オペラ座のリヴァハン　ハンジはパリ・オペラ座のバレエダンサーだ。
　生まれは北欧だが幼い頃に母を亡くし、ヴァイオリニストの父とともに各国を転々と演奏旅行しながらこの地にやってきた。だがその父も亡くなり異国の地で一人になってしまった。バレエが得意だった彼女は一人で生きるためにオペラ座バレエ学校の寮生となり、卒業後もそのまま座付きで働いている。
　踊ってみれば高い身体能力を見せるハンジだが、いかんせんバレエでパートナーと踊るには背が伸びすぎたのが悩みだ。それに、実は彼女にはバレエよりも好きなものがある。

　ハンジの大好きなもの、それは歌だった。
　オペラの舞台ではコーラスガールもやっているのだが、いつかステージの真ん中で歌いたくて、毎晩欠かさず練習をしている。そのことはバレエ教師で振り付け師のエルヴィンやバレリーナ仲間である親友ナナバもよく知っており、いつも応援してくれていた。稽古の休憩時間にも仲間を前に歌って聞かせることが多い。

【影日】所以和丘比特谈恋爱了就算没有金箭射向我的心脏，我依然会为你心动。
就算没有媚术扰乱我的心智，我依然会被你蛊惑。


Part 1

“影山飞雄！看看你干的好事！”天使长菅原孝支怒气冲冲的将一叠恋爱投诉单甩在影山的脸上，一向好脾气的天使长叹了一口长长的浊气，看着满屋子的投诉单，揉了揉眉心，瘫坐在工位上。

“影山啊，你实话跟我说，是不是又偷偷跑出去打排球了。”菅原深吸一口气，调整好状态，双手拖额，打算和自己手下这个排球痴好好谈谈心。

影山低着头，看不出什么神色，只是不停摩挲的手透露出他此刻的不安。

“去年，给你派的单子，你完成的数量真是一只手都可以数过来，月岛说总能在月灵湖看到你在那里打排球啊！”菅原翻着厚厚的投诉信，幽幽地开口。

影山一听，又是月岛这小子告密，立刻转头狠狠瞪了一眼正在捂嘴坏笑的月岛，向他龇牙。