まず二人の出会いの話なんですけど、きっかけ自体は単純で、引っ越しのためバンカラにやって来たイオリが道に迷っているのを見かけて心配したコウタが声をかけた所が始まり…🦑🐙
イオリ君はまあ大分スレている男なので最初こそ突っぱねていたものの底抜けのお人好しであるコウタ君はそんなのお構いなしであれやこれや世話焼いてあげてて、懐かれて、そこから二人は友達関係ですって感じなんですけど、イオリ目線だともう少し複雑な事情があったりラジバンダリ

イオリ君は幼い頃DV父から暴行受けてたり、傷だらけの醜い体を不気味がられて誰も近寄らなかったり、バトルデビューして以降に繋がったフレンドとガチマ用のチームを組んだもののチームメイトと揉めたり、そのチームメイトから虐められたり、そんな感じなので物心ついた頃から今現在に至るまで友達と呼べる友達が一人もいなかったんですね　実質コウタが生まれて初めてできた友達です
更に言うなれば彼はヒト型になれるようになった頃にDV親父のいる実家(※母親は夫のDVに耐えかねて息子置いて蒸発済なので顔すら知らないよ)から家出して一人暮らしを始めたんですが、そのときに「あんなクソ親父とは決別して自分は自分の人生を歩む」って決意を抱いていて、でもチームメイトと上手くいかずいじめに発展して日に日にエスカレーションしていく苛烈で凄惨な行為に対して積もりに積もったフラストレーションが大爆発した結果流血沙汰＆病院送りレベルの暴行を起こしてしまい、「結局自分も親父と変わらない暴力糞野郎なんだ」ってことを自覚してしまったので(それ以降半ば開き直って気に入らないことがあると平気で女の顔を殴るとDVマッシュが完成)、内心の自己評価がかなり低いというか自分という存在に価値を感じられない状態なわけ　でもそんな自分を気にかけてくれるばかりか素直に「バトルが強い」だとか「いつもお洒落でイカしてる」だとか些細なことでも褒めてくれるコウタの存在にはかなり救われているというか「無価値な自分に価値を付与してくれる存在」とすら思っているので、最早信仰といっていいレベルで執着している……わけ！

このように🦑→🐙の感情は友情の域をとうの昔に越えているんですけど、イオリ君はコウタ以外に友達がいないのでその認知の歪みに気付けるはずもなく肥大した愛と依存と執着を友情だと思い込んだまま親友と称しているのが今のイオリ君です　けど当のコウタにとってのイオリは本当に沢山いる友達の中の一人でしかなく、恐らく男友達が少ないとは思っているけどまさか自分しか友達がいないなんて思いもよらない　そんな致命的なすれ違いにイオリ君は恐らく本当は気付いているけど見て見ぬ振りしてるんじゃないかな〜と思うよ　気付いてしまったら心が耐えられないので　何をするか分からないという自覚がたぶん彼にはある

という　恋愛感情とは非なるクソデカ激重感情を一方的に抱いている攻めが好きだなあという私の性癖の話でした