膝枕 お風呂から上がり、簡単に身支度を整えると、僕は自分の部屋へと向かった。疲労で身体が左右に揺れて、時折視界が大きく揺らぐ。歩くことすら精一杯に感じるほどに、身体がずっしりと重くなっていた。足は棒のように強張っているから、明日は確実に筋肉痛になるだろう。
部屋の中に足を踏み入れると、僕は真っ直ぐにベッドへと向かう。一人で眠るには大きいベッドの上には、ルチアーノが腰を下ろしていた。待ち時間の退屈をまぎらわしていたのか、隣には雑誌が積み上げられている。乱雑な仕草で手元に引き寄せると、パラパラとページを捲っていた。
そんなルチアーノの姿を横目で見ながら、僕はベッドの上に倒れ込んだ。勢いよく身体を横たえたから、マットのスプリングが大きく跳ねる。どさどさと音が聞こえてくるのは、積み上げられた雑誌が倒れたのだろう。非難するような視線を向けると、彼は尖った声で言った。
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