最初で最後の。「よーし!
明日はみんなで、デートしよ!」
はなの提案で。
最後の一日、私たちはみんなで出掛けることにした。
***
一番前にはぐたんを抱っこするはな。
横に笑顔のさあや。
それに続いてルールーとえみる。
そして、私たち。
なんでいつも…、
こうなるんだろう。
気が付けばそばに居て。
私に笑顔をくれるその人。
私の、初恋の人。
楽しい一日はあっと言う間に終わる。
角を曲がればビューティーハリーはすぐそこだった。
もうすぐハリーに逢えるこの道が、大好きで。
わくわくしながら毎日歩いていたのに。
今は何だか…全ての景色が辛い。
きっともう今頃、タイムマシンみらいにかえるくんも完成している。
ーーそんなの、
完成しなければいいのに。
なんて黒い気持ちに蓋をして、ほまれは立ち止まる。
1899