黒歴史「なぁ、兄さん」
「ぜっっったいに嫌だ」
「…まだ何も言ってないんだが」
帰宅してからずっとソワソワと落ち着きの無かった旬がとうとう話しかけて来た。
なるべく話しかけられないようにと、忙しい風(実際昼飯とついでに夕飯の準備で忙しかったが…)を装っていたがどうやら限界だったらしい
「お前が兄さんって呼ぶ時は大体碌なこと無いからな?自覚あるよね?」
「そんな事は…あるな?」
「たちが悪すぎる…」
やっぱり自覚あったよコイツ…ズキズキと頭部が痛くなり、つい額に手を当ててしまう。
タケノコの様にニョキニョキと急成長してから図太くなった弟にシュンは振り回される回数が増えた
「で、だ、兄さん」
ガザガサと音をたてながら、テーブルに大きめの紙袋と長方形の箱を置いて真剣な顔で見つめてきた。
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