第二章 兄弟「……っ…….ᐟ…誰です…」
「…私ですよ…久しぶりですね…………ベルナエル…………」
「……おやおや……これはこれは……お兄様じゃありませんか……」
「…は…」
「…お、お兄様…」
「…やはり生きていたんですね…貴方の事、心配していたのですよ」
「…だまれ…なにが心配だ….ᐟ…私の事放しておいて言える事なのか」
「…私は貴方の事放したつもりはありませんよ……あのとき…」
……遡る事数年前……
ある1人の悪魔が1人の人間に恋する
容姿と歌声に心惹かれた悪魔だが禁忌とされていた
…だが、その禁忌破り、人間は悪魔との子授かる
……やがて生まれた2人の兄弟はすくすくと成長した……
…まもなくして悪魔の仲間に見つかり、両親は兄弟だけ隠して連れていかれてしまう…
2人の兄弟は赤く染る空と無限に続く道歩いた
「……はあ……はあ……」
「……ベルナエル……だいじょうぶですか……」
「…どうして…どうして…私たちがこんな酷いめに……」
「……私たちには……人間の血があるからですよ……恐く捕まれば殺されてしまうのでしょう……さあ……、いきますよ……」
「……うん……」
2人は歩き続けていたが、空腹と疲労が限界にきていた
「…兄ちゃ…」
「……居たぞ…….ᐟ生き残りだ.ᐟ」
「…どうやら見つかってしまったようですね…」
…王の手先に見つかった2人はにげたが、にげた先は崖で下は深淵だった…
「……こっちだ…….ᐟ」
「……ベル……よくきいてください……私たちはどこにいても兄弟です……その事をわすれないで……」
「…お兄ちゃん…」
弟は兄に崖に突き落とされ堕ちていった
…堕ちた先は人間世界とつながっており、気づけば白い空間の部屋の中にいた…
「…目が覚めたか…」
「……………………….ᐟ」
「…ここはオレのアジトだ…雨の中たおれてたお前の事たすけたんだ…」
「……なんのつもりだ……」
「…ボロボロでよわりきってたらそりゃたすけるだろ…」
「…………………………」
「…オレはにる….ᐟ…あんたは…」
「……ベルナエル……」
「…よろしくな…ベルナエル….ᐟ」
「…………………………」
ぐうとお腹がなりくすとわらいながらにるは幾つものたべものがあるプレート差し出す
「…なんだこれは…」
「…なにって…ごはんだ…お腹…、空いてんだろ…」
差しだされたものに手でたべるなり驚きの様子見せがっついた
「…そんなにがっついてくわなくても、ごはんはにげねえよ…」
にるはくすくすと笑いながら見つめていた
にるにことばやたべかたなど教えてもらい、やがて大人になり彼は闇組織に加入する
「…私が貴方の事突き放したのは…悪魔からにがすためにした事なんですよ…」
「…だまれ….ᐟお前に私のなにが分かるというのだ.ᐟ」
「……分かりますよ……だって私は……あなたの兄ですから……」
「………兄…………」
「…おいおい…とりこみ中か…」
「……にる……」
「……バルディ先生が…2人……」
「…わるいな…コイツはオレがもらっていく…」
「…一体…どういうつもりですか…」
「…まあ…色々とな……行くぞ…」
「…まちなさい…」
「……あ……」
「…私の学校で、こんな真似しておいて…タダではかえしませんよ」
…プリンシパルは怒り露わにしながら両目からくろい涙流す…
「…は……、上等じゃねえか…」
「……にる……」
「…こいつ任せた….ᐟ」
「…私とやるつもりですか…手加減しませんよ」
「……やれるもんならやってみな…….ᐟ」
to be continued…