全部で1万QPもらったワケ「珍しい格好だな、テスカトリポカ」
久方振りに帰宅したこの領域の主人を労ってやろうと玄関まで駆けていくと、見慣れない服装が目に入った。
いつも通り、カルデアから疲れ切って帰宅したと思っていたが、今回はそうでもないらしい。
所謂、ゴシックファッションというやつだろうか。
普段より露出が控えめの、襟の大きい黒いシャツ。襟の先には十字架の刺繍が施されている。美しい金糸の髪は結い上げられて、形のいい耳には同じように十字架をモチーフにしたアクセサリーが複数。深紅のネクタイには装飾だろう細いチェーンがいくつも付けられていて、パンツはジャガード織りで一見普通だが、それは必要なのか?というところにファスナーが付いていた。
1834