大佐軍服「レオ」
声をかけると、レオ、と呼ばれた人物はびくっと体を震わせて振り向いた。
声の主が分かった途端、ほっとしてふんわりと笑顔を見せた。
「レグルスおにいさま」
「そこで何をしているんだ?」
レオは、家の庭のガゼボの隅っこで小さく蹲っていた。
手元には、何かの絵が描かれたスケッチブックと、短い色鉛筆。
「また絵を描いていたのか。お父様たちに見つかったら怒られるぞ」
「ごめんなさい…でも、きれいなことりがいたんです」
ほら、あそこ…と言ってレオが指を指した先には、綺麗な水が流れる噴水しかなかった。
レグルスが首を傾げると、下から弱々しい声が聞こえてきた。
「で、でもさっきまでいたんです…」
スケッチブックを抱えてしょんぼりしているレオの頭を、優しく撫でた。
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