フラッグシップの恋だった【後編②】「それはキミにあげた物だ。いらないなら捨ててくれて構わない」
　それ、とは武道には分不相応な腕時計のことを指す。
「さすがに捨てはしません……。昴さん的には、オレが持ってるのってイヤじゃないですか……？」
「どうして？」
「どうしてって……それは、だって……」

『二度と現れるな』と言わしめた相手が、いつまでもこれを持っていることに嫌悪感はないのだろうか。

　軽い気持ちで調べたことがある。
　七海は高価な物ではないと言っていたが、どう見ても安物ではないそれに、マナー違反かもしれないが刻まれたロゴをこっそり検索エンジンにかけてみた。
　桁を見間違えているのかと、何度も拳で瞼を擦った。
　そうして再度見開いた両目で商品ページを睨みつけるが、一介の高校生はおろか、社会人だって果たしてどれ程の人間がこの値段の時計を所持しているだろう。

魔法少女パロコンパクトにて黒髪🎍♀から金髪🎍♀になる🎍♀ちゃん。
元々黒髪🎍♀はおっぱい大きいし可愛い顔してるけどなんせ地味だから顔面の良さは気が付かれない。
ある日🎍♀の元にマイ(♂の犬？)とタケ(♀の犬？)と名乗る不思議な生き物が現れてコンパクトを手に取ると金髪美女(？)に変身してしまったのだ！その姿で外に出ると初めての人の視線！(いい意味で)初めてのナンパ！を経験して少し気分が上がる🎍♀ちゃんの元に謎のスカウトマン🐉が現れた…！あれよあれよと流れるままいきなりの音楽TV出演！人生一度限の貴重な体験に「もう、どうにでもなれ！」と気持ちでステージにて歌を歌いそのまま終わったと同時にトンズラかます🎍♀ちゃん。そんな🎍♀ちゃんの容姿の良さ、歌唱力、圧倒的に人を引き込むオーラに引き込まれてしまった🐉は歌い終わってそうそうに姿を晦ます🎍♀ちゃんを血なまこで探し始める。