赤い舞台で踊りましょう。🎲「ジャック。急に呼び出してすまなかったね、今回の調査の事だが…少々手こずっていてね…夜を使役する君に任せようと思うのだが、如何だろうか?」
ジャックと呼ばれる怪異は調査課の課長だ。
その上司であるロットは、ジャックへ仕事の資料を持ってきたのだった。
🌒「構いませんよ。夢を食べるバクの怪異ですか、バクといえば悪夢を食べて同じ夢を見させない、と言うような良い印象がある怪異ですが...」
バク。それは有名な怪異であり、噂が広がって個ではなく種族となった怪異達だ。
どの個体も性格に難があり非常にタチが悪いと言われている。
手に取った資料には、問題のあるバクの事が詳細に書かれていた。
🎲「ふむ、そのバクのことだが、問題は悪夢を食べることだけではなく...人が見ている吉夢や記憶までも喰らってしまう。と報告されている…このまま放って置く訳にはゆくまい、本部の命令により保護か状況によっては処分という選択肢も視野に入れておかなければならないと、承知しておいてくれ。」
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