第四章 暗躍する者たち…あの事件から数日後…
学校に平和が訪れ生徒たちはいつものようにたのしげに話す声がしていた
「……………………………」
『……プリンシパル……』
「……バルディ先生……どうしましたか……」
『…ああ…、いえ…かんがえ事ですか…』
「…気づかれてしまいましたか…実はあのバグの事で気になっている事がありましてね…」
『……バグ……』
「…ええ…にるがあなたの事体内にとりこみ、力発揮したときにできたバグ…あのバグ…以前にも見た事がある気がするんです…」
『………バグ………』
「…ヌルと似たようなかんじの…バグといいますか…」
『……プリンシパル……』
「…ああ…、いえ…私の気のせいです…気にしないでください…バルディ先生…」
『……そ、そうですか……』
オフィスの中で気まずい空気が流れていたが、その空気わるようにバルディは口開く
『……あ、あの…プリンシ……』
「…おや…どうしましたかバルディ…」
『…ボ、ボク…あなたのことが…す…、す…』
「……す……」
バルディはおもいきって告白しようとしたが、オフィスの壁に謎の空間ができた
『……え……』
「……バルディ……私のうしろに……」
空間の中から1人の男が2人の前に姿見せた
『…あ、あなたはあのときの….ᐟ』
「…久しぶりだな………元気そうでなによりだ……」
「…また、バルディ先生を攫うつもりですか…」
「……はあ……」
…睨んでくるプリンシパルにオールバックの人物は大きな溜息ついた…
「…あのときはわるかったな…」
『……な、なにを今さら……そんな事言って、ボクをはぶらかすつもりですか…』
「…オレはお前らと争うつもりはない…」
「……………………どういう意味…ですか……」
「…そういや、自己紹介がまだだったな…オレはファルズフ…にるの監視下であり…妻だ…」
『………………』
バルディは相手のことばに酷く動揺していた
「…意味が分かりかねますが…」
「……いまははなしているひまはないんだ……」
『……話してください……ボクは兄さんの…弟何ですよ……』
「……分かった……」
呼吸するなり相手は小さく頷くと机の上に乗り腕くんだ
「…オレの妻…にるは…クローン人間なんだ…」
『……クローン……兄さんもあのとき、自分の事クローンだって……』
「……ああ……、あんたの親父…ドクター・モアが研究所でつくってできたのがにるなんだ……」
『……父さんが……』
「…アイツは昔から完璧主義者でな…自分の才能が認められず…笑われものにされて蔑まれていた…あるひ…まだ子供のあんたを研究所につれてきたんだ…」
『…………………………』
「…なにするのかすら教えてくれなくてオレはアイツの部屋見て気づいた…」
『……父さんは……兄さんをつくるために、ボクをばいようえきのカプセルの中にいれた……』
「…そのとおり……あの研究所の中で実験で行われていたんだ…血液、細胞…肉体…全て1からつくりあげてできたのがにるだ…」
『……兄さんが……』
「…オレはこの人体実験に反対していた…でもアイツはやめようとはせず続けたんだ…だからオレは、あの研究所にある起爆装置起動して…全てこわした…」
『……だから……ボクの事…、覚えて……』
「…ああ…、あの研究所にはあんたとモアの姿は跡形も消えていた…残されたのは…できたばかりのにるだけだった…」
『……兄さん……』
「…オレはにるアジトにつれて目が覚めるまで付き添い続けた…」
『…………………………』
「…目が覚めたか…にる」
『…………………………』
「…さすがに人間のコトバは分からないか…」
『…なぜ…オレの事知っている…』
「…オレはお前が生まれたときからしっている…あの研究所からたすけたのはオレなんだ…」
『……あんたが……』
「……ああ……お前を造りあげたのはドクター・モアだ……」
『……ドクター・モア……』
「…お前の親父だよ…」
『…………………オレの親父……オレの親父は…どこに…』
「…オレにも分からないんだ…ごめん…」
『………………………………』
「…お前はきょうからここの住人だ…仲良くしてくれよ…?……にる……」
『…………ああ…………』
「……オレはにるにできる事全て教えた…人間のことば、生活…、そして…殺人……」
『……殺人……』
「…オレのいるところは、俗に言うマフィアだ…人殺し覚えないと、記憶はリセットされ捨てられちまう……」
『……記憶……あ……、』
「…お前に記憶がないのは記憶改竄されたか、リセットされたからだろうな…」
「……でも……一体だれがボクの記憶を消したんですか……」
「……分からない……消した相手の勝手な都合で消したんだろ…オレはにるを…もあからまもる役目がある…だからオレはにるの事を妻にしたんだ……」
『……………………………………』
「…オレの話はこれぐらいでいいだろ………前置きがながくなっちまったが…本題だ…」
『……………………………………』
「…にるが何者かに誘拐された…」
「……は……」
『……え……、どうして兄さんが…』
「…にるは人間に完璧にちかいクローン…だから敢えてお前じゃなくにる狙って来たんだろ…」
『……一体……なんのために……』
「…さあ…分からない…だからにるさがすの協力してくれないか…」
『…でもどうやって探すのです…』
「…情報でもなんでもいい…分かる事があれば…」
『……兄さん……』
「……どうします……バルディ……」
『…この学校の生徒に手をださないと約束してください…ボクはまだ…、あなたの事信用した訳ではありません…』
「……分かった……約束する……」
『…ありがとう…ございます…』
「…んじゃオレはもどって情報集める…」
「……分かりました……」
相手はそういうと空間の中に消えていった
『………………………………』
「…バルディ…」
『…なんでもありませんよ…情報集めて来ましょうか』
「………ええ………」
……ダークネスアジト……
「……にる……」
「……ファルズフ……」
「……ベルナエル……」
「…心配ですか………にるの事……」
「…当たり前だろ…オレの大事な妻何だからな…」
「………………………」
「…あ、あの~…」
「…………………………ヴァイオレット……どうした……」
「…ろ、廊下に…こんなものが落ちてて…きっと…にるさまの大事なものかと…」
オドオドしながらも差し出されたものに目丸くさせて見つめては指で摘んだ
「……にるの指輪だ……」
「…………………………」
「…なぜ…、廊下に指輪が…」
「………………………………」
「……旦那……」
「……ヌル……」
「…あんたに見てほしいものがある…」
「…すぐ行く…」
相手の言葉に小さく頷くと監視部屋に入る
「……ここなんだが……あんたなら見覚えがあるんじゃないか……」
「………こいつ……….ᐟ」
…カメラに写されているのは、にると黒のフードにペストマスク着けた人物だった…
「……ペスト……どうしてあいつが……」
『………………………』
虚無の部屋でにるは目が覚めると起きあがる
「……目が覚めたようだな…にる……」
『……親父……生きてたんだな……』
「…ああ…私はお前を救いにきた…」
『……オレを救いに……』
「…お前は一分記憶が欠けている…だから私が…お前をたすけてやる…」
『……親父……オレは…なにすればいい……』
「…お前は…私の計画邪魔する者共消してほしい…」
『…親父の計画邪魔するヤツらがいるのか…』
「…ああ…、私は困り果てて居てな…できるか」
『……親父のためならオレは……やる……』
「…たすかるよ…にる…」
相手の肩に手置きにやにやと笑いながら頷く
to be continued…