不埒「ねえ、なに考えてるの」
不意に声がして、俺は頭上の一松を見た。
俺たちは今、やっぱりラブホに居て、二ラウンドが終了した後の小休憩として俺は一松に膝枕をしてもらっていた。
「……なんにも」
「嘘」
「あぅ、ッ」
空気に晒したままの乳首を抓られて、俺は声を上げた。やだ、と小さく抵抗したけれど、簡単に跳ね除けられてしまう。短く切られた爪の先で削るようにカリカリとやられて、思わず変な声が出そうになる。
「んっ……いち、まつ…っ、ぁ、やぁっ」
「凄いねお前、乳首弄るだけで腰浮かせて足開くの、無意識でしょ」
連動してるみたいで面白いと意地悪く笑う。一松はいつもこうだ。俺に「自覚させたいから」って、えっちするときに俺がどうなってるかを実況みたいにして言ってくる。すごく恥ずかしい。乳首だって、一松が触るようになってから、色も濃くなったし、何より乳輪からぷっくりと膨れて、乳頭なんて常にぽってりと腫れてる。こんなえっちな見た目の恥ずかしい乳首にされて、それでも嬉しいと思えてしまう俺はもう狂ってしまってるのかもしれない。
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