必死に体を藻掻かせて、強すぎる変な快楽から逃げようとする。しかし腕も拘束されている上に、覆いかぶさられている今逃げようなんてない、隠れることも出来ないのだから。身も心も屈服してる今、前提その必要もきっとないのだろう。隠れてても名前を呼ばれれば結局自分は自ら彼に身体を差し出してしまうから。自由に自分の体を弄くり回して興奮を煽られている顔が堪らなく愛おしくて興奮する。彼の肉体的な欲望も精神的な欲望もぶつけられている事実は何より嬉しくて興奮した。
「自分で触っても、どうにもならない体にしてあげようか…」
不意に囁かれた言葉を反芻しては、よりいっそうケシーの意地悪に興奮ばかりが高まって嫌悪は微塵も抱けない。
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