すてきなおしごと「6じまであと…」
ミスタは時計を指差しながら1、2、3、4と細かい目盛りを数えていた。
「…10ぷん!あと10ぷんでシュウがかえってくる!!」
シュウは今日部活や委員会が無いからすぐ帰ってこれると言っていた。
「ミちゃ、おかたづけしなきゃ!」
シュウにもう直ぐ会えると気づいてからミスタは鼻歌交じりに机に広がる色鉛筆を箱に仕舞っていた。
「あ…シュウの色がちいさくなってる。」
無くなる前にシュウに言わなきゃ、と考えた瞬間玄関から音が聞こえた。
シュウだ
「シュウ!!!」
「ただいまミスタ」
廊下を走りシュウに抱きつくとシュウが頭を優しく撫でてくれた。
「ミスタいい子にしてた?」
「ミちゃね、シュウの絵かいてたの!ミちゃと一緒にゆうえんちにいく絵なの!」
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