Untouchable心臓を直接殴られたかのように響く渇いた轟音。
額から噴き出し跳ねる鮮血。
地に斃れる男の重い身体。
全てがスローモーションに見えた。
発砲された銃から硝煙が上がっている。
煙の向こうには、今まで見たこともないほど暗く、冷たく、ギラギラと殺意を放つ青い瞳。
突然の出来事に凍りついていた思考が瞬時に沸騰し、テッドは硝煙を見に纏う『それ』に掴みかかった。
「な…………っに、やってんだよ!ウェドッ!」
「ちょっ…テッド!」
ヤコブとムーがテッドの腕を取り、ウェドから引き剥がす。
ウェドは表情を変えず、静かにテッドを見据えて呟いた。
「何って?仕事だよ」
「ふざけるな!俺たちの任務は住民失踪の原因を突き止めて、これ以上の被害を出さないようにすることだろ!」
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