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    nerinekunzite

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    第一王子主従漫画

    #シルエル

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    なかた

    DONE百合さくちか前提千景♀と至♀「千景さん! 千景さん!」

     事務所の扉を開けるなり、レース素材のロングスカートを翻して駆け寄ってきた茅ヶ崎は、何もないところでつまづいて床に転がった。普段ならこちらから挨拶したところでゲームに夢中で、ぼんやりした返事しかよこさない後輩の慌ただしい様子から、緊急事態だというのは伝わってくるけど。それにしたって、

    「変わらずどんくさいな、茅ヶ崎」

     小さくため息をつきながら腰を下ろして、手を差し出す。すると、顔を上げた茅ヶ崎はそれを無視して今にもメガネのレンズに触れそうな距離までスマホを突き出してきた。

    「先輩、これ見てください」
    「近すぎて見えない」

     華やかなネイルアートで彩られた指からスマホを取り上げ、画面に視線を落とす。それとほぼ、同時に茅ヶ崎が見出しを読み上げた。

    「佐久間咲也、お泊まり愛♡ですって。そのアイドルの子、先輩の推しですよね」

     下品な煽り文句に顔をしかめ、悪意にまみれた文章を斜め読みしながら、スワイプするとスキャンダルの証拠と思わしき写真が現れた。撮影された場所自体が暗く不鮮明だが、確かに男女と思わしき体格差の二人が降りてマンションのエントランスに 1085

    other8e

    MOURNING幸せであれ
    ※しじみ食べたことないので食感は検索してみたけど実際のところ知りません
    「嶺二」
    ぼくの名前を呼ぶ声にゆっくり目を開けると、ベッドの端に腰をかけたランランの姿があった。
    「おはよう、嶺二。やっと起きたな」
    ランランはぼくの頬をそっと撫でてふわりと微笑む。少しくすぐったい。カーテンの隙間から射し込む陽の光が、ランランのまだセットしていないふわふわの髪の毛を明るく照らしてきらきらと輝いている。
    「いまなんじ?」
    身を起こしながら聞くと、7時だと教えてくれた。ちょうどいい時間だ。
    体を起こしたものの疲労の残る体はまだ少しだるくて、ベッドの上でぼうっとしてしまう。ランランの小さく笑うような声が聞こえたかと思うと、ぎしりとベッドの軋む音と唇に優しく触れる感触。それにうっとりとする間もなくランランはぼくから離れて、物足りなさを感じて見上げるぼくの髪を大きな手でくしゃくしゃとかき乱した。
    「ちょっとー!」
    「目ぇ覚めただろ?朝飯作ってあるから早く顔洗ってこい」
    「うん」


    着替えは後回しにして、顔を洗って歯を磨いてリビングに向かうと、美味しそうな匂いがぼくを待っていた。
    「わー!すっごい!和食だ…!」
    テーブルには、お味噌汁に焼き鮭に卵焼きが並んでいて、どれもまだ白い 2846