霜月海霧MOURNING深界の観測拠点・イドフロント。孤独が死よりも致命的なこの地で、祈手オルヴァンは“触れられずに観測される”ことで自我を保つ。だがある夜、人格共有の儀式が彼の境界を侵し、静かな揺らぎが残響として刻まれる。 2524 霜月海霧MOURNING湯を注ぐ音は、照準を合わせる呼吸に似ていた。蒸らしの静寂は、引き金へとかかるための祈り。紅茶が冷めるまでの午後、誤射は愛に、徒花は祈りに変わる。——二人の銃口が、静かに交わる午後の残響。 1412 霜月海霧MOURNING午後の紅茶の一杯が、二人の世界を180度ひっくり返す。湯を注げば銃口に弾を装填する音に、蒸らし時間は照準を定める沈黙に、ブランデーの一滴は引き金を引く儀式に変わる。全ての言葉は同一。だが意味は裏返る――倫理の外側、誤射の午後。観測、記録、存在確認――それは倒錯した愛の痕跡。救われぬ徒花たちが奈落に咲く、その残響に耳を澄ませ。 2260 霜月海霧MOURNING『メイドインアビス』二次創作。地上で全てを失った男が、ボンドルドと邂逅し「祈手」となるまでの物語。「罪状のない指名手配書」――その空白が、後に彼を奈落へと突き落とす。過激な暴力・性的描写・家族の喪失と赦しあり。18歳以上推奨。 40040 霜月海霧PROGRESS【随時更新中】第壱章《原罪ノ花冠(げんざいのかかん)》主人公がアビスに踏み出す罪と選択。トコシエコウ=アビスの象徴たる「花」が、咎(罪)と救済の花冠(栄誉・罰)として頭上にあることを示唆。 5 霜月海霧MOURNINGメイドインアビスの二次創作。短編集なので作中では触れないアビスに向う船旅中のお話。 3552 霜月海霧PROGRESS「永劫ノ咎花」序章 《呪祝ノ序》(じゅしゅくのじょ) ― 呪いと祝福を並列させた造語的表現。物語の根本的二律背反を象徴。ショートストーリーを今後第壱幕《原罪ノ花冠(げんざいのかかん)》間幕一章《契リノ福音(ちぎりのふくいん)》第弐章《啓示ノ書板(けいじのしょはん)》間幕二章《咎ト赦シノ杯(とがとゆるしのさかずき)》第参幕《永訣の祭壇(えいけつのさいだん)》……と掲載予定です。 4 霜月海霧PROGRESS 霜月海霧PROGRESS表紙下描きデザイン 霜月海霧PAST 4 霜月海霧PAST 5 1