『舎利容器の中身』あとがきもし裟羅さんが、影と将軍のことを知ったらどうなるのか
その辺りの諸々を、自分なりに解釈した作品です。
目狩り令への態度や静止した永遠など、雷電の真相を裟羅さんはどうやって受け止めるのか。百年かけて新しく信頼と関係を積むのはどうだろう?という感じで作りました。
以前、仏像の中に物を収納することがあると知り、そのモチーフを使って書きたいと思っていました。
ずっとまとまらなかったのですが、「神にも他者の眼差しが要る(大意)」という考察を見かけ、それをヒントに「裟羅さんからの眼差し」を軸にして、ようやく書ききれました。本当にありがとうございます。
正体を明かす話だけど、既に裟羅さんがちょっと気づいているという構図は気に入ってます。百年がふたりにもたらした変化や、将軍の臆病をいい感じに説明できた気がします。
ラストシーンは精一杯ロマンチックになるよう頑張りました。裟羅さんのアンサーを、タイトルに繋げられた気がします。
今回、いくつかのフレーズを作中で繰り返し登場させてみました。他者の言葉を内面化したり、似た場面、同じ様な思考を繰り返しながら、ちょっとずつ変化していく感じにしたかった。
●そのた個人的お気に入り
・冒頭の影の「これからは〜」、若干の無神経さが出てたら嬉しい。
・2章のタイトル、全然だいじょばない感じで好き。
・裟羅さんを肴に酒飲む将軍
作品を読んでくださった方々へ、本当にありがとうございます!!