インターホンが鳴り、ドアを開けてみると見覚えのある顔がいた。ついでにKKも
「おじさーん!」
「元気にしてたか?」
「うん!」
麻人が勢いよく私の元へ駆け寄り抱きついてくるので抱き抱えた。
「麻人がお前に会いたいって言うから仕方なく連れてきてやったんだからな」
「彼とは上手くいっているのか?」
「まあな、連れてきたついででなんだがしばらく預かってくれねぇか?」
「保育園はどうしたんだ?」
「ヤベェもん憑いて臨時休園」
「御愁傷様とだけ言っておこう」
「あと仲良くしてやってくれよ、もし何かあったら暁人がすっ飛んでくるかもな」
「もちろんだ」
私は麻人の頭を撫でる。
「じゃあよろしく頼むわ」
そう言って彼は帰って行った。麻人はポツンとした顔でこちらを見つめている。とりあえずリビングへ通すとソファーに座っていった。私は冷蔵庫から見繕ったジュースとケーキをテーブルに置く。すると目を輝かせてケーキを手掴みで食べ始めた。本当に可愛らしい子だと思う。そんな姿を見ながら私は麻人に話しかける。
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