第九章 裏切り「…………え…………、どうして……にるさまがここに……」
『…お前だな…… ゛ darkness ゛にいるスパイは…』
ライフルの引き金に指添えて撃つも、片腕抑えられたまま壁に穴があいたまま見つめて呟き
「……わ、私がスパイな訳ないですよ~.ᐟ」
汗だらだらかきながら乾いた笑いして
「……はあ~~~……」
「……え……、ど、どうして……生きて……」
「…危うく殺される所だったな…」
「……私はあのとき、毒薬に変えたはずなのに…….ᐟ」
『……お前の言う毒薬はコレの事か……』
にるは相手の前に毒液の小瓶がある袋差出す
「……そ、ソレ……」
『……一体誰の引き金だ…………言え……』
「…貴方に教える事は……できませんよ….ᐟ」
スーツの裾の中に隠していたナイフだすとにるに振り回すも避けられてライフル離すと窓硝子割り逃亡する
『…逃げたぞ….ᐟ』
「…行くな…にるちゃん….ᐟ」
『……で、でも……』
「……いい……命がまだあるだけまだマシだ……」
『……ファル……』
「…な、何事ですか」
「………………にる様…一体なにが…」
『…… ゛darkness ゛ の中にスパイが紛れこんでいただけだ……』
「……スパイ……一体だれなんですか」
「……ヴァイオレット……」
「……っ……」
「……ヴァイオレット……」
『…毒薬で毒殺しようとしてたらしい…ライフルで銃殺もかんがえてたのか、ライフル向けていた…』
「…どうして…そんな事するような人では…」
「…人間はな…変わるんだよ…」
「…………………………」
『……とりあえず……怪我もなく無事だ…オレは窓修復してからねる……』
「……ま、まってください……ヴァイオレットは……どうするおつもりですか………このままにするなんて…」
『………………………』
「…にる様…」
『…お前らにわるいが…、裏切り者はしまつする必要がある…』
「……そんな……」
『…オレの愛する人に手ぇだした輩は赦さない…絶対制裁する…』
「……………………」
…そのころ、暗殺もできないままライフル抱えたまま研究所までにげた…
「……も、申し訳ありません…ペスト様…毒殺も射殺もしようとしたのですが……にるに邪魔されてしまって……」
「…で…、なにもえられぬままノコノコ逃げてきたのか……フン…、この役たたずめ…お前を拾ってやった恩わすれたのか」
「…わ、忘れてなんて….ᐟ……私は……」
「……どうやら貴様には、キツイ仕置きが必要なようだな……」
「……や、やめてください……ペストさま……」
「……何の騒ぎだ…………ペスト……」
…2人が話している最中姿見せたのは、ドクター・モアだった…
「……モア……」
「……私の部屋にまできこえてきたぞ……」
「……すまぬな……こやつにイラついていただけだ……」
「……成程な……」
「……ごめんなさい……ごめんなさい……」
「…酷く怯えているではないか…ペスト…あまり虐めてやるな…」
「…私は虐めてなどいない…分からせてやろうとしただけだ…」
「……はあ……まあ、いい……ただ、あまりやりすぎるな……良いな…………ペスト……」
「……分かった……」
消えゆく相手に小さく頷くとヴァイオレットの方見る
「…お前は本当に運がいい…」
「…ど、どういう…事…ですか…」
「…貴様はモアにより生かされたのだ…感謝するのだな…」
「………っ………」
「…ヴァイオレット…お前に最後の希望あたえてやる…」
「……希望……」
「…このまま大人しく実験体となるか…このまま死ぬか…二択だ…」
「……実験、体……」
「……どうする……」
「……わ、私を…実験体にしてください……」
「……いい子だ……」
ペストは毒ガスマスク相手の口元に当てると、気を失わせてから担ぐ
「…必要な人材は使わねばな…」
ペストはそう呟くと闇の中に消えた…
……庭園……
……ベルナエルのへやで椅子に座り目覚めるのをまつ男が1人いた……
「……ベル……」
相手のなまえ呼んでも、応えるはずはなく未だに眠り続ける姿見つめながら黒髪の頭撫でた
「……起きろ…ベル…オレはお前がいないとダメ何だよ……」
相手は酷く窶れ痩せていて、褐色肌の手を優しく握り甲に口付けた
「……オレのせいで…オレが、お前を愛せなかったから……ごめん……ベル……」
まるで呪文のように何度も唱えながらも相手の手を握り締めた
『……ファル……』
「………………」
『……はあ……なあ…いつまでシケた顔してんだよ……』
「………ベル………」
『……ファル…….ᐟ.ᐟ』
シケた顔する相手見ては我慢できず胸倉掴んで立たせて
『…いい加減にしろ….ᐟお前が今、できる事はここにいる事じゃねえだろ.ᐟ.ᐟ』
「……じゃあ…にるちゃんになにができる……」
『……それは……』
「…ベルナエルは…悪魔にされて寿命すり減らされて…ヴァイオレットに殺されかけて…なあ…、オレは…どうしたら正解なんだ…」
『………ファル………』
「……………………」
…沈黙が続き、先に口開いたのはにるだった…
『…オレが…おわらせる…』
「……え……」
『…オレたちのいる組織はきっと…、親父と繋がりがあるとおもうんだ…』
「…そう、なのか…」
『…確証は言えねえ…でも…、オレたちは日の当たらない所で動き続けている…オレたちは…親父に思う様にされているだけだとおもうんだ…』
「……モアの……」
『………ああ………』
「………………………」
『…オレも…親父消すのに協力する…これ以上、親父の思惑どおりにはさせねえ….ᐟ』
「……にるちゃん……こんな所で…くよくよしてる暇は無いよな……」
『……ああ………』
「…ありがとう…にるちゃん…行こう….ᐟ」
…2人が部屋から出た後、ベルナエルの指がぴくと動く…
「……あ……、」
「……お前ら……心配かけて悪い……」
「……もう…、だいじょうぶなのですか……」
「…ああ…、このとおりな…」
「……あの……、」
『……どうしたマイラ……』
「…ヴァイオレット…本当に殺すんですか…」
『……アイツは……オレたちを裏切り、オレの大事な人まで傷付けたんだ……この罪は重い……』
「……私には……ヴァイオレットがそのような事する人間には思えません……だって……オレたちとがんばって生き抜いてきた奴が……そんな……」
『……マイラ……』
「……ヴァイオレットにもなにか理由があるはず何です…お願いします…にるさま……殺さないで……」
「………マイラ………」
『……分かった……お前がそこまで言うなら……かんがえてやる……』
「……にるさま……」
『……仲間……なんだろ……』
「……はい……」
「…でも…、どうやって探すんだ…なんの手がかりも無く探すのは心が折れる…」
『…そうだなヌル…とりあえず手探りで情報集めて探すしか無いな…』
「……ええ……」
…するとこちらにいききらしながら走ってきたアレッサンドロがきた…
「…た、大変です….ᐟ」
「……どうしたんだ……」
「……ベ、ベルナエルさまがお目覚めになられたのですが…いきなりあばれて…へやがめちゃくちゃで……」
「…………」
いそぎへやに行くと本や布団、椅子などが散らばり落ちていて忍び脚で行くと泣きじゃくる姿が見えた
「……ベル……」
「……………くるな…….ᐟ」
錯乱状態の相手を宥めようとするも写真立て投げつけられてしまい
「…ま、まてって….ᐟどうしたんだいきなり」
「……だまれ……どうして……私の事たすけた……こんな醜い悪魔なんて…たすけた所で……」
「……お前は醜くくなんてねえよ……」
「……もう何言われてもおそい…私はもう…心も体も…醜い悪魔当然なのだ……」
「…お前…ペストと ゛ 契約 ゛…したんだろ…」
「……ペスト……ああ……そうだ……お前に顔も体もよく似たヤツで……あの囁きが未だにみみに残るんだ……」
「……お前……さっきなんて言った……」
「……………お前に顔も体もよく似たヤツだと…」
「……まさか…兄貴が生きて…いやそんなはずが……」
to be continued…