ビサイド・ユーにはまだ早い「あ、イデア先輩こんにちは。ちょうどいいところに。ご一緒してもいいですか?」
「などと言いつつ既についてきてるじゃん」
授業帰りの道すがらばったりエンカウントした君が当然のような顔をして隣に来たので溜息ひとつ零して肯定した。まあ君が拙者の部屋に入り浸るのは不本意ながら慣れちゃったし、害もないからいいんだけどさ。
とはいえ隣を歩かれるのは流石にちょっと悪目立ちしそうで嫌なんだよな。でも一回いいよって言っといてやっぱりやめてってのもちょっとどうかと思うんですよね。たたかうどうぐこうたいにげる。選択肢はいくつかあるけど、どれも現実的じゃないっていう。せめてなるはやでこの場を後にしようそうしよう。
「イデア先輩、競歩にでも出るんですか?」
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