しゅんくんをαにするかβにするか一生悩む
ふゆきはΩ
オメガバースのある世界だった場合、ムショだとΩはαやβとは別の建物なんだろうな〜と
ふゆきは自分のΩ性をすごく嫌っていそう 劣等感と嫌悪感がすごい
マネージャー時代は自分の性が絶対にバレないように振る舞っていた
抑制薬を飲み忘れることはなかった(飲みすぎてODして医者に怒られてそうではある)
塀の中で他のΩ達に混ざって暮らすうちに「ああ、自分はΩなんだなあ」と思い知らされて密かに絶望するふゆき
以下出所後今山
しゅんくんに拾われたふゆき、自暴自棄気味に
「俺はΩだから便利な性欲処理に使うつもりなんだろ」
「別に構わないよ」
「今までΩだってこと大っ嫌いだったけど今はいいと思ってるよ!」
「だって君みたいな金持ちに情けをかけてもらえるんだからな!」
って捲し立てるけど体は震えてるし顔は真っ青
「自分で自分を傷つけないでください」
「俺はそんなつもりないです」
ってしゅんくんに悲しそうに言われて(嘘だ…)って疑うふゆき
ずっと一緒に暮らすけど発情期が来ても絶対に襲わないしゅんくん
薬を渡してきて「同意のない行為はしないんで」って絶対に近づいてこない
本当に俺の体目的で拾ったわけではないのか… と信じ始めるふゆき
優しくて明るいしゅんくんに少しずつ惹かれていく
ある日
元々精神不安定だしそれに加えて発情期が近づいてきて人肌恋しくて寂しがりになったふゆきはしゅんくんの部屋に忍び込む
寝ているしゅんくんの体にスリスリ甘える
そのうち起きたしゅんくんに「君に拾ってもらえたから俺は生きてる。良くしてもらってるし……お礼くらいするよ…」ってズボンを下げようとして怒られる
「そういうことはしません」
「なんで」
「セックスは、お礼とか、義理とかでするものじゃないです」
「やだ…」
「え?」
「体が疼くんだ…薬、飲んでるのに…」
「効かないの?」
「前までは効いてたんだ… 最近、今井くんといるとドキドキして仕方ない…」
「それって…」
「?」
「…いや、なんでもないです。明日一緒に病院行きましょう。違う薬出してもらえるかも」
「…うん………」
「ほら、寝ましょう。おやすみなさい。部屋に戻れますか?」
「………」
「山本さん」
「うう…」
「…わかりました、一緒に寝るだけですよ」
「…うん」
ぐずるふゆきをベッドに引き入れるしゅんくん
優しく抱きしめられて髪を撫でられてうとうとしてくるふゆき
発情期が近いから心配だったけど、何事もなく眠ったふゆきに安心するしゅんくん
「……そっかあ……」