主人公とのお出会い(未完成)「雨やまないし誰も外歩いてないねえ」
雨と言っても酸性雨だけど
5xxx年から綺麗な無害な雨は俺達に牙を向き殺してくるようになった。
でもそれは人間の行いが悪かったからなのだろう。
最も、人間が人間を殺す兵器を易々と作り地球を壊して言ったのが原因なのだから。
でも2xxx年から元々酸性雨があったらしい。都市伝説に過ぎないけど
「そりゃみんな鉄だから外に歩いたら溶けちまうのさ。クロロは鉄じゃない生きて死ぬ人間だから大丈夫かもしれないがな」
とほんのり皮肉の交じった言葉を刺してくるのは俺を居候させてくれてるペストさん
ペストさんはカラス見たいなスチームパンクの被り物を被っていて人間なのか機械なのか分からない人。
でも、そんな皮肉を言ってくるから多分機械なのかなと思う
「雨のせいで秋声が聞こえやしないから早くやんで欲しいものだな。」
「秋声かぁ……コオロギとかの音聞こえるかなあ」
「さぁ、?」
だいぶ前から季節はほぼ夏か冬しかなくほぼ春と秋は無いに等しいものになっており随分寂しい世界になったなあ
そんなこと思いながらいつも通りペストさんの書類の整理やフラスコ等を磨いたりする
そんないつものような生活を送っていた時だ
玄関外からガダン!!!と機械の音がする
すぐさまその音に警戒し護身用のジャックナイフを手に取る
そして玄関のドアから激しくガチャガチャと回す音が聞こえゆっくりとペストさんの前を通り過ぎ玄関に向かう
俺のやるべきことはペストさんを守ることだから絶対にペストさんを傷つけちゃいけない
と脳内でずっと再生されていたらいつの間にかその不快な音は無くなっていた
「……開けるからペストさんは離れていた方がいい」
というとペストはゆっくりと離れ俺は恐る恐る玄関のドアノブに手をかけ
勢いよく玄関のドアを開けグッとジャックナイフを持っている手を握り締め不審者に思いっきり振り下ろそうとする
が、寸前で手が止まる。
なぜならその不審者はもうボロボロで倒れているのだから
酸性雨のせいで頭の鉄が溶け剥がれ錆になっており腕の皮膚は溶け血みどろになっている
「……?」
そんな異常な状況を察したのかペストさんは俺達に近寄り確認する
「異様な容姿だな。それに死にかけている。とりあえず応急処置を取るぞ」
「え"ぇ?!!!で、でもこの人殺してくるかもよ?!!」
「今はそんなことはどうでもいい。さあ運びなさい」
そんなあとのことを顧みないペストさんに負け渋々と手術室にけが人を運ぶ
だが確かにペストさんの言う通り異様な容姿だ。全身機会でもなくアンドロイドでもない…しかも黒いオイルが流れてるわけでもなく本物の血が流れている
かと言って頭は武器のように出来ておりでもその下は人間で……
不審者を台に乗せのそのそとその場から去ると同時にペストさんは手術室に向かった。
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数時間後するとデカい怒声が鳴り響きいつの間にか閉じていた瞼をカッと開けすぐさま手術室に向かう
やっぱりあいつ危険だったんじゃないか!どうしよう今頃ペストさん殺されていたら……!
と焦りながらガッと手術室のドアを開けると
そこには暴れられないように拘束器具で縛られているさっきまで瀕死だった不審者と疲れているペストさんが居た
「がァァァァァァァァグルルルグァァ!!!!!俺をォ!!!こっから出しやがれこのクソカラスゥヴヴヴ!!!!がァァァァ!!!!!」
と体をぴょんぴょんとさせようとするが拘束器具で縛られていてなんの身動きもできない無様な姿をさらけ出してあまつさえ怒声も上げている……
なんてカオスな状況なんだ
「え、ペスト、ペストさん、怪我はない?」