第五章 漆黒の叛逆者「……なんで……、ペストが……」
「…どうやら、旦那の知りあいのようだな…」
「…ペストは…オレとおなじ、研究所の助手で…モアの…悪友だ……」
「…悪友…」
「…かつて…オレがまだ研究者だったとき、助手としてモアと2人で研究していたが…あるとき、ペストというヤツがきて…ソイツは毒薬や爆薬をつくる仕事していたらしい…「この腐りきった世界を変える」には新しき人間を生み、「永遠」の命を手にいれるために人体実験すると…オレはモアを説得したが、変える事ができなくて…研究所ごと消したんだ…」
「…そんな…じゃあなぜ…にる様を誘拐なんて…」
「…分からない…オレは…どうしたら…」
「…このまま諦めるつもりか…」
するとドアに凭れかかりながらきいていたベルナエルがそう呟く
「……ベルナエル……けど……、もう探す手段はどこにもない…だから……」
弱音吐くファルズフにベルナエルは胸倉掴んで顔近付けた
「…お前はいつもそうやって逃げるつもりか……なぜにると向き合おうとしない….ᐟいい加減目を覚ませこの、大馬鹿者….ᐟ」
「……ベルナエル……ごめん……オレは…、どうかしてた……ありがとう…目が覚めたよ…にるを探すよ……」
「…フン…、それでいい…」
「…お前らも悪いな…にるを見つけよう.ᐟ」
「……旦那……」
「……ファルズフさま……」
「……私は街の方とんで探してみる……」
「…オレは学校の方に行くよ…アイツらが心配だしな…」
「……学校……」
「…………どうした…」
「…いや…なんでもない…オレも行く…」
「……分かった……」
「……にる……分かっているな……」
『…ああ…親父の邪魔するヤツは消せばいいんだろ…』
「…さすが…私の子だ…よくできているよ…」
「…くだらない…全て捨ててしまえば…楽になるのに…」
漆黒の上着に黒のベルト腰につけ、赤のマフラー頸に巻つけた人物、にるが見下ろすようにアジト見つめていた
…そのころ…、2人は弟がいる学校に脚を運ぶ…
「……よ……、」
『…またあなたです…か…っ』
「…ヌル…なぜ…ここに…」
見覚えのある人物にバルディとプリンシパルは目を丸くさせる
「…………………お前の知りあいなのか…」
「…いや…記憶にないな…」
『……ヌル……』
「…ヌル…あなたは…この学校の生徒だったのですよ…」
「…生徒…一体何の話しているんだ…」
「……ヌルは……記憶消されて覚えて無いんだ……多分あんたたちの事も……」
「……そうですか……」
「…まあ…話はおいおいとして…、変わった事はあるか…」
『…特に変わった事はなにもありませんね…』
「……そうか……」
するとシャツのポケットから電話が鳴り、急いで手にとると出て
「…オレだ…どうした…」
「…ファルズフさま…た、大変です…にるさまが…」
「…何だと………すぐ行く……」
電話きるとポケットにスマホしまうと2人の方見た
『…どうしました…』
「…にるが…襲撃者がきたらしい…オレたちは行く…」
『…ま、まってください….ᐟ』
「……………………………」
『…ボクも…つれてってくれませんか…兄にあいたいんです.ᐟ』
「……バルディ先生……」
「…わるいがそれはできない…」
『……………….ᐟ…どうして…』
「…にるは変わっちまったかのうせいもある…下手したらしぬかもしれないからな…それに…あんたは生徒の事まもる役目があるだろ…」
『……そう……、ですが……』
「…んじゃあ後はたのんだ…」
そういうとバグの中へ消えてった
『……兄さん……どうか兄さんが……無事でありますように……』
…バルディは両手ぎゅ、と小さく握り祈りながら呟く
「……バルディ……」
「…やあやあ…諸君…ごきげんよう……精が出るな…」
「…お前はだれだ…」
「…お~怖い怖い…そんなに睨まないでくれたまえ…お前たちの相手は私ではなく…この子だよ…」
「…………っ」
「…にる…さま…」
「……どうして……」
『…………………………』
「…さあ…どうしてだろうなぁ…」
「…お前…にるさまになにをした…」
「…なにを……ふ…私はただ…記憶を変えただけだ…」
「……お前は一体……」
「…まあ精々…仲良く殺し合うといい…では…」
白衣着た男はそういうと手を振り腫れを返して行き
「……待て…….ᐟ」
『……親父の計画邪魔する者…オレが消す…』
「…だめですにるさま…あなたとはたたかえない….ᐟ」
『…だまれ….ᐟ』
にるはそういうと双銃かまえ何発も撃つ
「…にるさま…」
『………………………』
光のない澱んだ瞳で見つめながらも、すばやく動くと蹴り落とす
「……っ……」
「……マイラ…….ᐟ」
「…だ、だいじょうぶだ…」
『……オレのあの攻撃を避けたか……』
「…にるさま…、やめてください…オレたちは…仲間じゃないですか….ᐟ」
『……仲間………くだらない…仲間など…オレには必要ない….ᐟ…裏切り…傷付き…消える…仲間なんてそんなものだろ…』
「…そんな事ありません…オレは…にるさまや仲間が居てくれたから…ここにいる事ができたんです….ᐟ…だから…捨てるだなんて言わないでください….ᐟ」
「…アレッサン」
「…あなたがいないとこの世界は…まもれませんよ….ᐟ」
「…ヴァイオレット…」
『……お前らのように仲良しごっこ演じているほどオレはヒマじゃないんだ…消えろ……』
「……っ……」
「…にる……どうして…」
「……ファルズフ…さま……」
「…一体…なにがどうなって…」
『……くるな……きたら殺す……』
到着した2人だが、変わり果てたにるの姿に目を丸くさせ近付くも銃かまえ
「…記憶…、消えちまったのか………にる……おもいだしてくれよ…」
『…お前と話す事はなにもない…ここで消してやる…』
「……本気なんだな……にる……分かった……」
…相手の言葉に小さく頷くと前に歩き…
「……ファル……ズフさま……」
「……一体なにするつもりですか……」
「…お前らはさがってろ…オレがやる…」
メリケンサックの指輪嵌めると拳前にだして構えた
『…オレとやろうというんだな…』
「…ああ…、オレが、目覚めさせてやる….ᐟ」
to be continued…