日常と爆弾 第一話 私の生まれたこの山は、とっても広かった
小さい頃は知らない場所や、行ってはいけない場所もたくさんあって、知らない所もたくさんあった
他の種族よりも私達の種族は生きられる時間が長いってパパが言ってた
いくら時間があるからって、おっきくなってもこの山のぜーんぶは知れないと思ってた
のに、そんな事はなかった。
大きくなって、リーダー……パパの3番目のおにいちゃんから、山を見回って変なところがあれば知らせるって仕事をもらった
この仕事のお陰で、私は山のどこでも行けるようになった
最初は見た事ない物ばっかりで楽しかった
……いつの間にか、全部知っちゃって、つまらなくなった
_____
『ねぇ!2番目におっきい木の川の』
『おひるね出来る原っぱでしょ』
5871