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    nanayuraha

    @nanayuraha

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    nanayuraha

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    何かやる気起きたので。クリテメのつもり。

    キスの日、というモノがあるらしい。
    様々な記念日があるものだと感心しつつも、そんなにあったら覚えきれないのでは?と思う。
    まぁきっと色んな恋人達がそれを理由に何時もとは違う愛の育み方をするのだろうな、という予測は立つ。それで愛が深まるのなら、どうぞお好きにと思う。

    「…といっても、私達には関係ない事ですね。クリック君、私と手を繋ぐだけで満足そうですし。」

    手を、繋いでも良いでしょうか?
    何でも私の許可を取ろうとするクリック君は、手を繋ぐだけでもお伺いを立てる。それに呆れつつも応じてあげると、本当に嬉しそうに笑うのだ。幸せそうに。
    それ位で幸せを感じて良いのかと思うが、それで幸せだというのなら私がとやかく言う資格はないなとも思う。愛の形も幸せの形も人それぞれ、違いがあってもおかしくはない。

    「手を繋ぐだけでもお伺いを立てる位の人間に、キスしますか?なんて言ったら、どんな反応をするのでしょうね。」

    それは、ちょっとした興味だった。もしかしたらクリック君の新しい表情を見れるかも知れないという、期待もあった。
    どうせ僕達にはまだ早いです!とか言って顔を真っ赤にして慌てるんだろうなとか、もしかしたら頑張って頬ぐらいにはキスしてくるかもとか。仮にも成人している人間の行動としてそれはどうなんだ?と思う様な事を考えていたし、そうなるんだろうなと思っていた。
    だから、これは完全に予想外だ。

    「しても、良いのですか?」

    私の肩を掴んで、静かにそう聞く彼の瞳の奥。ゆらりと燃える、ソレ。普段は欠片も見当たらなかった、でも今は確実にそこにある。
    なんて事だろう、今回私は完全に選択肢を誤った。暴かない方が良かったものを、ものの見事に暴いてしまった。

    「もう一度お聞きします。しても、良いのですね?」

    …その後私がどうなったかは、ご想像にお任せします。聞かないでください。
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