「出来たか?」
「…当たり前だろ」
「良かったですね」
「ああ、本当に良かった」
「こんなの大事にしてる王とかアンタぐらいだろ」
「そんなことないだろう 思い出は大切なものだ」
「ええ、かけがえのない物です 他者から見た形がどうであれ」
「はいはい 俺は物に固執しないタイプだからわからん」
「貴方は者に固執するタイプですからね。ここにおられる王とか」
「そうか、照れるな」
「表情変えずに照れられてもな…」
「そうか、すまないな」
「声のトーン変わらずに謝られてもな…」
「…難しいものだな?」
「疑問形で言われても」
「鋭意努力中だ」
「あっそ」
「でも本当に絵本の補修まで出来るとは思いませんでしたね 貴方は本当に多芸で羨ましいです」
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