FF14幻想譚KleinSpielの日常「パッパ、立ち回り上手くなったよね」
Spieldoseから独立後しばらくして、KleinSpielの看板を掲げたバーの地下でミコトがつぶやく。
角にはリンクパールが掛けられており、フリーカンパニーと通信中の淡い光が灯っている。
「そうか?自分ではよくわからないが」
壮年の男の声が角に響く。
「だって、前まで回避とか全然しなかったし、その分わたしの回復リソースえぐかったもん……」
「避けられているものだと思っていたのだが……」
「あれで?」
ミコトの脳裏によぎるのは、どう見ても大振りの攻撃が来るのに敵の正面を譲らない実父の姿であった。
「あぁ、でも、ミコトに教えてもらったスキルの順番表は役に立ったな。とても快適に戦闘ができる」
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