「明日の打ち合わせの件で……お前らに相談してえ事がある。」
ヨコハマの山奥、満点の星空の下で燃える焚き火を見ながら、左馬刻は真剣な声色で沈黙を裂いた。
大事な話があると集合がかかり、銃兎も理鶯も固唾を飲みその時を待った。
明日は久しぶりにディビジョン代表メンバーが顔を揃えるテレビの打ち合わせ。ヒプノシスマイクの使用こそ無いが、ラップライブをするのだ。このMTCがラップをするならば、楽しく円満になんてハナから御免。牽制と圧倒、レベルの違いを見せ付ける良い機会として存分に暴れるまで。
左馬刻による招集は、その作戦会議……
「一郎に……なんて話し掛けたらいいと思う?」
ではなかった。
「知るかドマヌケ‼︎」
「落ち着け銃兎。」
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