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    masu_oekaki8810

    @masu_oekaki8810

    モブサイコに出会ってしまった。
    見よ、これが恩寵だ。
    すごい…これが。

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    masu_oekaki8810

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    ワンドロライシティ24の「はじまる」のお題で何か書けないかな〜と色々考えてて、最初はとっくみあいの喧嘩をする師弟を漫画で描きたいと思ったんですが、喧嘩する理由も浮かばないし、お題に繋げるのも難しいな…と。とにかくエッチなこと以外で師弟に強めのスキンシップさせたい、と思ったとき…おんぶになりました。n番煎じかもです。
    勢いで書いたし台詞ばっかです。
    カプ要素は薄め…?公式が強くてよくわからない。

    #モブサイコ100
    Mob Psycho 100
    #霊幻新隆
    Reigen Arataka
    #影山茂夫
    Kageyama Shigeo
    #ワンドロライシテイ24
    wandrolaiCity24

    はじまる「師匠、おんぶさせてもらっていいですか?」

     唐突に弟子、いや正確には元・弟子、または自称・弟子が変なこと言い出した。

    「は?お前が俺をおんぶするのか?」

    「はい、ちょっとお願いします」

    「いやいや……モブくんよ、どうした?受験ノイローゼか?アラサーのおっさんを持ち上げると集中力が上がるとか験担ぎでもあるのか?」
    (あるわけねえだろうけど、適当に茶化して流そう…)

    「は?あるわけないじゃないですか、そんなの…何言ってんですか」

    「こっちの台詞だよ!なんだよ、いきなりおんぶって!唐突すぎるだろ!」

     なんで俺が変なこと言ってるみたいになってんだ…!?
     こいつ、あんなに空気読めなかったのに、最近じゃすっかり丸くなったっていうか、相手の表情をよく見て話をしっかり聞き取ろうとする態度が取れたり、中3にしてはコミュ力高い方じゃん?と、その成長にホロリとしてた俺の目は節穴だったのかよ!

    「いや、師匠って身長180近くありますよね?でもわりと細身というか、あの…そんなに筋肉あるイメージなかったですけど」

    「何の話?いや?俺だって筋トレ続けてるし…着痩せして見えるかもだが…ちょっとだけど腹筋も割れてるし……で、それが何なのよ?」

     実は最近サボり気味で、今はちょっとお腹見せれる自信ないけど、ここんとこジワジワと体格が良くなってきたコイツの前でへなちょこな態度は見せれん。むんっ!一応、下っ腹に力入れておこう。

    「僕は覚えてないんですけど、去年、僕のウチが焼かれた時のあと、何時間も寝込んじゃって、その間に爪の人達が襲ってきて、師匠とエクボが寝てる僕を守ってくれてたって…」

    「あぁ…そんなこともあったな」

    「それ聞いてちょっとショックで…。確かにあの頃の僕は今より小さかったけど、師匠くらいの体格でも背負えちゃうんだ、って…でも今は50キロ近くあるから、そんな簡単にはおんぶできないと思います」

     はあ?そこ!?お前の知らないとこで奮闘した俺に今更ながら感謝、とか言いだすのかと思って、思わずちょっとカッコつけちゃったじゃんか。

     てか
    「え!お前、50キロないのかよ…!?」

    「…でも1年で身長4センチと体重5キロ増やしましたから!5キロってすごいですよ!?」

     じゃあ、あの頃は44キロとか?軽!…道理で背負って走れたはずだ…じゃなくて、

    「ていうか、なんでおんぶされたことをそんな気にするんだよ!当たり前だろ!お前、起きねえし、置いてくわけいかねえんだからおんぶするっきゃないだろ!」

    「それは本当に、お世話かけてすみません。でも、なんか、おんぶされたって聞いて…肉改部として悔しいというか…いや?男として…?でもないな…なんだろ…えっと……、とにかくなんか悔しいなって。それで、僕が師匠のことをおんぶ出来れば、その悔しさは消える気がしたんです。というわけで、おぶわせてください」

     ははーん、なるほど。中学生っつったら、当時は俺も自分では大人のつもりだったな〜。実際はぜんぜんガキで、どうしようもなかったけど、赤ちゃんやチビッコの延長線上な扱いはひどく不愉快で、そういう態度の大人に抵抗した覚えがある。俺の中では、コイツは初めて出会った11歳の頃のイメージがまだ強いけど(あの頃もモブは小さいほうだったから、パッと見は9歳くらいかと思ったなー)モブ本人としてはそろそろ一人前の大人としての扱いを受けたい時期に入ったってことだな。ふ、成長したな、お前。
     だが、そうは問屋が卸さない。

    「なるほどな、わかるよ…その気持ち。とはいえ俺にだって30年近く生きてきた大人の男としてのプライドがある。中学生男子におんぶされることを己に許せるか否かは足腰弱ったジジイになってから考えさせてもらう。つまり、おんぶは諦めろ」

     大人への道は易しくねえんだ。子供扱いに歯がゆさを覚えてジタバタするのも、青少年に必要な経験。ていうか「よーし、じゃあおんぶしてもらおうか〜」ってガキの背中にのっかるワケねーだろ。むしろそっちのほうがガキ扱いじゃねえか?俺は保父さんじゃねえし。

    「いえ、今日は師匠がなんと言おうと、おんぶするつもりなので」

     弟子が聞き分けがなくて困る。コイツ、普段は俺の言うこと素直に聞くし、わりとなんでも丸め込まれてくれるのに、と〜きどき、妙なとこで頑固なんだよな〜〜うーん。

    「そうか、じゃあやってみろ。でも超能力を人に向けるのはナシだぞ。さあ、どうする?」

     腕を組んで、己の未熟さに苦しむ弟子の前に立ちふさがる…ハッハッハ、師匠業の醍醐味だな(師匠業?)

    「……………」

     モブは何か手を考えているのか、為す術もなく呆然としてるのか、黙りこくってしまった。

    「………………」

     こっちを向いていた顔をゆっくり、客用ソファに座っていた体の向きに戻して、目の前のローテーブルに視線を落としている。さっき俺が淹れてやったお茶の入った湯呑を見てるのか?もうぬるくなってるだろうに。

    「………………………………」

    ……なんなんだ、この沈黙は…。
    モブの顔はさっきからずっと同じだ。無表情というか、怒るでもない、呆れるでもない、でも少しだけ寂しそうに見えなくもない…あ〜クソっ!

    「………わかったよ……」

    「ありがとうございます!」

     モブはサっと立ち上がって俺の方に向かってきた。
     なんなんだよ。お見通しってか?小手先の駆け引きがうまくなりやがって、誰の影響だ。そりゃ俺だろうな。

    「しっかりしゃがんで、俺がいいって言ってから立ち上がるんだぞ。バランス崩して机の角に俺の頭を打ち付けるようなことにならんように。足は肩幅に開いてカカトは床につけとけよ」

     眼下には黒い学ランの、思ってたよりも広い背中。俺の脚を受け止めようと天を仰ぐ手の平も、かつての白くてプニプニした子供のものではなく、毎日ダンベルを握っている15歳男子のだ。節くれも目立つ、まだまだ背が伸びそうな長い指。女児みたいに細っこかったうなじも、折れそうに薄かった腕や手首も、もうほとんど面影がない。本人が望むようなマッチョ体型にはまだ程遠いが、見まごうことない「男」の身体になっている。変わらないのは、サラサラの真っ黒で量の多い髪だけだ。


    「師匠?」

    「すまん、目にホコリが…ちょっと失礼…」

     急に込み上げてくるものがあり、咄嗟に箱ティッシュに手を伸ばした。
     いや〜マジか〜モブ〜……デカくなったなあ……普段、芹沢やトメちゃんと並んでるとこしか見ないから身長も小さいまんまだと思ってたけど、比較対象無しでまじまじと見ると、けっこうガッツリ大人になってきてんじゃん〜〜うわーーなんだこの感情。嬉しいのと寂しいのと…え、子供ってすげえ。奇跡?どんな速さで大人になってくんだよ。俺もこんなかんじだったのか?周りの大人から見たら。やべーな。俺も奇跡じゃん。

    「師匠、大丈夫ですか?」

    「おお、悪い悪い。じゃあ、いくぞ。キツかったら無理するな」

     よっこいせーーー…っと勢いづける必要もなく、あっさりと俺の体は地面から離れた。

    「あ、できました。…けっこういけますね」

    「うむ、体を密着させて腰からしっかり持ち上げることで、人間は自分の体重より重いものを持つことができる。たとえば甲冑や鎧、鎖かたびらなんかは何十キロもあったりするものもあるが、それを身に着けたまま戦場を移動できたわけで…」

     軽々と持ち上げられてしまった自分に言い聞かせるためにもウンチクを垂れてみるが、モブは俺を背負ったまま相談所の中をニコニコと歩き回ってて、聞いちゃいねえ。つーか、そんなに嬉しい?

    「…おまえさ、さっきの、黙って拗ねて見せれば俺が折れるってわかってたの?」

    「え、そんな、拗ねたとかではなくて…師匠は僕が本当にしたいことは、結局はいつも尊重してくれるから。だから、どうしてもおんぶさせてくれないなら、それは僕の本気が伝わってないってだけだし、でも今日は、なんとなく伝わってる気がしたから、少し待ってたら考え直してくれるかな〜って…」

     あ、あれ、「少し待ってた」なんだ。はあ〜ん…深読みしちゃったよ。まあでもそうだよな。こいつは本当にストレートなやつだし、変な駆け引きとかできないやつだった。俺がいやらしい考え方をするやつだから相手の態度をそうやって解釈しちゃってるだけなんだよな、ほんと。 

     コイツといると、世界は、人間は、もっとシンプルなんじゃないかって思う。欲しいものは欲しい、したいことはしたいと、ちゃんと真っ直ぐ伝える努力をしたら、対価なんか無しにでも他人はそれを分け与えてくれたりするんだろう。人間って。
    俺なんて、別におんぶされたからって何か損するわけでもないのに、なんでさっきはあんなに抵抗しちゃったんだろうな。いやわかってんだ。コイツに大人になられるのが怖かった。日に日に成長してく姿を見ていて追い立てられるような焦りを感じてる。モブが"あの日"からも「師匠」と呼んでくれるのは、俺にまだ「大人」としての価値があると思ってくれてるからだ。それが子どもの錯覚でも、思い込みでも、刷り込みでも、なんでも良かった。俺のことを必要としてて欲しい。いつか絶対に醒める夢なんだ。子供は大人になっちまう。そして俺は「師匠」から、ただの「詐欺師まがい」になる。魔法が解けるみたいに。
     そんでモブは、ごく自然に、次の物語のページを開くみたいに、眩しい別の世界へと進んでいくんだ。
     俺は、読み終わった本の中の、せいぜい狂言回しかな。悪役じゃなければ恩の字だ。

    「…モブ、そろそろ下ろしてくれ。もう疲れたろ?」

     気がついたら何分も黙ってしまっていた。モブの顔は見えないが、さすがにもうツラそうな顔をしてるはず。

    「いえ、まだです。なんかようやくわかってきたというか…」

    「は?何が?」

    「師匠におんぶされて悔しかった気持ちの正体です。たしかに師匠の言うとおり、これはおんぶされる側がしっかりくっついてくれてることがポイントで、腕力とか筋肉より、姿勢をしっかり保てるかが大事なのがわかってきました。だから……えーと…うまく言えないな……」

     コイツ、俺を背負ったまんま自分の感情を整理してたのか。すごいな。というか、本当に俺をおんぶしながらじゃないと考えが進まないのかよ。愚直な思考回路だな。でも最短ルートを選んでるとも言えるか。モブらしいな。

    「とりあえずわかったのは、師匠はおんぶされるのが上手だってことです。僕の今の体力でも、師匠が僕の負担にならないようにしっかりくっついてくれてるから全然ツラくないです。全然は言い過ぎかな。でも想像してたより、ずっとラクです」

    「重いものを持つ時も身体にくっつけるのを意識して持つといいぞ。リュックだとかなり重い物でも長く持てるだろ?ていうか、こんな長いことおっさんに抱きつかれてるのはイヤじゃないのか?」

    「師匠はおっさんじゃないじゃないですか。」

    「バカ、もうおっさんだよ」

    「芹沢さんより年下だし」

    「アイツだってお前から見たらおっさんだろ」

    「…僕、生意気かも知れないけど、芹沢さんのことも師匠のことも、すごく近くに感じてて、年齢の距離みたいなの、あんまわかんないな。芹沢さんは友達だし、師匠は……師匠は…」

     芹沢、いいな。ズルいな。あいつ俺よりいい歳なのに、モブと「友達」なんだもんな。ずっと横並びで、モブの未来の世界でも、脇役やスピンオフ的に出番あるじゃん。トメちゃんだって中学からの先輩として、この先も繋がってられるんだろうな。エクボは図々しくモブの家に居続けるだろうし。置いてかれんのは俺だけだよ…

    「なんて言っていいのか、まだわからないけど、師匠は師匠じゃなくなっても、僕のものだと思うんです」

    「……は???」

    「あ、ごめんなさい!モノなんて言ったらアレですけど、その…おんぶって、してもらうのも結構難しいことなんだなって。僕が師匠におんぶされてた時って、意識なかったから、大変だったんじゃないですか?」

    「たしかに、お前が俺にしがみつけない分、安定性を出すのに苦労した気はする。でもおんぶ自体はそこまで大変じゃなかったよ」

    「僕、師匠に助けられてるときって、意識が無いことが多くて……"あの時"もだし…。支えられる側が協力的じゃないのに支えないといけないのって、すごく大変だと思う」

    「…でも、お前のこと放っておくわけにはいかないからな。一時保護責任者としても」

    「そんなことないです。師匠は、爪に襲われた時も、"あの時"も、僕のことを諦めて見捨てたって、誰も責めなかったはず。それくらいの状況だった。僕なんか家族を殺されたと思って、一瞬、全部どうでもよくなりそうになった……エクボが止めてくれなかったら…」

     …こいつが、すべてを感情のままに破壊したいと思ったら、そんな絶望の中に身を置くことことになれば、他の人間とは比べ物にならない重い罪を負うことになるだろう。モブはそういう力を、そういう重い枷を小さい頃からずっと背負ってんだ。

    「…お前こそ、まだ子供なんだし、自分の弱さの責任を全部抱え込まなくていいんだぞ」

    「でも大人だって、師匠だって、全部ひとりで抱え込む必要ないと思う!…そうだ!僕が知りたかったのは、悔しかったのは、それなんだ…!」

     モブはそうつぶやくと、俺をそっと下ろし、振り返って俺の顔を見上げた。 

    「師匠…、僕がおんぶされるのが下手で、今までいっぱい苦労をかけてしまってごめんなさい」

     血の気がヒュッと引く。
     え…っ!なんだよ…!いきなり告別?まだもうちょい…もうちょい先だと思って、お前の師匠でいられる残り時間を大事に噛み締めてたのに…今日、ここまでなのかよ。突然過ぎるだろ、何もかもが。
    手が冷たくなって震える。ダセえ。もっとどっしりと構えて、モブの記憶の中で最後になる師匠ヅラは余裕のある大人の笑顔にするつもりだったのに、演じきるつもりだったのに。

    「…お前の師匠になれたこと、俺の人生の一番の誇りだよ。たとえ…はじまりが嘘でもな」

     もっとマシな台詞で送り出すはずだったのに、こんなんしか言えねえ。本当の気持ちしか出てこねえ。涙しか。

    「え!?師匠!なんで泣くの!?」

     モブが慌てて箱ティッシュを超能力で引き寄せ、3枚重ねで俺の顔をゴシゴシ拭きだした。雑!痛い!

    「…お前さあ、ちょっとマイペース過ぎると思うぞ。唐突におんぶさせろとか、…いきなり弟子をやめるとか」

    「なんで弟子やめることになってるんですか」

    「え、だってさっき、今まで世話になった、みたいなこと言ってたよね…」

     二人して真顔になってしまった。
     たっぷり3秒待つと、モブは俺の冷たくなった両手をとって、自分の両肩にのせた。次に、モブ自身の両手を俺の両肩へ預けた。なんだこりゃ。ダンス?格闘技?
     
    「…僕はもっと、師匠に頼るのを上手になるよう頑張ります。今までは助けてもらうことに受け身だったから、師匠の負担が大きかった。それに気づいてなかった。僕、ずっと師匠に助けてもらってたのに、その自覚が足りてなかった。というか、助けてもらうことすら、師匠任せにしてたと気がついたんです。自分からしがみつきにいく努力をしなかった。師匠が、なんでもないことみたいに、いつも僕を助けてくれてたから…師匠に甘え過ぎてた自分に気がついたんです。…僕は弟子としても半人前だったと。気がつくのが遅くてごめんなさい」

     モブの口からぜんぜん想定と違う言葉たちが溢れだし、俺の失われた血の気の代わりに身体の中を巡って温めていく。

    「だから、師匠も、これからは僕のことを弟子としてちゃんと頼ってください。師匠はおんぶされるの上手いから、僕にもわかるようにしっかり頼ってくれたら、きっと僕も師匠を支えられます」

     お前、俺のことをおんぶしてそれを確かめたかったのかよ…
     ぬくくなった指先に力が戻り、モブの肩をキュッと軽く掴んだ。そうするとモブも、俺の肩を同じくらいの強さでキュッと掴んだ。

    「…師匠はいつも、僕に除霊の仕事を頼むときも、どこか少しズラすじゃないですか……僕にとっては朝飯前だろとか。でも塾の合宿から呼び出された時も、芹沢さんが怪我してたの後から聞いてビックリしました。本当に危ない時はもっとちゃんと頼ってくださいよ!……知らない間に助けられてばっかりで、知らない間に師匠を助けられなかった、なんてことになるのは…嫌です」

    「うん。ごめんな」

     モブの腕が俺の肩を抱き寄せるとき、モブの目に涙が滲んでるのが見えた。

    「僕を、ちゃんと本当の弟子にして下さい。もし、僕が師匠を助けられなかった時は、その責任を僕だけのものにして下さい。師匠だけで背負わないで」

    「わかった。頼む」

     きっと俺の目にも涙が滲んでいるだろう。
     モブの髪の毛に顔突っ込んでるから、もうよくわかんねえ。
     相談所の中で、おんぶしたり抱き合って泣いたり、俺たち何やってんだろうな。

     あわや師弟関係も今日で終わりかと思いきや、今日からようやく始まるっぽいし、もしかしたら師弟じゃなくなっても、モブが次に進む世界に俺も連れてってくれるのかも知れない。そこでの俺の役割が何なのかは、とりあえず今この二人の物語を最後まで全力でやり通してからだな。







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    Replies from the creator

    masu_oekaki8810

    DONE「どっちもしていいでしょ?2」展示のための書き下ろしSS。
    ギリギリ全年齢/エッチさ皆無/山なしオチなし

    【注意書き】
    ◆律が回想の中で出てきて二人の性生活に関与します。
    ◆律が「ボトムを担当するのはその人の男性性を失わせるリスクがあるのでは」と危惧してますが、兄への憧憬がジェンダー観を強化し歪めてるだけで、偏見だと私は思います。
    ◆セックスの話ですが直接描写はないのでR-15くらいかな…と
    おしり開発レポート(仮)「師匠、おかえりなさい」
    同棲して半年になるモブが珍しく玄関までドタドタと出迎えてくれた。と、思ったら
    チュッ。
    「こら、俺がうがい手洗いしてからにしろ」
    「僕もまたするからいいでしょ」
    と言いながらまた唇をついばむようにして可愛いキスを浴びせてくる。
    「ししょう……準備してあるから、その…」
    「若いなー、モブくんは。いいけど先に飯食わせてくれ」

    モブと付き合い始めて同衾するようになった時、弟子の童貞を捨てさせてやりたいという師匠心(そこに「モブの童貞は絶対に俺がもらう」という気持ちも含まれてたのは否定しないが。)と、身体に負担が少ないほうが良かろうという考えから、最初は俺がボトムを担当していた。
    だが最近になってモブが自分もボトムをやりたいと言い出した。
    2661

    masu_oekaki8810

    DONEためしていいとも!
    に合わせてなにか秋らしい師弟でも…と書きなぐった短いお話です。

    いちゃこらのつもりで書いてたのに読み返したらカプ色薄すぎて、師弟カプ有り区をもらったのに、どういうつもりだ、貴様。すいません。

    ※左右非固定
    ※年齢操作(高校生になったばかりモブくん)
    栗まんじゅう食べてけよ「何か困ったこととかないですか?」
     と弟子からの一言だけのメール。
    「別になんも問題ない。大丈夫だ。気にかけてくれてありがとうな」
     そう返信して終わる、最近のやりとり。
     受験も終わり、高校生活にも慣れた頃かと思うのに、モブは最近つれないというか、素っ気ない。こないだも久しぶりに相談所に顔出したと思ったら、
    「お久しぶりです。……困ってることとか、別になさそうですね」
     と言ったきり、ペコッと会釈してさっさと帰っちまった。
     それからはメールすらろくに来なくなり、もう1ヶ月近く経つ。
     押しかけ秘書のトメちゃんは呼んでなくても勝手に来てはオヤツ食べてぬるい茶を淹れて、芹沢やエクボとワチャワチャしたのちに時給300円×3時間を会計用の金庫ボックスから毟り取ってくというのに……まあいいけど。最近は暇そうな時に掃除とかもしてくれてるし。
    2649

    masu_oekaki8810

    DONE竹中くんが師弟の仲を取り持つ?話。

    二、三日前に寝る前に眠い頭で妄想してた話をメモ書き的に書いてたみたいなんだけど、すでに内容をほぼ忘れてて自分の記憶の儚さに恐怖。
    とりあえず最後まで書いてみた。
    本当は四コマ漫画とかにするつもりだったはず。
    推敲足りてないけどボツにしないうちに投下! ヤァ!
    交換日記しよ「師匠、好きです」
    「俺もお前のこと好きだよ」
    「じゃあ両想いですね」
    「そうだな、嬉しいよ」
    「恋人ってことでいいですか」
    「モブ、未成年と成人は恋人になれない。条例で決まってるし、一般通念上の倫理観においても許されない。何度も言わせるな」

    -----

    「…というやりとりをこの3ヶ月ずっとしているんだけど、師匠は僕をあしらってるだけなのかな。師匠は本当に僕のこと好きなのか、せめてそれだけでも知りたいんだ」

    竹中桃蔵は、久しぶりに呼び出してきた中学の同級生から、聞きたくもないトンチキな恋バナをされてとても後悔した。

    せめて犬川にも居てもらえば良かった。なんとなくだがあいつが居ると少しは俺の負担が減る気がする、と思ってLINEを送ってみたが「モブはこないだ会ったばっかだし、今日はいいわー。声掛けサンキュー」と見当違いなお礼が返ってきた。ちげえんだよ。俺を助けろって言ってんだよ! いやわかってる、犬川に遠回しな書き方した俺が悪い。あいつは人の顔色はわりとよく見てるし気も回せる男だが、その場に居ないやつの小さなSOSに気づけるほど他人に興味があるわけじゃない。
    6008

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    masu_oekaki8810

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    はじまる「師匠、おんぶさせてもらっていいですか?」

     唐突に弟子、いや正確には元・弟子、または自称・弟子が変なこと言い出した。

    「は?お前が俺をおんぶするのか?」

    「はい、ちょっとお願いします」

    「いやいや……モブくんよ、どうした?受験ノイローゼか?アラサーのおっさんを持ち上げると集中力が上がるとか験担ぎでもあるのか?」
    (あるわけねえだろうけど、適当に茶化して流そう…)

    「は?あるわけないじゃないですか、そんなの…何言ってんですか」

    「こっちの台詞だよ!なんだよ、いきなりおんぶって!唐突すぎるだろ!」

     なんで俺が変なこと言ってるみたいになってんだ…!?
     こいつ、あんなに空気読めなかったのに、最近じゃすっかり丸くなったっていうか、相手の表情をよく見て話をしっかり聞き取ろうとする態度が取れたり、中3にしてはコミュ力高い方じゃん?と、その成長にホロリとしてた俺の目は節穴だったのかよ!
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