未来予測図俺が思い切って日車に告白して「子供だからだめ」だとバッサリとフラレてしばらく経つ。めっちゃ凹んだしやらかした気持ちもあったけど、さすがにだいぶ落ち着いたと思う。今日は授業も終わって任務もなく校舎を歩いていると、書庫を整理している日車と日下部先生を見つけた。ジャケットとネクタイは壁に寄せられた椅子の背に掛けられて、袖も捲られている。首元のボタンもゆるめてあって、いつもキッチリしている日車にしてはめずらしいラフな格好だ。
「日車!日下部先生!」
声を掛けて駆け寄る。
「なんか片付け?手伝おっか?」
「ああ、書類の整理をしていたんだ。前任者が出したものを適当に戻すから分類がバラバラになっていてな」
「あちゃー…でも俺もそういうのやっちゃう側かも」
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