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    mk_kurukuru

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    yrym_kan

    DONE茶古さんのフルカラーイラスト本に寄稿させていただいた小説を再録しました!
    槍弓が俳優してたら?という妄想滾る御本に「雑誌ってよくわからんコラムとか連続小説あったりするよな~」という私の偏見でとあるお話の続話を書かせていただきました。
    キャスターによるコラムも担当しましたので、そちらはぜひ御本でくださいませー!
    midnight cocoon 完全版☆現パロ時空
    ☆ややホラー、モブ弓描写あり
    ☆深夜の街を歩く弓が槍に出会うお話

    (寄稿分から読む場合は、@まで飛んでくださいませ…!)



     私はエミヤ。散歩が趣味の会社員だ。
    『散歩が趣味』というのは、半分本当で半分皮肉である。
     手短に説明すると、弊社はブラックだった。そのため連日残業続き、深夜の徒歩帰宅が私の日課となっていた。
     徒歩出勤に憧れて近場に住んだばかりに、とんだ災難である。
     今、世間は地獄のような真夏らしい。クーラーの効きすぎたオフィスで汗腺が瀕死の身体も、こうして歩けばじわりと汗をかきはじめる。生きているだけで消耗する季節の隙間のような時間、早朝と深夜だけが私の知り得る今夏だった。
     にゃあ、と。どこからともなく聞こえた鳴き声に顔を上げると、石造りの塀に黒猫が座っていた。
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    uncimorimori12

    PASTみずいこ
    Webオンリーで唯一ちょとだけ理性があったとこです(なんかまともの書かなくちゃと思って)
    アルコール・ドリブン「あ、いこさんや」
     開口一番放たれた言葉は、普段の聞き慣れたどこか抑揚のない落ち着いたものと違い、ひどくおぼつかない口ぶりであった。語尾の丸い呼ばれ方に、顔色には一切出ていないとはいえ水上が大変酔っていることを悟る。生駒は座敷に上がると、壁にもたれる水上の肩を叩いた。
    「そう、イコさんがお迎え来たでー。敏志くん帰りましょー」
    「なんで?」
    「ベロベロなってるから、水上」
    「帰ったらいこさんも帰るから、いや」
    「お前回収しに来たのに見捨てんって〜」
    「すみません生駒さん」
     水上の隣に座っていた荒船が申し訳なさそうに軽く頭を下げる。この居酒屋へは荒船に誘われてやって来た。夕飯を食べ終え、風呂にでも入ろうとしたところで荒船から連絡が来たのだ。LINEを開いてみれば、「夜分遅くに失礼します」という畏まった挨拶に始まり、ボーダーの同期メンツ数名と居酒屋で飲んでいたこと。そこで珍しく水上が酔っ払ってしまったこと。出来れば生駒に迎えに来て欲しいこと。そんなことが実に丁寧な文章で居酒屋の位置情報と共に送られて来た。そんなわけで生駒は片道三十分、自分の家から歩いてこの繁華街にある居酒屋へと足を運んだのである。
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