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    ほむら

    @rietokota

    SD右花メインの小説置き場です。
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    ほむら

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    リョちバにTwitterにあげたリョ花←ソのお話。⚠️リョNBA、花&ソプロ軸。ソーちゃんいます⚠️

    #スラムダンク
    slamDunk
    #リョ花
    #ソー花

    兄と弟日本時間の明日、7月31日はオレの誕生日。
    恋人の花道が日本に帰国して早1年。
    寂しい時もあるがその分年に数回会える日は毎回オレにとっては宝物みたいな時間になっている。
    前回ビデオ通話した時に「30日の夜連絡するから一緒にリョーちんの誕生日お祝いしようぜ」って言ってたから連絡を待っているのだが未だこない。
    確か歓迎会があるとか言ってたからそれが長引いているのかな?
    今日チームの練習は午後からでしばらく時間があるのでゆっくり待つことにした。
    コーヒーをドリップしながら朝食の準備をしているとビデオ通話の呼び出し音。
    急いでラップトップの前に行くと画面に表示された名前は
    『ソーちゃん』
    日本にいる兄の名前。
    どうしたんだろう、珍しいなと思いとりあえず出てみる。
    「お、リョータ久しぶり!」
    「ソーちゃんどうしたの?」
    ベッドに寝転がりながらスマホで連絡してきたようだ。
    ソータが寝転がっている姿を上から撮っている画がモニターに映っている。
    「もうすぐオレ達の誕生日だな」
    「そうだね」
    そう、なんと兄弟で同じ誕生日なのだ。
    そんなこともあってかお互いブラコンかってくらい大好きだし仲が良いワケなのだが。
    一瞬画面が揺れ隣に人影が見えた。
    「あれ?ソーちゃん隣に誰かいんの?」
    「ん?あー、チームメイト」
    そういえばソーちゃん、移籍するって言ってたな。
    ソータは日本のプロバスケットチームで活躍している選手。
    新しいチームメイトと家飲みでもしたのだろうかなんて思っていると
    「リョータもよく知ってるヤツ」
    ニヤニヤしながら画面が動く。
    「!?」
    ソーちゃんの隣に寝ているのは紛れもなく花道。
    「え…なんで花道がそこにいんの…?」
    理解が追いつかない。
    兄のソータと恋人の花道が今遠く離れた日本で同じベッドに寝ている。
    ソータには花道と付き合っていることは話していない。
    男同士で付き合っているということを家族にカミングアウトするのに躊躇いがあり、なんとなく話すタイミングを失ったままダラダラと年月を重ねてしまった。
    「だからチームメイトだって」
    「え?」
    「オレ移籍するって言っただろ。あれ花道のいるチームだったんだ。リョータの高校時代の仲良い後輩だろ?アメリカでも一緒だったっていう」
    「お、おう…」
    仲良い後輩なんてもんじゃない、恋人同士でもう身体だって繋いでいる仲だ。
    「こいつ可愛いな」
    寝ている花道の頬を撫でながらソータの顔が緩む。
    おい、ちょっと待て。
    なんだその愛おしそうな顔は。
    「ソー…ちゃん?」
    「リョータには言ってなかったけどオレバイなんだよね。花道めっちゃタイプ」
    そう言いながら花道の髪を撫でる。
    ソーちゃんであってもオレの花道に触れてほしくない。
    「で、なんで花道がそこにいんの?」
    少しイラついた声で最初の質問を繰り返す。
    花道はリョータからソータが兄だということは聞いていたし、ソータもリョータの高校時代のチームメイトや交友関係はなんとなく聞き及んでいて知ってはいた。
    だが花道とは今まで挨拶を交わす程度であった。
    今回ソータが移籍したことによりチームメイトとなった2人はすぐに意気投合し、ソータの歓迎会で調子に乗って飲み過ぎた花道が酔い潰れたのでお持ち帰りしたとのことだった。
    何やってんだよ花道…
    「花道さ、プライベートの時右手の薬指に指輪してんだよな…彼女いんのかな?リョータ知ってる?」
    はぁ、と大きなため息をついてカメラにデカデカと自分の右手薬指を近づける。
    「え…うそ、まじで?」
    ソータが目を見開いて驚く。
    「いつから?」
    「…高校」
    リョータが3年、花道が2年に進級した年の花道の誕生日にリョータから告白して付き合うことになったのが馴れ初め。
    もう付き合い始めて10年近く経つ。
    先にリョータがアメリカに留学し、その3年後に花道も渡米した。
    その後2人ともプロチームで活躍していたのだが、去年の契約更新時に花道は日本でプレーがしたいと日本のプロチームに移籍したのだ。
    今の日本のプロチームを率いている面々は高校時代のライバルであったり、花道を可愛がっていた先輩達が多数。
    今回の移籍も声をかけたのが赤木で、赤木ともう一度同じチームでプレーをしたいと切望していた花道がそれを喜んで引き受けて実現した。
    もちろん花道はアメリカでも引く手数多だったし、所属チームも契約更新を願っていたのだが赤木の存在には敵わなかった。
    「だからソーちゃん、花に手出さないでよ」
    強く念を押す。
    花道はソーちゃんに懐く。
    これは確信。
    ソーちゃんはなんとなく三井サンに似ているところがある。
    どこが似ているのかハッキリとはわからないのだが、三井サンと話しているとソーちゃんを思い出すし逆も然り。
    高校時代から三井サンと花道は仲が良く今でも頻繁に連絡を取るほど。
    花道と付き合う前は結構バチバチに三井サンに嫉妬していたくらいだ。
    そんなソーちゃんが花道に恋愛感情なんて抱いていたら…考えただけでも嫉妬に狂いそうになる。
    「手は出さないけど…口説いちゃおっかな」
    「はっ!?」
    「もし花道がオレに靡いたら奪ってもいい?」
    「…ダメに決まってんだろ」
    思わず低い声で牽制してしまう。
    「だって可愛いんだもん花道。ドストライク」
    「そんなん関係ねーだろ…花はオレのだから手出さないで」
    「決めるのは花道だろ」
    そう言ってニコリと笑う。
    「ソーちゃん本気で言ってんの?」
    「…本気だって言ったら?」
    そんなこと言われても困る。
    「本気だろうと何だろうと花は渡さない」
    「…こんなリョータ初めて見た」
    なんだか嬉しそうな顔のソータ。
    「何嬉しがっての?」
    「別にー」
    意味深な顔で答える。

    正直弟のリョータは激可愛い。
    昔から自分にベッタリですぐに泣いて。
    だからたまに無性にいじめたくなってしまうのが兄心。
    ちょっと歪んでるかもってたまに思うこともあるけど。
    「あ、そうそう。花道がリョーちんに連絡しなくちゃって酔っ払いながらずっと言ってたからオレが連絡したんだった」
    ソータが隣に視線を向けて「はなみちー」と体を揺すって起こしている。
    一瞬目線をこちらに向けて

    ちゅ

    花道の頬にキスをした。
    「っ!何やってんだよソーちゃん!」
    思わず大きな声が出てしまう。
    ソータのキスでなのかリョータの大声でなのか、うっすら瞼を開けた花道。
    ぼーっとした顔でソータを見ながら今の状況を把握しようと脳をフル回転させているようだ。
    「花道!」
    画面の向こうの恋人に声をかける。
    花道の目線がこちらを向く。
    「リョ…ちん…?」
    朦朧としている意識の中で1つずつ現実を確認しているようだ。
    「はなみちー、お前リョータと付き合ってるんだってな」
    その言葉に花道の意識が覚醒した。
    「え…え?え!?」
    「リョータとオレどっちがいい?」
    イタズラっぽく微笑みながら花道に質問する。
    「ソーちゃん!くらだねー質問すんなし!」
    そんなリョータの言葉を無視して
    「あ、そうだ。花道、今日リョータの誕生日だな」
    と花道に言う。
    「お、おう…」
    「オレも誕生日」
    「え?」
    「リョータとオレの誕生日同じなの。すごくない?」
    「きょうだいで?」
    「そう。だから花道はリョータとオレのお祝いしなくちゃね」
    イタズラっぽく花道に笑いかけた後画面が動く。
    リョータ側のモニターに花道が上から撮影されている画が映る。
    「な…!?」
    そう、ソータが花道の上に乗る形で撮影しているのだ。
    「花道また体デカくなったぞ」
    そう言って花道のTシャツを捲る。
    「わ!ちょ、ソーちん!」
    「ソーちゃん何やってんだよ!!」
    「見える、リョータ?」
    胸元からツーッと中心線に沿ってヘソまで指を滑らせる。
    「すげースベスベ」
    花道は顔どころか体中真っ赤にして慌てている。
    「花道、ここにリョータの迎え入れたの?」
    花道の下腹部を軽く押す。
    「っ!」
    花道の身体が軽く跳ねたのがモニター越しでもわかった。
    「ここから先はオレが入っていいゾーン?」
    指をスウェットのゴムの部分にひっかけたままカメラに目線を向け、わざとらしくリョータを煽る。
    「…ダメ、に決まってんだろ」
    怒りで声が震える。
    兄弟であっても、例えそれが大好きで尊敬する兄であっても、自分の大切な恋人に手を出されたら許せるはずがない。
    「ソーちゃん、さすがにそれ以上やったらオレ許さねーから。花道から下りて、早く」
    はーい、と気のない返事をしてまた画面が動いた。
    「花道、ちょっと待っててね」
    花道の頭を撫でついでにおでこにキスをした映像の後、画面にソータの顔が映った。
    どうやら別の部屋に移ったようだ。
    「ソーちゃん、マジで怒ってっからオレ」
    「知ってる。リョータのそんな顔初めて見るし」
    花道の傍に今すぐ駆けつけられないこの距離が憎い。
    悔しくて自然と涙が零れた。
    「ソーちゃん、頼むから花道に手出さないで…本当にオレの大事な恋人なんだ」
    「可愛い弟の頼みだから…まぁ頑張ってみる」
    「頑張ってみるじゃねーよ、約束しろよ!」
    「わかったわかった、リョータが次帰ってくるまでは我慢する。帰ってきてから話そう」
    「話そうの意味がわかんねーんだけど」
    マジ何考えてんだよソーちゃん!ワケわかんねー!
    そんなのお構いなしに
    「はなみちー」
    大きな声で名前を呼ぶ。
    オズオズと寝室から出てくる花道の姿が画面に映る。
    ちょっと気まずそうな顔をしながらそろそろとソータの近くに来る。
    「リョーちん…?」
    「花、大丈夫か?」
    「…おう」
    「さーてと、リョータとオレの誕生日お祝いしよーぜ!花道スマホ持ってて」
    そう言って渡されたスマホでソータを映す花道。
    オレはソーちゃんじゃなくて花道と2人きりの時間を過ごしたいんだけど。
    「ジャジャーン!」
    小さいがオシャレで高そうなケーキが冷蔵庫から出てきた。
    プレートには

    誕生日おめでとう
    ソータ&リョータ

    いつもと変わらない文言。
    「すげー!」
    キレイなケーキに花道もテンションが上がったようだ。
    ケーキをテーブルに置くともう一度冷蔵庫を開け、中から高そうなシャンパンを取り出した。
    シャンパンの栓を抜き3つのグラスに注ぐ。
    1つをカメラの前に持っていき画面の向こうのリョータに渡すようなジェスチャーをする。
    「ハッピーバースデーオレ達!」
    ソータの声に合わせて
    「ソーちんとリョーちん、誕生日おめでと!」
    花道も声を上げ、グラスを合わせる。
    「 そんじゃー花道とケーキ食べるからまたな!」
    「お、おい!」
    「リョーちんまた後で連絡すんな」
    なんか2人仲良く手を振って画面から消えた。

    え…?一体何が起きた?
    てゆーか花道は大丈夫なのか!?
    心配になって花道に連絡してみるも気づかないのか応答なし。
    その後時間を見計らって誕生日中に花道から連絡がきたが、その時にはもう自宅に戻っていた。
    お互いの愛を確認して通話を終わらせたがなんか微妙な気分…
    その後ソーちゃんのSNSを見たら花道と誕生日をお祝いしている画像(しかもスゲー距離近い)と共に添えられた

    Happy Birthday Ryota & Sota

    の文字。
    なんだか微妙な気持ちで迎えた今回の誕生日。
    花道の操が心配で早く帰国したくなったのは言うまでもない。
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