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    流菜🍇🐥

    @runayuzunigou

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    流菜🍇🐥

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    TF主ルチ。大遅刻のクリスマスネタです。TF主くんとルチが一緒に夜ご飯を食べたりルチの枕元にプレゼントを置いたりする話。

    ##TF主ルチ
    ##季節もの

    クリスマス クリスマスは、子供にとって夢のようなイベントだ。冬休みに入って最初の土日が来ると、地域の施設や友達の家で、クリスマスを祝うパーティーが開かれる。それは年の終わりを知らせると共に、イベントの訪れを教えてくれるのだ。冬休みの宿題は嫌だったけど、楽しみがあるなら耐えることができた。
     クリスマス当日になると、子供の期待は最高潮になる。夕食にはチキンや唐揚げが並んで、食後にはホールのケーキが出てくるのだ。身支度を整えてベッドに入ると、眠っているうちにプレゼントが置かれている。幼い頃の僕は純粋だったから、サンタさんがどうやって煙突もない室内に侵入してくるのか、不思議で仕方なかったものだ。
     しかし、大人になってしまうと、そんな幻想はなくなってしまう。食べ物は自分で用意しないと食べられないし、プレゼントをくれるサンタさんも、大人の元には訪れてくれないのだ。むしろ、サンタさんの正体を知ってしまったことで、関わる人々の苦労を考えてしまうようになる。そもそも、クリスマス当日だからといって、仕事や用事はなくならないのだ。
     シティの中央に位置する駅に降り立つと、僕は大きく息をついた。寒空に吐き出された熱い息が、上空に白い煙を描く。まだ五時を過ぎたばかりだというのに、空は真っ暗に染まっていた。街灯とネオン看板とイルミネーションが、賑やかに夜の町を照らしている。
    「すっかり遅くなっちゃったね」
     迷わずにルチアーノの手を握ると、僕は人混みの中へと歩を進めた。平日夕方の中央駅は、たくさんの人で溢れている。通勤時間と被っているのか、すれ違うのはスーツ姿の男性ばかりだった。彼らが足早に向かう先には、プレゼントを待つ子供が待っているのだろう。
    「隣町まで行ってたからな。それくらい時間はかかるだろ」
     大人しく僕に手を引かれながら、ルチアーノは淡々と言葉を返す。構内は隙間もないほどのの人混みなのだ、手を離したらはぐれると分かっているのだろう。きっと、彼の頭の中では、僕の面倒を見ているということになっていることだろう。僕にも自覚があるから、何も反論はできなかった。
     この日、僕たちは隣町へと向かっていた。有名なデュエルコートで、クリスマスイベントと称した大会があったのだ。参加者は小学生か中学生を含むタッグ限定で、勝者にはおもちゃ屋のギフト券がプレゼントされる。要するに、冬休みの子供向けイベントだった。
    「そうなんだけど、もうちょっと早く帰りたかったんだよ。今日は、せっかくのクリスマスだから」
     駅の外へと続く階段を降りながら、僕はさりげなく嘆いてみた。なんと、この大会への参加を決めたのは、ルチアーノの方だったのだ。何に興味を持ったのか、彼は唐突に申込書を叩きつけてきた。断る口実もなかったから、僕も彼に付き合うことにしたのだ。
    「なんだよ。クリスマスを気にするなんて、君は子供みたいだな。前までの君は、デュエルさえできればそれで良かったんだろ」
     咎められたことが気に入らなかったのか、ルチアーノが不満そうな声で言う。僕だって、彼が楽しんでくれたのなら、わざわざ小言を言ったりはしなかった。しかし、今日のルチアーノは、退屈そうにデュエルをしていたのだ。自分で誘っておいてそんな態度をされたら、さすがに文句も言いたくなるだろう。
    「前はそうだったんだけど、今は違うんだよ。今は、ルチアーノとイベントを楽しむ方が大事なの」
     はっきりと言いきると、彼は気まずそうに黙り込んだ。マフラーに首を埋めながら下を向くと、僕の後に続いて歩いてくる。不安になって横顔を覗いてみるが、機嫌を損ねたような様子は見えない。一安心しながら大通りを抜けると、いつも寄っているスーパーに向かった。
    「とりあえず、チキンとケーキを買いに行くよ。これがなくちゃ、クリスマスって感じがしないからね」
     クリスマスのポップに彩られた店内を通ると、僕は惣菜コーナーへと向かう。やっぱり、クリスマスの夕食と言ったら、フライドチキンとケーキだろう。近年、この手のイベント商品は、大抵のスーパーやコンビニで買えるのだ。専門店は絶対に混んでいるから、今年はここで済ませることにする。
    「君って、子供よりも子供みたいだよな。大人になってもクリスマスを楽しもうとするなんて」
     そんな僕の様子を見ながら、ルチアーノが呆れたような声で言った。長い時を任務のために生きてきた彼には、季節感というものがないのだろう。イベントを楽しもうと思う気持ちがないのは、少し寂しいような気がした。
    「大人だからこそ、子供のイベントを楽しみたいんだよ。大きくなったら、自分にしか自分の楽しみは作れないでしょう」
    「その発想が既に子供なんだよ。大人になってまで楽しいことをしようと思うなんて、子供の心が抜けてない証拠だぜ」
     しかし、僕がどれだけ楽しみを語っても、ルチアーノには届かなかった。彼にとって大人の日常というものは、義務的で苦しいだけのものなのだろう。そんな認識を持つ彼にこそ、僕はイベントの楽しみを伝えたいのだ。
    「大人になったからって、子供の心を忘れなきゃいけないわけじゃないんだよ。子供の頃の思い出があるから、大人は大人としていられるんだ」
     そうこう言っているうちに、僕たちは惣菜コーナーへと辿り着いた。予想通り、スペースの中央に位置する大きな台には、チキンや唐揚げが並んでいた。二切れのピースが詰められた箱を手に取ると、買い物カゴの中に入れた。
    「チキンは、これでいいかな。次はケーキだね」
     ルチアーノに声をかけると、今度はスイーツコーナーを目指して歩を進める。すぐ近くに配置されたコーナーには、色とりどりのケーキが並んでいた。定番のショートケーキにチョコレートのケーキ、フルーツの乗ったタルトまで売られている。
    「ケーキは、これでいいかな」
     その中から僕が手に取ったのは、ショートケーキのピースだった。蓋の高くなった箱の中に、二切れのケーキが入っている。トッピングは生クリームと苺だけという、至極シンプルな作りのものだ。平日に食べるケーキなら、これくらいで十分だろう。
     レジに向かって会計を済ませると、荷物を片手に家路へと急ぐ。スーパーで買い物を済ませているうちに、外はすっかり夜になっていた。郊外へと続く大通りには、イルミネーションも設置されていない。少し薄暗い通りは、イベントの夜には寂しく感じた。
     ようやく冬本番がやって来たことで、外気は冷えきっている。肌を刺す冷気から逃れようと、僕は早歩きで通りを進んだ。野晒しにされている両の耳が、冷えてじんじんと痛んでくる。暖かい室内が恋しかった。
     しばらく歩き続けると、ようやく家へと辿り着いた。玄関のドアを開けて室内に上がると、真っ直ぐにリビングへと突き進んでいく。エアコンのリモコンを手に取ると、赤外線センサーを向けてボタンを押した。微かな電子音が鳴ると共に、本体が稼働する鈍い音が聞こえた。
     部屋が暖まるのを待っているうちに、今度は身支度を整える。まだほんのりと冷たいケーキを冷蔵庫に入れると、洗面所に向かって手を洗った。蛇口から流れる暖かい水が、冷気に強ばった腕を溶かしてくれる。急激に襲ってきた寒暖差で、手のひらが少し痒くなった。
     再びリビングに戻ると、ルチアーノがソファに腰かけていた。機械でできている彼の身体は、手洗いでウイルスを落とす必要がないらしい。僕が身支度を整えるまで、こうしてリビングで待っているのだ。
    「お待たせ。じゃあ、さっそくチキンを食べようか」
     ルチアーノの背中に声をかけると、僕は惣菜のパックに手を伸ばした。中のチキンをアルミホイルに乗せると、オーブントースターで温め直す。焼けるのを待っている間に、冷凍食品のおかずとパックのご飯を温めた。
    「やっぱり、僕も食べる前提なのかよ。君は物好きだな」
     呆れたように呟きながらも、ルチアーノはテーブルの方へと歩いてくる。嫌がるような素振りを見せてはいるが、本心では悪く思っていないみたいだ。僕の向かいの席に腰を下ろすと、キッチンで動き回る僕へと視線を向ける。焼き直したばかりのチキンを置くと、興味深そうに覗き込んだ。
    「そうだよ。こういうのは、二人で食べないと意味がないんだから」
     彼の言葉に答えながら、僕は電子レンジへと向かった。解凍したばかりのおかずを引っ張り出すと、パックのご飯を突っ込んでダイアルを回す。せっかくのクリスマスだから、こっちも豪勢にハンバーグプレートを選んだ。
    「僕には、食い物なんていらないのに。まあ、どうしてもって言うなら食べてやるよ」
     尊大な態度で言い放つと、机の前に置かれたフォークを手に取る。器用に肉を骨から引き剥がすと、一切れずつ口の中に入れていった。対する僕はと言うと、骨を掴んで丸かじりしている。せっかく骨付きのチキンを買ったのだから、豪快に食べないともったいない気がしたのだ。
    「なんだよ。その食べ方は、みっともないぞ」
     ルチアーノの小言が聞こえてくるが、聞こえない振りをして聞き流した。そうこうしているうちに、電子レンジが電子音を発する。レンジから白米を取り出すと、テーブルの近くまで歩いていく。その移動の最中にも、白米を口の中に放り込んだ。
    「いいんだよ。ここは家なんだから」
     対抗するように言い返すと、僕は改めて箸を手に取る。白米が揃ったことで、クリスマスの食卓の用意が整ったのだ。挨拶のタイミングを逃してしまったが、そこはイベントに免じて許してもらうことにする。こういう特別な日くらいは、神様も許してくれると思った。
     冷凍食品のハンバーグに手を伸ばすと、一口分を切り分けて口の中に運ぶ。温めただけのハンバーグは、さっきまで凍ってたとは思えないほどに柔らかかった。プレートという名を冠しているだけあって、トレイには付け合わせの野菜ソテーがついている。野菜としてカウントするには頼りないが、その気遣いがありがたかった。
    「それにしても、肉ばかりの食事だよな。もっと野菜も食べなよ」
     僕の食卓を見下ろすと、ルチアーノは呆れたように言う。いつの間に食べ終えたのか、目の前のチキンは無くなっていた。指先に残った油が気になるのか、ティッシュで指を拭っている。そんな彼の姿に視線を向けると、僕は開き直って言葉を返した。
    「いいんだよ。今日はクリスマスなんだから」
     再び箸を手に取ると、今度は白米へと手を伸ばす。ハンバーグの切れ端を上に乗せると、口の中に放り込んだ。味のついた肉汁と白米が混ざって、少しまろやかな味になる。次から次へと口に運んでいると、すぐに空になってしまった。
     夕食が終わると、今度は食後のデザートの時間だ。食器棚から二人分のお皿を出すと、冷蔵庫からケーキを取り出した。パックを傾けないように気を付けながら、ルチアーノの待つ机へと向かう。お皿を席の前に置くと、浮き浮きした気持ちで口を開いた。
    「ケーキも、ルチアーノの分を用意してるからね」
     ショートケーキの側面を掴むと、倒さないように気を付けながらお皿へと乗せる。正面に座っていたルチアーノが、呆れた様子で視線を向けた。それもそのはずで、ルチアーノは甘味全般を好まないのだ。それでも、付き合ってもらえると分かっていたから、僕はケーキを二つ買ってきたのだ。
    「君は、僕に嫌がらせでもするつもりかい? 僕が甘味を好まないことは、君が一番よく分かってるだろう?」
     頬を膨らましながらも、彼はお皿を引き寄せる。フォークの先で生クリームをつつく彼を見て、僕はあることを思い付いた。
    「せっかくだから、ちょっといい紅茶を入れようか」
     キッチンへと戻ると、小さな鍋でお湯を沸かす。棚の奥から取り出したのは、ルチアーノからもらった紅茶缶だった。上層部御用達の品らしく、蓋を開けただけでもいい香りが漂ってくる。ティーポットに茶葉を入れると、熱いお湯を注ぎ込んだ。
     お揃いのマグカップを並べると、少し蒸らした紅茶を注ぐ。鮮やかな赤茶色の液体が、ポットの口から溢れ出した。マグカップが満たされると同時に、白い湯気が立ち上る。注ぎたてホヤホヤの液体を、ルチアーノは平然と口に含んだ。
    「まあ、これがあれば、食べられなくはないかもな」
     小さな声で呟くと、彼はケーキにフォークを伸ばす。同じようにケーキを掬い上げると、僕も一口目を味わった。専門店ほどの味ではないが、これも美味しいショートケーキだ。紅茶が冷めるのを待ってから、今度はマグカップに手を伸ばす。恐る恐る傾けて口に含むと、ケーキの甘味を溶かしてくれた。
     用意したケーキを食べ終えると、僕は食器の片付けを始めた。とは言っても、今日のメニューは市販品と冷凍食品だったから、洗う食器はケーキのお皿くらいだ。片付けを終えて給湯器のスイッチを押すと、後はお湯張りを待つだけになる。普段ならここでプレゼントを渡すのだが、今年は少し段取りを変えることにした。
    「ごめんね。今年は大会の準備で忙しかったから、プレゼントは用意できなかったんだ」
     ソファに腰を下ろすと、僕は彼に声をかける。プレゼントが無くて寂しかったのか、一瞬だけ表情を曇らせた。すぐにいつもの顔に戻ると、淡々とした調子で言葉を紡ぐ。
    「そうか。まあ、大会の方が大事だからな。仕方ないさ」
     平然を装ってはいるものの、寂しがっていることがバレバレだった。何だかんだ言いながらも、彼はプレゼントを楽しみにしていたのだろう。本当は用意しているのだが、ここでバラしてしまうのは勿体ない。痛む心を抑えながら、喉まで出かかった言葉を押さえ込んだ。
     しばらく時間を潰しているうちに、給湯器が軽快なメロディを流す。隣に座っていたルチアーノが、おもむろに腰を上げた。
     そこからは、いつもと変わらない日常の一場面だった。ルチアーノがお風呂から上がってくると、入れ替わりに僕が洗面所に向かう。お風呂から上がった後は、僕の部屋に移動して時間を潰すのだ。ベッドの上に横たわっていると、ルチアーノは小さな声で言った。
    「今日は、しないのか?」
     彼の口から出た言葉に、僕はびっくりしてしまった。彼がスキンシップを誘ってくるなんて、滅多に無いことなのだ。しかし、今日の僕は、彼と身体を重ねるつもりはなかった。ここで体力を使ってしまったら、夜まで起きていられなくなってしまう。
    「今日はしないよ。遠出して、ちょっと疲れちゃったからね」
    「そうかよ」
     僕が答えると、彼は寂しそうな声で答えた。震えるような微かな声色に、再び罪悪感を感じてしまう。後ろめたさを隠すように、僕は彼に囁いた。
    「ごめんね。その代わり、明日いっぱいしてあげるから」
     隣に横たわる背中からは、何も言葉は帰ってこない。しかし、ここから微かに見える耳は、ほんのりと赤色に染まっていた。そんな彼の姿を眺めながら、僕は部屋の電気を消す。しばらく眠った振りをしていると、隣から寝息が聞こえてきた。
     ルチアーノがスリープモードに移行したことを確認してから、僕はゆっくりと布団から出る。足音を潜めて押し入れに向かうと、隠していたプレゼントを取り出した。音を立てないようにベッドに戻ると、枕元にプレゼントの袋を置く。無事にミッションを遂行させると、僕は布団の中に潜り込んだ。
     眠りの世界に入りながらも、僕はぼんやりと考える。ルチアーノは、僕よりも起きるのが早いのだ。枕元に置かれているプレゼントを見たとき、彼はどんな反応をするのだろう。彼の様子を想像すると、楽しみで仕方なかった。

     翌日、僕が目を覚ますと、隣にルチアーノの姿はなかった。枕元に置いていたプレゼントも、跡形もなく姿を消している。どうやら、彼はプレゼントに気がついて、僕の部屋から持ち出したみたいだ。いったい、どんな反応を見せてくれるのか、期待に胸が高鳴ってしまう。
     足早にリビングに向かうと、そこにはルチアーノの姿があった。テレビの前に腰を下ろして、据え置きのゲーム機を広げている。彼が操作しているソフトこそが、僕からのクリスマスプレゼントだった。
    「おはよう。ルチアーノ」
     背後から声をかけると、彼はこちらを振り返った。しかし、それは一瞬だけで、すぐに前に視線を戻す。
    「やっと起きたのか。全く、君はいつも変なことばかり考えるよな」
     恐らく、彼が言っているのは、僕からのクリスマスプレゼントのことだろう。彼に本当のクリスマスを体験してほしくて、わざわざ枕元に置いたのだ。僕も誤魔化すのは得意ではないから、薄々は感づいていただろう。それも含めて、クリスマスの醍醐味というものだ。
    「びっくりした? これが、本来のクリスマスなんだよ。起きたら枕元にプレゼントがあるって、すごく嬉しいと思わない?」
    「子供じゃないんだから、こんなもので喜んだりしないよ。まあ、せっかく君が用意したものだから、一応受け取ってやるけどな」
     テレビ画面に視線を向けたまま、彼はぶっきらぼうな態度で言う。何だかんだ言っても、ゲームで遊んでいるということは、嫌ではなかったのだろう。微笑ましい気持ちで眺めていると、彼は小さな声で呟いた。
    「実は、昨日の大会参加は、君へのプレゼントのつもりだったんだ。君は、僕と一緒にイベントに参加するのが楽しいって言ってただろ。だから、思い出を作ってやろうと思ったんだ」
     彼の口から零れた言葉に、僕は一瞬だけ言葉を失う。てっきり、彼がクリスマスに予定を作ったのは、クリスマスらしい過ごし方を避けるためだと思っていたのだ。しかし、本当はその逆で、僕を喜ばせようとしていたらしい。不器用な彼らしい行動に、愛おしさが込み上げてきた。
    「そうだったんだ。ありがとう」
     お礼の言葉を返すと、彼は恥ずかしそうに頬を染める。いろいろあったけど今年のクリスマスも、楽しい思い出になったみたいだ。僅かに口角を上げながら、僕は朝食を取りにキッチンへと向かった。
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