇を寄せて耳に口づける。
    彼が意識を反らした瞬間、その腕を取り、素早く背中側でひとつにまとめ縛り上げ、床に押し倒す。
    「なっ……!」
    「ああ♡ 囚われの佐助さま……」
    「(お前、こんなの卑怯っ……!)」
    佐助さまが小声で囁く。私はそれを一瞥する。
    「もう動けませんね。でも怖くないですよ……気持ちよくしてあげるだけですから……っ」
    「なっ、……っ」
    なおも不平を紡ごうとする唇を自分のそれで塞ぐ。
    彼の上に馬乗りになり、体勢的には完全に制圧した状態だ。
    自分の体重を掛け、彼の頬を両手で包み込み、より深く口づける。
    「ふぅ、ん……」
    「っ……、っ……」
    いつも彼がするように舌を絡ませれば、佐助さまが小さく息を呑む気配がした。
    口づけを続けながら、私は自分の服の中から小瓶を取り出す。
    酸素を求めて唇を離した瞬間に、それを急いで自分の口に含んだ後、再び彼へ口づけ、中へと流し込んだ。
    「んっ……ちゅぅ……ぅん」
    「んっ……んぅ……!?」
    二つの蠢く舌の間を薬が流れていく。異変に気付いた佐助さまは大きく肩を揺らした。
    私はその肩に体重を掛け強引に押しとどめ、床へと張り付ける。
    「ふふっ、美味しい?」
    「……っ、何を……飲ませた?!」
    「……気付いてますよね?」
    「(卑怯だぞ……!)」
    再び小声で抗議してくるが無視する。

    相手は手練れの忍び。
    快楽に抗う修行を相当積んでいるであろう彼に打ち勝つには、媚薬を使う方法しか思いつかなかったんだもの。

    媚薬が薬品棚にあることは知っていた。
    ゆえに、それを使う仕事、使う場面があることも知っていた。
    忍びは汚れ仕事が多い。望まぬ相手とのそういう行為もあるとも学んだ。
    現場に行かせて貰えない自分はまだ経験がなかったが、
    早く終わらせるために、相手を惑わすために、薬が使われると聞いていた。

    私だって……できるんだから!

    しかし彼に飲ませるときに、どんなに気を付けていても少し摂取してしまうのが難点だ。
    口に含みつつも自分はその効果から免れる方法はあるのだろうか?
    「っ……」
    はぁ……やはり自分にも効果が出てきたみたい。どくんどくん、って心臓が高鳴ってる。

    「佐助さま、ぁ……♡」
    意識してないのに甘ったるい声が出てしまう。
    「もっと口づけ、して……?」
    「お、おい……っ」

    動けない佐助さまへと噛みつくように口づける。
    逃れようとする佐助さまは身を捩るが、全体重を掛けている私からは逃げられない。
    それにもうすぐ薬が体全体に届いて逃げようとも思わなくなるはずだ。
    衣服がこすれ合う場所すら、もう焼けるように熱い。
    肌を重ねたら一体どんなに気持ち良いのだろうか。
    擦れた部分から刺激が広がり、甘い痺れが背中を走る。
    彼の熱い肌に指を這わせてさすりながら、執拗に唇を追いかけた。
    「逃げ、ないでください……っ……はぁ」
    「っ……くっ……ぁっ」
    くちゅくちゅと溢れた唾液が音を立てる。
    溢れたそれを飲み込むたびに、彼が含んだ媚薬の残り香を感じる。
    だめだ、邪な想いが止まらない。

    濡れた舌は追いかけ合い、もつれ合う。
    彼の両頬を挟んでいた手を頬へと滑らせる。
    つつつ、と爪で線を書くように、首筋、鎖骨、熱い胸板、そして乳首へ。
    「!」
    佐助さまは目を見開く。大好きな栗色の瞳が濡れているように見えた。
    彼の瞳の中に閉じ込められた私はいつも以上に淫らな表情をしているだろう。

    いつも彼と交わるときはたいてい攻め立てられ、震え泣くのは自分の方。
    しかしいまは薬の効果も手伝い、淫靡な雰囲気すら楽しくなってくる。
    「ねぇ、ココ。佐助さま……乳首好き?」
    「っ……はぁ……はぁ……どうだか」
    媚薬が効き始めたのだろう。息を荒げる。
    私が刺激する場所から強い快楽が彼を襲っているに違いない。
    「優しくすりすり、って擦ってあげますね」
    普段だったら彼が全く反応を見せることのないそこ。
    今日はどうだろうか。
    衣服ごしに少し立ちあがったそこを軽く摩ると、後ろ手に縛られている彼が背を撓らせる。
    「!? はっ、ん………くっ」
    「きもちい?」
    「……はっ、知らねー、よっ……!」
    「ふぅん……そうなの?」
    自分でも驚くくらい甘ったるく、媚びた声だ。
    「じゃあ、もう少し強くしてあげますね♡」
    彼を試すように見つめると、片手で彼の顎を掴み、そのまま口づけた。
    そのまま今度は乳首を爪で引っ掻く。

    かり、かり、かり。

    「っ……!!」
    先ほどよりも大きく彼の体が反応する。
    「へぇ、やっぱり好きなんだ?」
    「こ、これは……お前が飲ませたアレのせいで……」
    「佐助さま……お薬なんかに負けちゃうんだ?」
    「っ……お前……あっ、くぅ……ひぅっ!」
    引っ掻いていたソコをぎゅうううう、と思いっきり摘まみ上げると、びくんと体が大きく跳ねる。
    あの佐助さまがこんなに反応を見せるなんて、相当強い刺激なのだろう。
    「ふふ、痛い?」
    「べ、別に……」
    「痛くないよね? 気持ちいいもんね?♡」
    「くっ……」
    「じゃあ今度は直に……もっと苛めてあげますね♡」

    するりと、手を衣服の中へと滑らせる。そのまま服を脱がして上半身を露わにした。
    肌が汗でしっとりと潤っている。
    すごく、熱い。
    先ほど摘まみ上げた乳首を見つけ、優しくいたわるように摩っては……
    「はぁっ……ぁ……く……んっ」
    爪を突き刺して、抉るように引っ掻いては……
    「いっ……ぃ……ぁ……うっ……はぁ」
    親指と人差し指で思いきり抓る。
    「っっっ!! はぁ、はぁ、はぁ、っ……うぅ……くっ……」

    私の指にこんなに攻め立てられてる佐助さまを見るのは初めてだ。
    歴戦の忍びをこんな風に苛め、追い詰めているのだと思うと興奮する。

    声にならない濡れた声が私の耳に心地よい。
    外は太陽が降り注ぐ真昼間だ。
    こんな声を誰にも聞かれたくないのだろう。理性で声を押し殺しているように見える。
    つまらない。いつも私がされてるみたいに、ひんひん声を上げて泣きじゃくって欲しいのに。
    私はにやりと笑って、彼を見つめる。
    跨る私のお尻に当たるものを感じたのだ。
    彼から視線をそらさずに、手探りでそれを探し当てるととんでもない質量を主張していた。
    触れるか触れないかの力で軽く撫でる。
    しかし佐助さまは反応しない。
    ガチガチに勃起しすぎて、鈍感になっているのだ。こんな優しい刺激ではびくともしないのだろう。
    仕方がないので、上からやや力を込めて撫でてみる。
    「っん……!!」
    「ここ、辛い?」
    「はっ、知るか……っ、はぁ……はぁ……」
    甘い声が漏れる。大好きな彼の深い声。いつもより甘くて愛しい。
    私を睨みつける彼の目は熱っぽく、そこに宿るのは拒絶ではなく期待のように見えた。
    「知ってる情報教えてくれるまで、ラクになれると思わないでくださいね?」
    「なっ……!」
    私は少し体をずらして、彼の足の上に跨る。
    衣服をずりおろせば、押さえつけるもののなくなった彼の陰茎がぶるんとこぼれ出る。
    既に彼の上半身の方へと反り返るそこは、膨らんで熱を放っていた。
    媚薬の効果だろうか、いつもよりも何倍も大きく見える。
    「こんなにしちゃって……可愛い♡」
    そろりと手を這わせると、そこはぬるついていた。
    「っ、くぅ……!ぁ………」
    両手で包み込み、根元から先端までぺたぺたと無造作に触ってみる。
    杭は熱く、脈打っている。
    触るたびに佐助さまの情けない声をかみ殺すような息が漏れる。

    「もっと声出してもいいんですよ?」
    「う、うるさい……はぁ、はぁ、はぁ……っ」
    「私、可愛い佐助さまの姿を見て欲しいなって思うんです♡」
    「……は? ぁうっ……ん……」
    「私がいま、大声を出したら佐助さまの恥ずかしい姿が見られちゃいますね」
    「な、やめ……っ……はぁ、はぁ、はぁ」
    佐助さまは上半身を少し起こし、上気した顔を見せる。
    苦しそうで、切なそうで、愛しい。普段見せないその表情に自分の中が疼くのを感じる。
    「私さっき、窓や戸を閉めましたけど、実は鍵は閉めてないんです。だから大声上げたらすぐ人が来ますよ?」
    「!」
    「女の私が歴戦の忍びである佐助さまに跨ってるこの状況。ああ佐助さんって被虐趣味があるのねって……思われちゃいますね」
    少しでも異変を感じさせれば誰かが駆けつけてくるかもしれないという状況。
    ありのままを伝えると彼のモノは萎えるどころかドクンと脈打った。
    「あれ?感じちゃいました?もしかして……嫌いじゃないの?見られるの」
    「馬鹿、言うな……、あれさえ飲まされなければ……俺様は……!」
    「新人忍びに隙をつかれてお薬飲まされて、押し倒された挙句アンアン言わされちゃってますけどね?」
    「ちが、……っく……!」
    否定の言葉を待たず、いきり立つ肉の棒をぎゅうと強く握れば、汗ばむ首元を晒すように反り返る佐助さま。
    こんなに大きく反応してくれることがなかったから、すごく新鮮。
    「可愛い……」
    「はぁ!? っ……お前……覚えてろよ」
    「やだっ、怖ーい……♡」
    わざと媚びるように言って、握りしめた手を上下に動かし、破裂しそうなそこに刺激を与える。
    先端から透明な液体が溢れ、私の両手をしとどに濡らす。
    それを潤滑剤にして熱い陰茎を何度も扱く。
    「っ……ぃ……くっ……ぁ……!」
    下唇を噛みしめ、声を殺しながら私の手の動きを切なそうに見つめる彼。
    頬が紅潮し、目が潤んでいるように見えた。
    限界が近そう。
    しかし、絶えず強い刺激が与えられども、尊厳が邪魔をして達することを許さないのだろう。
    「佐助さまはこんな刺激で達したりしないですよね?」
    「っ……ったりまえだろ……っ……!はぁ、……う、くっ……」
    自分をいなすように首を左右に振る。快楽から逃れようと藻掻く。
    しかし後ろ手に縛られたままな上に、私が乗っかったまま。逃げることはままならない。
    「じゃあもっと苛めちゃお♡」
    手を動かす速度を速める。

    くちゅ、くちゅ、くちゅ、じゅ、じゅ、じゅ
    「はぁ、あ、……はぁ……んっ……」
    摩擦音と水音に佐助さまの吐息が重なる。
    切なげに眉根が寄せられ、だらしなく口元を開けたまま、甘い声を漏らす。
    私の手が彼の陰茎を苛めるところを虚ろに見つめる。その焦点は定まっていないようにも見える。
    いよいよ達しそうになる間際、私は手をぱっと手を止める。
    「……っ……!」
    「ダメですよ」
    「はぁ、はぁ、……う……」
    「情報、教えてくれなきゃ」
    ふと目的を思い出す。
    薬を使ってまで彼をぐずぐずにしたんだ。この課題をクリアしなくては。
    「そ、そんなの……何て言やいいの、さ……っ」
    はぁ、と大きく息を吐きだす。表情を見るに吐精感が少し遠ざかったらしい。
    「はて。うーん」
    小さく唸る。
    確かにこれは疑似的な状況であり、実際のところ彼から何の秘密を引き出せば合格なのか定かではないのだ。
    「昨晩……どうして不機嫌になったんですか?」
    「…………」
    この課題を出した後、何故か不機嫌になって去った彼。
    その真意がわからなかったのだ。
    私は早く一人前になって真田の……それに佐助さまの役に立ちたい。
    その為の修行の一環だと彼の方から提案してきたはずなのに、受け入れた途端に冷たくされたのだ。
    「……わからないのかよ」
    「え?」
    熱っぽい彼の瞳が今度はしっかりと私を見る。真摯な眼差しに、胸が高鳴る。
    淫靡な雰囲気はたちまち薄まり、いつもの二人の空気に変わる。
    「はぁ……お前が戦場に出るなんて心配だろ。できることならどこかに閉じ込めて、一生安全に生きて欲しいよ」
    予想だにしなかった言葉にどきりとする。
    「それに」と大好きな声は続ける。
    「お前が……誰かに抱かれる任務なんて俺がさせると思うか?お前の代わりに俺が行って殺ってやるっつーの」
    「佐助、さま……」
    「理由はどうであれ、お前を抱いたやつは殺すよ」
    物騒なことを言い放ち、はは、と付け足してにっこりと笑う。
    言った瞬間の声色が真剣そのもので、背筋がぞくりと凍る。
    「お前は俺のもんだろ?」
    「……はい」
    有無を言わさぬ声色に素直に返事をしてしまう。
    先ほどまで彼を弄んでいたのは私のはずなのに、そのたった一言で、お腹の奥がきゅんと疼く。
    「これで満足か?」
    「……はい」
    「んじゃ、もう終わりにしよう」
    「えっ、でも佐助さまそのままじゃ……」
    「自分でできるさ、鎮めることくらい」
    「そんなの……」
    勿体なさ過ぎる!!こんな可愛い佐助さま、二度と見られないかもしれないじゃない!
    私は気を取り直してもう1度陰茎に手を添えると今度は先端に口づける。
    「なっ……!」
    私の行動を察知した佐助さまの体が再び強張る。
    独特の匂いも慣れたもので。そのまま口を開けて喉奥へと飲み込んだ。
    吸うように頬を窄めれば熱がうねる。舌を絡ませ、浅く深くと首を動かし奉仕した。
    「はっ……んっ…、待っ、……くっ……」
    待って、という言葉は刺激に飲み込まれ、彼は再び背を撓らせる。
    私の性技は全て彼から得たものだ。彼を気持ちよくするために体得したもの。
    それを発揮するのにこれ以上適した相手はいないはず。
    「きもひいいれすか?」
    少しだけ口から陰茎を引き抜いて言う。ぐっちょり濡れた肉へと吐息が触れる。
    びくんと体を震わせながら佐助さまは気まずそうに頷く。
    「良かった……♡」
    もう1度口に頬張って懸命に奉仕した。
    ジュルジュルと唾液を絡ませ、舌を這わせて、精を全て搾り取るように吸い上げる。
    「んっ……ぁう、……っ」
    両手を器用に使いながら、ただ彼に快楽を与えるためだけに、首を上下に動かす。

    じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
    グシュグシュグシュグシュ

    「も、だ……っ、あ、っ……!」
    押し殺しきれなかった声が部屋に響く。
    その瞬間、びゅるんと熱いものが弾けて口に流し込まれる。
    口の端からだらだらと垂れるそれを両手で受け止めながらできるだけ嚥下した。

    こくん

    この味はどうにも慣れないが、好きな人のものなら平気だった。
    大方飲み干して、唇を拭えば、私を見つめる佐助さまと目が合う。
    「ご馳走様でした」
    「……はぁ……俺様の負けだよ」
    「え!?」
    思いもよらない言葉に驚く。
    こんな短い時間で彼を絶頂に追いやったことは初めてだったから達成感はあるものの、きっと”薬のせいだ”って怒られると思ってた。
    それが予想を裏切って敗北宣言が出るなんて、私、もしかして巧くなった!?
    私は棘のないその言葉にすっかり安心し、彼の背後にまわって体を起こし、縄を解いた。

    その瞬間、
    「なーんて言うと思った?」
    耳元をくすぐる声。からかうような声色だが、いつもの軽い感じじゃない。
    顎を掴まれ無理矢理、彼の方を向かされる。

    「薬を使うたぁ卑怯じゃない」
    「だ、だって佐助さまを気持ちよくするにはそれくらいしないとって思って……」
    「はいはい……ま、この借りは必ず返すから。な?」
    再び耳元で囁かれる。ぞくりとした色香を纏うその声に肌が粟立つ。
    解放された途端に、床にへたり込んでしまう。
    そこはまだ彼のぬくもりで熱い。

    ああ、怖かった……

    私が混乱している最中に、彼はあっという間に体液をふき取り、身支度を整えると立ち上がる。
    「さて、と」
    動けないままの私を見下ろす。
    冷たい瞳の奥に沸き立つ欲望を隠そうともせず。
    そして本当に愉快そうに言うのだ。

    「……楽しみだねぇ?」


    END
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