FF14幻想譚 Spieldoseの日常「次ィ!!!」
竜の巨体が地に倒れ伏すと同時に激が飛ぶ。
異国の竜だというこの『リオレウス』をなんでこんなにも次々と討伐しているかというと……
「1時間で何頭倒せるか、やってみない?」
わたしの所属するフリーカンパニー(FC)のメンバーから、そんな提案があったのはある日のお昼前だった。
(1時間でかぁ……予定はないけど行けなかったら申し訳ないし、どうしようかなぁ)
しばし考え、たった1時間ということで参加することになった。のだが。
「ねぇもう3時間やってる!いつ終わるの!?」
「あと15頭で50頭!明日この苦行を続けないためにも今日終わらせるんだよォ!!!」
「ひぇっ……」
加入した時にも思ったことだが、このFCのマスターはスパルタじゃないと務まらないのだろうか。
「もうすぐ一桁だから!もうすぐ一桁だから頑張ろう!」
「ちょっとでいいから休憩させてぇ〜……」
そうして開始から4時間。
無事50頭の討伐を済ませ、ミコトは床にへたり込むのであった。