禁断の恋悪魔二人がとある町に根を下ろして三ヶ月が経った。聖職者二人を堕落させるという目論見は相も変わらず進歩はなく、平和な日々が続く。しかして二人はエリート、ただのんびりと過ごしてきた訳ではなく、どうにか聖職者二人の弱みを握れないかと模索していた。
「…………でな、魔界の世界ってのは…………」
「…………へぇ〜、不思議だね…………」
その一つとしてマリオはルイージによく話しかけている。何か一つ、何でも一つ、ポロリと漏らさないかと思い積極的に色々と会話をしている。
「って、僕の話はいいんだよ!」
「え?とっても面白いよ?」
「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、僕は君の事が知りたいんだってば!」
「ええ〜?」
なのだがマリオは気付けばいつも自分が主体になって会話をしてしまっていた。ルイージが思った以上に聞き上手で、ついつい。冷や汗を拭うマリオにルイージは困ったように頬をかく。
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