antidote　ん、と小さな声。緊張で力の籠る唇から震えが伝わり、黒々とした睫毛が揺れる。
「Darling……イサミ」
　そんなに怖がらなくていいと教え込むように親指の腹でやわい唇を撫でた。
　こんなにも美しいのに本人ばかりがその輝きを知らず、無頓着に放置され続けてきた肌を丁寧に整えたのはスミスだ。ボディやリップでクリームを使い分け、決して傷つけないように優しく擦り込む手に「お前って結構マメだな」とすっかり感心するイサミを何度笑顔で誤魔化したことか。まさかこんな事をするのは――スミス自身さえも除いて――イサミだけだよと言えないのは、全てはスミスの為の下ごしらえだからだ。
　スミスの手によってスミスの為に磨かれた皮膚。だから、触れる権利は自分にだけあるとスミスは存分に堪能する。何度か撫でさすれば躊躇いながらも口は薄く開いて白い歯が覗く。健康的に焼けた褐色気味の肌に白さが映えて、スミスは感慨に耽った。

这是开车前的糖庆祝成年的派对总是会开得很晚，其中不乏有各种各样的酒水、各种各样的娱乐活动、还有为了成年后进行狂欢的一切一切。

虽说是第一次正式接触酒水，但是罗伊德倒是表现出罕见的强大酒量，明明被好几个狐朋狗友强抓住进行灌酒，但是最后也只是不太清醒的微醺，甚至还有精神帮忙送自己少有的年长好友基内亚里回家。

“年长好友”吗……其实更准确来说、应该是“暗恋对象”。具体的原因和经过已经忘干净了，等回过神来的时候，已经整个脑子都被这个健谈又爽朗、像个男孩子一样的女生侵占了。明明一开始甚至还以为对方是个男孩子，如今却对对方心生爱慕，仅仅只是现在这样扶着醉醺醺的对方都会让自己心跳加快，真的很不成样子啊……

虽然不清楚对方现在意识已经迷迷糊糊的情况下能不能听到自己现在仿佛打鼓一般的心跳声，但为了掩饰这过于明显的声音，罗伊德走路的时候都用力地多走了几步，试图用脚步声掩盖自己完全藏不住的心跳声。