かっこいい小学生の燐音くんぃ♡小学生のにきぬい
帰りの会を終え、教師と生徒が元気よく「さようなら」と挨拶を済ませた放課後。
「今日俺っちと缶蹴りしたい人~!」
黄色い帽子を前後ろ逆に被り、勢いよく黒いランドセルを背負った赤い髪の少年。クラスの中では目立つ長身、いかにも成長期である事をアピールするかのように卒業間際の六年生であるにも関わらず上履きは同級生からは浮いている白さ、そしてその白の上にはしっかりと色褪せていない黒で左足に『天城』右足に『りん音』と記名されている。
「うさぎ小屋当番だからいけねーや」
「おれチャリで行く」
「あたしピアノの日だから途中で抜けるね」
「んぃ~」
「……っしゃ、それじゃ準備できた奴から夢ノ咲グラウンドに集合なァ!」
1897